「うまいぞ!」「食べてくれ~!」 そう叫んだかと思うと看板商品を手にとり、カメラに向かってポーズを決めたのは沢田貴司氏。サークルKサンクスとの統合により、今年9月に発足した新生ファミリーマートの新社長だ。「バカでも何でもやる」。就任直後、日経ビジネスのインタビューに語った「所信表明」(記事はこちら)は強烈な印象を残した。 質・量ともに他社を圧倒する最大手、セブン-イレブン・ジャパンにどう対抗していくのか。市場の飽和もささやかれるコンビニ事業をいかに持続成長させていくのか。課題が山積するなかではあるが、沢田社長の前向きな言葉には「これからファミマはどう変わっていくのだろう」と、少なくとも聞き手をワクワクさせるものがあった。 だが、正直なところ・・・。 記者は戸惑ってもいた。軽いノリでぶち放たれるマシンガントーク。自分の会社のトップが沢田さんだったら、どうしても冷めた目で見てしまうのではないか