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  • 【大塚英志氏書評】保守を語る西部邁氏の最後の書

    書評】『保守の真髄 老酔狂で語る文明の紊乱』/西部邁・著/講談社現代新書/840円+税 【評者】大塚英志(まんが原作者) 「保守」の人々がずっとぼくには奇妙なのは、この国の現在が近代によって損なわれたとする被害者感覚だ。例外は江藤淳で、「近代」が女性たちに一度開いた可能性を奪ったことへの奇妙な怒りがあったが、その江藤でさえ、戦後を占領軍によって損なわれた言語空間として描いた。 「保守」の人々は、「近代」をそのつど、「戦後」や「民主主義」や「憲法」や「左翼」に象徴させ、「近代」によってかつてこの国にあった美徳が破壊された、だからそれを回復せねばならない、と呪詛する。 だが、戦時下の「新体制」に関する当時の資料を調べていくと、同様の近代への被害者意識が繰り返し語られていることに気付く。当時は「近代」は「アメリカニズム」(その意味では今は「中国」が嫌悪すべき近代の象徴なのだろう)と名指しされた

    【大塚英志氏書評】保守を語る西部邁氏の最後の書
    senju_h
    senju_h 2018/02/17
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