終戦の日って喜べばいいんですか? 悲しめばいいんですか? この問いに明確に答えられる“大人”は果たしているだろうか。 今年は「戦後70年」という節目ということもあり、例年以上に多くの戦争関連の番組が各局で放送されている。 特にNHKは、日本人捕虜の肉声を公開した「密室の戦争」、原爆投下直後に撮影された写真に映った被爆者の証言を元に最新技術でその真実に迫った「きのこ雲の下で何が起こっていたのか」、日米双方のプロパガンダ映画を検証した「憎しみはこうして激化した~戦争とプロパガンダ」、特攻作戦立案の軍の機密資料や幹部の証言を追った「特攻~なぜ拡大をしたのか~」、従軍看護婦の証言を通して戦争を描いた「女達の太平洋戦争」など、連日『NHKスペシャル』を中心に多くの戦争ドキュメントが放送された。 70年語り尽くされていたかに見えた「戦争」だが、決してそんなことはなく、新しい切り口や新証言などが数多いこ