このように、医療業界では新型コロナウィルス感染拡大問題により、過半数の病院・医療法人が厳しい経営状況にさらされているのです。 その一方で、医療業界には「2025(令和7)年問題」と呼ばれる懸案事項も目前に迫ってきています。 これは、第一次ベビーブームである団塊の世代が2025年に75歳以上の後期高齢者になり、日本の人口の18.1%(厚生労働省の試算、65歳以上は30.3%)を占める事態のことです。 人材(医師・看護師)不足が指摘される中、医療・介護ニーズがますます増大していくことが予想され、各病院・医療法人の課題が尽ない状況となっています。 医療業界のM&A動向 日本のほとんどの産業における中小企業の共通の経営課題が、人材不足と後継者不在です。 医療業界でも、患者数に対して医師・看護師不足が従前より指摘されています。 また、病院・クリニック経営者が高齢を迎えれば事業承継が必要です。 しかし