愛のために「結婚制度」はもう廃止したほうがいい、法哲学者の私がそう考える理由 法と家族について真剣に考えるために 判決は、同性を愛する人が異性と結婚しても、それは本物の結婚ではないと言う。 なぜなら結婚とは、恋愛・性愛に基づく長期の絆をつくることを目的として、共に生活することだからだ。 ということは、同性を愛する人は、本当の意味で異性と結婚することはできない。愛する相手と結婚してこそ、本物だからだ。 そして、異性を愛する人が異性と結婚できるように、同性を愛する人は同性と結婚できるべきだ。同じ愛は、同じように扱われなければならない。等しきものは等しく――これが平等だ。 こうして札幌地裁は、法の下の平等という憲法の条文に照らして、今の日本の結婚制度を憲法違反だと結論付けた。 愛・意思・家族の多様性 結婚は、愛のためにある。 同性カップルも異性カップルも、同じように愛し合っている。二つの間に線を