数日前から日経新聞首都圏経済面で、個人的に興味深い記事が続いている。私が住んでいるのは千葉県であり、そこの地銀勢の厳しい融資競争が紹介されていたからだ。その実情は、私のメーンバンク(地元地銀です)の担当者から聞く話と一致しており、記事ではメガバンクや信金・信組勢も巻き込んだ住宅ローンの激戦区となっている様相が浮かび上がっていた。低いローン金利を「千葉金利」って言うんですね。これは知らなかったです。 各行が住宅ローンに傾斜する要因に「バーゼルⅡ」の存在があることも踏まえているほか、日銀の追加利上げが銀行収益の圧迫懸念になる見方も盛り込まれ、全般は好感の持てる記事だと思った。 今回の追加利上げを受け、銀行界は短プラと預金金利の引き上げに動いている。預金金利引き上げは発表とほぼ同時の実施で、これは負債コストが即上昇することを意味する。一方、短プラが引き上げられたとしても、実行は新規分ないしはスプ