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書籍とsfに関するrunningupthathillのブックマーク (3)

  • 第11回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作にして、刺さる人にはこれ以上なく深く刺さる物語──『ここはすべての夜明けまえ』 - 基本読書

    ここはすべての夜明けまえ 作者:間宮 改衣早川書房Amazonこの『ここはすべての夜明けまえ』は、第11回ハヤカワSFコンテストの特別賞を受賞したSF中篇(もしくは短めの長篇といえるかぐらい)だ。特別賞は長さが短めだったり一点突破の魅力があったりで受賞する作品が多いが(たとえば過去事例で代表的なのといえば草野原々の「最後にして最初のアイドル」など)、作も「刺さる人にはこれ以上なく深く刺さる」、2100年代を舞台にした、問題まみれの家族の物語だ。 とある理由からひらがなだらけの文章で物語が始まるので面らうのだが、設定開示の順番は心地よく、すぐに作中世界へと入り込んでいくことができる。単行になる前からゲラが配られたりSFマガジンに全文掲載されたりしていたのでエモいエモいと評判だけは聞いていたのだけど、実際に読んでみたらたしかにこれはエモーショナルな物語だ。しかし、ただ感動させよう、感動さ

    第11回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作にして、刺さる人にはこれ以上なく深く刺さる物語──『ここはすべての夜明けまえ』 - 基本読書
  • SFと植民地 あるいはシンガポールで見る『カジノ・ロワイヤル』(自作宣伝です) - もう本でも読むしかない

    私事で恐縮ですが…… SFのテーマとしての植民地 シンガポールで見る007の衝撃 創作紹介 関連ブックガイド 私事で恐縮ですが…… Winsland House II 今回は私事と雑談なんですが、実は一昨年あたりからブログのほかに趣味SF小説を書いておりまして、WEBメディアのコンテストに応募したりしています。 昨年はバゴプラ/Kaguya Planet主催の「第3回かぐやSFコンテスト(特集・未来のスポーツ)」 にて選外佳作に選んでいただいたりもし、細々と楽しく活動しております。 Kaguya Planetについてはこちらの記事をどうぞ。作品へのリンクもあります。 pikabia.hatenablog.com この1月には同じくKaguya Planetの「気候危機」特集に合わせて行われた公募に向けて短編を書きました。そちらも現在カクヨムで公開しております。 kakuyomu.jp S

    SFと植民地 あるいはシンガポールで見る『カジノ・ロワイヤル』(自作宣伝です) - もう本でも読むしかない
  • 【裳華房】松浦晋也の“読書ノート”(58)

    第58回 さようなら、鹿野司さん 『オールザットウルトラ科学』(鹿野司 著、ビジネスアスキー、1990年刊) 『サはサイエンスのサ』(鹿野司 著、早川書房、2010年刊) 『教養』(小松左京・高千穂遙・鹿野司 著、徳間書店、2000年刊) 「歳を取ると避けられないのは友人の死である」と書いていたのは星新一『祖父・小金井良精の記』だったか──2022年10月17日、サイエンス・ライターの鹿野司さんが長年の闘病の末に亡くなられた。享年63歳。 この連載は「松浦晋也の“読書ノート”」「鹿野司の“読書ノート”」という対で構成されているが、その一方を担っていた鹿野司さんだ。鹿野さんの担当分は2016年6月で休載となっていた。 鹿野さんとはじめて会ったのは1999年の秋、宇宙作家クラブ設立の準備会合の時だ。だが、それよりもずっと前に私は鹿野司という人物を知っていた。マンガを通じて知っていた。とり・みき

    【裳華房】松浦晋也の“読書ノート”(58)
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