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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (16)

  • 太陽系の第9惑星が見つかるかも、超巨大な“怪物望遠鏡”が挑む

    米SLAC国立加速器研究所で、完成の最終段階に入ったベラ・C・ルービン天文台のカメラ。189個のセンサーを持ち、32億画素の写真を撮影できる世界最大のデジタルカメラだ。(PHOTOGRAPH BY CHRISTIE HEMM KLOK) 地球上から無数の望遠鏡が夜空を観測しているにもかかわらず、地球の周辺にはいまだに姿がとらえられていない未知の天体が数多く存在している。 しかし間もなく、それが変わろうとしている。南米チリに建設中のベラ・C・ルービン天文台(VRO)は、これまで知られていなかった太陽系の大部分を明らかにし、天文学に進歩と革命をもたらすことが期待されている。驚異のエンジニアリングとソフトウェア、科学的な創意工夫から生まれたVROの目的は一つ。夜空全体を丸ごと記録することだ。 確認される小惑星の数は、VROの運用が開始された直後に急増すると予測されている。1801年に最初の小惑星

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  • コロナ後遺症の謎を解く鍵? 「毛細血管を詰まらせる微小血栓」

    走査型電子顕微鏡(SEM)による血栓の拡大画像。繊維状のタンパク質によってできた網に、血小板(青紫)という小さな細胞片と赤血球が引っかかってできている。毛細血管にできるものは微小血栓と呼ばれる。(MICROGRAPH BY ANNE WESTON/EM STP, THE FRANCIS CRICK INSTITUTE, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 新型コロナウイルス感染症から回復した後も、多くの人が悩まされるコロナ後遺症(罹患後症状)。その仕組みを解明する研究が2年以上にわたって行われてきたなかで提唱された仮説の一つに「微小血栓」がある。微小血栓ができて毛細血管がふさがれると、血液や酸素の流れに影響が生じ、様々な症状につながるという説だ。 新型コロナ後遺症と微小血栓が関連している可能性を最初に指摘したのは、南アフリカ、ステレンボッシュ大学の生理学者イセレシア・プレトリウス

    コロナ後遺症の謎を解く鍵? 「毛細血管を詰まらせる微小血栓」
  • オオオニバスの葉はなぜ巨大化できたのか、ついに謎を解明

    チェコ、リベレツ植物園のヘッドガーデナーを務めるペトラ・プトワ氏が世界最小のスイレンNymphaea thermarumを紹介している。プトワ氏を取り囲んでいるのは世界最大のスイレンであるオオオニバス(Victoria amazonica)だ。(PHOTOGRAPH BY RADEK PETRASEK, CTK/AP IMAGES) 世界最大のスイレンであるオオオニバスは、その美しさと大きさで科学者、建築家、芸術家を魅了し続けてきた。しかし、その葉がどのように直径3メートルまで成長し、小さな子どもの体重を支えられるほど強くなるかはこれまで謎のままだった。 この巨大な葉の仕組みを調べている英仏の科学者チームが、枝分かれした梁のような葉脈のネットワークを分析、強度と構造支持に最適化されていることを突き止め、2月9日付けで学術誌「Science Advances」に論文を発表した。研究に参加した

    オオオニバスの葉はなぜ巨大化できたのか、ついに謎を解明
    sin4xe1
    sin4xe1 2022/03/14
    トポロジー最適化的
  • 【解説】過去最大級の彗星がやって来る、最接近は2031年

    バーナーディネリ・バーンスタイン彗星の想像図。この彗星は、一般的な彗星の約1000倍の質量をもつと推定されている。(ILLUSTRATION BY NOIRLAB, NSF, AURA, J. DA SILVA (SPACEENGINE)) 太陽から43億km以上、太陽から地球までの距離の約29倍も離れた宇宙空間で、1つの物体が太陽に向かって猛スピードで突進しながら、わずかに届く太陽光をきらりと反射した。その物体は氷に似ていて、想像を絶するほど古く、巨大だった。 約4時間後の2014年10月20日未明、チリのアタカマ砂漠の望遠鏡が夜空に目を向け、南天の広い範囲の写真を撮影し、このかすかな反射光をとらえた。 奇妙な光の点が、太陽系の歴史を残す「始原的な」巨大彗星であること、そしておそらく現代の望遠鏡で観察できたものとしては最も大きい彗星であることに科学者が気づくまでには、それから7年近い年月

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    sin4xe1 2021/10/07
    土星より遠いのか
  • 絶滅オオカミ「ダイアウルフ」、実はオオカミと遠縁だった

    赤毛のダイアウルフ(Canis dirus)とタイリクオオカミ(Canis lupus)の対決。アーティストのマウリシオ・アントン氏が研究者の意見を聞いて2020年に描いた。ダイアウルフはドール(アカオオカミ)やアビシニアジャッカル(エチオピアオオカミ)と遺伝的に近いと示唆する研究を受け、これまで考えられていたより毛を赤くした。(ILLUSTRATION BY MAURICIO ANTON) ダイアウルフ(Canis dirus)は、今からおよそ1万3000年前に絶滅したイヌ科の動物。体重は約70キロと、現在のタイリクオオカミ(Canis lupus)より大きく、南北アメリカ大陸の広い範囲に生息し、氷河期のウマや巨大ナマケモノなど絶滅した動物たちを捕していた。 しかし、謎は数多く残っている。ダイアウルフはどこから来たのか? 現代のオオカミとどれくらい似ていたのか? 何十万年も生き延びた末

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    sin4xe1
    sin4xe1 2021/01/16
    ゴーストたん
  • ベルサイユ宮殿の栄華を支えた巨大揚水装置「マルリーの機械」

    ユネスコ世界遺産であるベルサイユ宮殿にある55個の噴水池の1つ、アポロンの泉水。(PHOTOGRAPH BY BERTHOLD STEINHILBER, LAIF/REDUX) ベルサイユ宮殿ほど想像をかきたてる名所はなかなかない。この絢爛豪華な宮殿ではかつて、数々の陰謀やスキャンダルが繰り広げられた。フランスの「偉大なる世紀」と呼ばれる17世紀の貴族たちは、この場所で時の支配者の寵愛を受けようと策略を練り、1日にして莫大な富を得ることもあれば、全てを失うこともあった。 2020年は、この宮殿の最も有名な住人、マリー・アントワネットとルイ16世の結婚から250周年にあたる。1770年に10代で結婚した2人は、あの華美な広間を歩いた最後のフランス王族となった。今も美しい姿をとどめるベルサイユ宮殿を築いたのは、その若きルイ16世の祖父、ルイ14世だった。(参考記事:「王侯気分に浸れる! ベルサ

    ベルサイユ宮殿の栄華を支えた巨大揚水装置「マルリーの機械」
  • 手荷物にヒル5000匹 詰め込まれていた理由

    1800年代のヨーロッパで、ヒルは多すぎる需要により絶滅の危機に追い込まれたため、何度も輸出禁止措置が取られた。これが最初期の野生生物保護措置と考えられている。(Photograph by Paul Van Hoof, Minden Pictures) カナダのトロント・ピアソン国際空港で、パトロールしていたビーグル犬が意外な臭気を嗅ぎ取った。臭いのもとは、ロシアから帰国したばかりのカナダ人男性の手荷物だった。 犬は、旅行者の横でサッと伏せをする。これは、禁止薬物などを見つけたときに犬がカナダ国境サービス庁の職員に送る合図だ。 男性の鞄を覗いた職員が発見したのは、数百個の容器いっぱいに詰められた5000匹の生きたヒルだった。2018年10月17日、カナダで初めてヒルの「密輸業者」が捕らえられた(当局は、今のところ「違法にヒルを輸入した容疑者」としている。密輸の意図があったかは確定していない

    手荷物にヒル5000匹 詰め込まれていた理由
    sin4xe1
    sin4xe1 2019/01/30
    5000匹のヒルに血を吸われる死刑とか思いついてしまった
  • 昆虫採集兵器ノムラホイホイ(野村周平/甲虫研究者)

    カブトムシやクワガタを採るには普通、バナナをエサに使い、針金でボトルを樹幹に結び付ける(図4A)。オサムシやゴミムシには、釣具店で売っているさなぎ粉を使う(図4B)。シデムシやエンマムシにはトリガラを使う。腐らせたトリガラを直接入れると、ボトルが臭くなって次に使えなくなってしまうので、生のトリガラをビニール袋に入れて、その袋をボトルの中に入れ、中で腐らせると良い(図4C)。ゲンゴロウを採るには、煮干しを入れて、ボトルを池の中に浮かせておく(図4D)。 ノムラホイホイは昆虫採集の道具なので、一般の昆虫採集と同様のマナーを守って使わなければならない。先に示したように、昆虫採集が規制されている地域で無許可で使うのはNGである。池や田畑に設置するときは、その土地の所有者に断らなければならない。ノムラホイホイを設置したまま回収しないでおくと、後から後から虫が入って死んでしまうので、設置したトラップは

    昆虫採集兵器ノムラホイホイ(野村周平/甲虫研究者)
  • 実は凶器? ティラノサウルスの短すぎる腕に新説

    Tレックスの腕は巨大な体に対して滑稽なほど小さいが、この鉤爪の付いた長さ1メートルほどの腕が、従来考えられてきたよりも恐ろしい武器だった可能性があるとの研究が先日学会で発表された。(ILLUSTRATION BY LEONELLO CALVETTI, ALAMY) ティラノサウルス・レックスの小さな腕(前肢)が何の役に立っていたのかは、長い間謎とされてきた。これまでに唱えられてきた説としては、暴れる獲物をつかむもの、休んでいる姿勢から立ち上がるときに体を支える補助、交尾の際に相手を捕まえるため、などがある。 いずれにせよ、近年ではTレックスの短すぎる腕は、飛べない鳥の翼のように機能を失った器官という見方がほぼ定説となっている。さらに一部には、巨大で力強い顎とその筋肉が大きく進化するのと引き換えに、彼らの腕は小さくなったという意見もある。(参考記事:「ティラノサウルスはこんな顔だった、最新報

    実は凶器? ティラノサウルスの短すぎる腕に新説
    sin4xe1
    sin4xe1 2017/11/08
    同じ理由で口がそうならないのは変
  • 世界初、浮く洋上風力発電所が営業開始、英国

    【動画】世界ではじめて営業を開始した浮体式洋上風力発電、英国スコットランドの「ハイウインド・プロジェクト」。(字幕は英語です) 英国のスコットランドといえば、風光明媚なハイランド地方とタータンチェックのキルトを着た人々を思い浮かべるかもしれない。だが、もうひとつ名物が加わった。浮体式洋上風力発電による海上発電所が世界ではじめて営業を開始したのだ。ピーターヘッドという町から約25キロ沖の北海の洋上に、大型の風車が浮かび、発電を行っている。(参考記事:「世界最大の水上メガソーラー、日で建設」) この風力発電所を構成しているのは、高さ約250メートル、海中に沈んでいる部分の深さは約80メートルという巨大な5基の風車だ。 再生可能エネルギーの推進派は、「ハイウインド・プロジェクト」とも呼ばれるこの取り組みが、同じ技術を導入できる他の地域のモデルになればと期待を寄せている。(参考記事:「日はどう

    世界初、浮く洋上風力発電所が営業開始、英国
  • 27年一度も人と接触せず、ある森の「隠者」の真相

    米メイン州オーガスタのケネベック郡上位裁判所に連行されるクリストファー・ナイト。彼は森の中にひとりで暮らし、所有者が不在の別荘で盗みを繰り返していた。(PHOTOGRAPH BY ANDY MOLLOY, KENNEBEC JOURNAL, AP) 1986年、20歳のクリストファー・ナイトは、米マサチューセッツ州の自宅から車でメイン州へ向かい、そのまま森の中へと姿を消した。彼は深い森の奥にテントを張って暮らし、近隣の別荘から盗んだものをべて生き延びた。30年近く、他人と会話をすることはなかったが、最後は障害者用のサマーキャンプ場に盗みに入ったところを逮捕された。 人は何をきっかけに世捨て人となるのだろうか。ナイトはただ単に、孤独を好む反社会的な人間だったのだろうか。それとも彼の行動のどこかに、我々が学ぶべき教訓があるのだろうか。「ナショナル ジオグラフィック」誌にも寄稿しているジャーナ

    27年一度も人と接触せず、ある森の「隠者」の真相
    sin4xe1
    sin4xe1 2017/04/12
  • 太陽系から最も近い太陽系外惑星が消えた!

    ケンタウルス座α星Bbの想像図。ケンタウルス座α星は三重連星で、想像図にはそのうちの2つの恒星(左がA星、中がB星)と、B星のまわりを公転する惑星Bb(右)が描かれているが、この惑星が存在しないことが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY REUTERS) 科学者が1つの惑星を消滅させた。このほど発表された研究によれば、太陽系から最も近い太陽系外惑星として話題になったケンタウルス座α星Bbは、観測データ上にあらわれた幽霊にすぎないという。 2012年に科学誌「ネイチャー」にこの惑星の存在が報告されたときには、推定質量が地球程度だったこともあり、画期的な発見と評された。ケンタウルス座α星系は、地球からの距離がわずか4.3光年で、『アバター』や『トランスフォーマー』などのSF作品の登場するキャラクターの故郷に設定されている。そんなに近いところに生命が棲んでいるかもしれない惑星が見つかった

    太陽系から最も近い太陽系外惑星が消えた!
  • 日本はどう?再生可能エネルギー普及、世界で加速

    オランダ、フレボラントの海岸線に沿って並ぶ風車。ほぼ全域で海抜0メートルを下回る農場を、堤防が守っている。(Photograph by George Steinmetz, National Geographic) 世界中で再生可能エネルギーの導入が進んでおり、そのペースは化石燃料を上回る。ランキング上位の中には、意外な国もあるかもしれない。 国連環境計画(UNEP)事務局長アヒム・シュタイナー氏は、「再生可能エネルギーの普及は再び活発化しており、2014年に新たに加わった正味電力量の半分近くを占めている」と語る。この分野への投資は2012年と13年に落ち込んだが、2014年には回復に転じた。再生可能エネルギーのうち最も大きな割合を占めるのは水力発電で、風力とバイオマス発電が続く。一方、普及のペースが最も速いのは太陽光だ。 再生可能エネルギーの導入で世界をリードする国々を見てみよう。米国エネ

    日本はどう?再生可能エネルギー普及、世界で加速
    sin4xe1
    sin4xe1 2015/07/17
    日本は乗り遅れ感がある
  • スキタイの黄金の埋葬品を発掘、「世紀の大発見」

    バケツ型の器が2つ、杯3つ、指輪1つ、首輪2つ、腕輪1つ。ロシア南部にあるスキタイ人の墳丘墓から発見された純金の埋蔵品の数々だ。(Photograph by Andrei Belinsky) ユーラシア大陸の広大な草原をおよそ千年間にわたって支配した騎馬民族。彼らは古代ギリシャ人やペルシャ人を恐怖で震え上がらせたが、都市や住居の痕跡は一切存在せず、今はただモンゴルから黒海にかけて広がる草原にクルガンと呼ばれる墳丘墓が点々と残るのみ――。 ロシア南部のカフカス山脈にあるそのクルガンから、このほど興味深い発見が報告された。見つかったのは、騎馬民族のなかでもギリシャの歴史家ヘロドトスがさまざまな偉業と麻薬の儀式について書き残した勇猛にして謎の人々、スキタイの黄金の埋葬品だ。 「これは世紀の大発見です。これまでに一帯で発見された中でも、とりわけすばらしい逸品です」。ドイツ、ベルリンにあるプロイセン

    スキタイの黄金の埋葬品を発掘、「世紀の大発見」
  • ハッブル望遠鏡 50の傑作画像 その2

    互いの重力の作用で形がゆがんだ、二つの渦巻銀河。Arp 273と呼ばれている。地球から3億光年離れた二つの銀河は、相互に少しずつ接近している。「私にはこの二つの銀河がダンスを踊っているように見えます。両者は数十億年をかけて互いの周りを回り、やがて一つになるのです」と専門家は語る。 NASA; ESA; HUBBLE HERITAGE TEAM, STSCI/AURA

    ハッブル望遠鏡 50の傑作画像 その2
  • 第1回 津波研究者が見た“悪夢”

    2011年の3月11日、ぼくは取材でカンボジアに滞在していた。 大地震の発生から2時間ほどたった頃に、宿泊先のホテルに戻ってきてインターネットで知った。部屋で視聴できるCNNなどの海外メディアも、すぐに震災一色になったので、とにかく日で「とんでもないことが起こっている」と把握できた。最短で帰国できる飛行機で東京の自宅に戻ることに決めた。 その時点で報道されていたものの中で、最も衝撃を受けたのが、東北地方太平洋岸の津波の映像だった。巨大な水の壁というか、岸の見えない巨大な大河が逆流してくるかのような現象が、あちこちの都市を破壊していくのは、ただただ恐ろしかった。その時、報道されたのは、たまたま被害の現場に居合わせた人が撮影したビデオだったり、公的機関の公開映像だったりしたわけだが、今では観測データをもとにコンピュータシミュレーションで再現したCGで、マクロな視点から確認出来る。 海底の断層

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