英紙ガーディアン(電子版)は21日、中国の習近平国家主席の義兄や、温家宝前首相の息子、温雲松氏を含む中国指導部の親族ら少なくとも十数人が、タックスヘイブン(租税回避地)の英領バージン諸島の企業を資産管理に活用していると報じた。 同紙によると、欧州の金融大手はバージン諸島で、これら親族の資産管理会社の設立を支援したという。調査に携わった国際的なジャーナリスト機関は、資産管理会社について「中国の共産党エリートの資産隠しに利用されていることが流出した資料から判明した」としている。 バージン諸島のタックスヘイブンは、中国と香港の2万1000人以上が利用。中国からは2000年以降、1兆~4兆ドル(約104兆~約417兆円)の資産が流出していると推計されているという。 習主席は公務員に「倹約令」を出すなど腐敗防止に力を入れているが、同紙は、義兄夫妻が中国や香港に高級ホテルを所有していると報道。一