[ロンドン/ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国以外の多くの企業は、世界各地で発生している大規模サイバー攻撃への備えが欠けており、甚大な損害を被る可能性があると、複数の保険会社が明らかにした。サイバー保険加入が比較的少ないためだという。 週末に発生した、パソコンを感染させて復旧と引き換えに支払いを要求するランサムウエアによる広範囲な攻撃により、世界各地の自動車工場や病院、店舗や学校などが機能停止に追い込まれた。仕事の始まる週明け15日には、新たな脅威にさらされる恐れもある。 複数のサイバーセキュリティー専門家は、150カ国・地域で20万台以上のコンピューターが被害を受けたWannaCryと呼ばれるウイルス拡散について、その拡散スピードは減速しているものの、そのような小休止もつかの間かもしれないと警鐘を鳴らす。 ロシアを含む欧州やアジアがとりわけぜい弱なため、復旧には何十億ドルものコス