熊本県でマグニチュード(M)7・3の本震を起こしたとみられる 布田川 ( ふたがわ ) 断層帯の北側に、新たに断層が動いた痕跡を確認したと、広島大のチームが18日発表した。 この断層は、長さが約5キロ・メートルで、最大で約1・2メートルの横ずれを起こしていたという。チームは「断層は 益城 ( ましき ) 町の中心部に達しており、大きな被害をもたらした可能性がある」と話している。 調査は、中田高名誉教授や熊原康博准教授らのチームが16~17日に実施。新たに見つかった断層は、布田川断層から分岐し、西側にある同町役場方面に向かって延びていた。断層の延長線上には家屋の倒壊が激しい地域が広がっている。 チームによると、断層は、国土地理院の作製した活断層図にも載っていないという。周辺は川の水流で土砂が堆積した低地で、熊原准教授は「断層は川の作用で地形が変わったために、見えなくなったのだろう」と話してい