経営再建中の大手電機メーカー「シャープ」は、台湾の「ホンハイ精密工業」からの出資について中国当局の審査が完了したと発表し、12日にも出資を受ける手続きが完了する見通しです。シャープは出資の完了後、ホンハイグループから新しい社長を受け入れる予定で、日本の大手電機メーカーでは初めて外資の傘下で経営再建を目指すことになります。 シャープの発表によりますと、中国当局の審査が11日完了し、当初はことし6月末までを目指していたホンハイから出資を受ける手続きが、12日にも完了する見通しになったとしています。 出資の完了後、ホンハイはシャープの株式の66%を保有することになり、高橋興三社長が辞任して、ホンハイグループの戴正呉副総裁が新しい社長に就任する予定で、シャープは日本の大手電機メーカーでは初めて外資の傘下で経営の再建を目指すことになります。