航空自衛隊が、領空侵犯の恐れがあるとして中国機に対し緊急発進(スクランブル)した回数が2011年度、既に143回に上り、国別に公表を開始した02年度以降で最多となったことが19日、防衛省統合幕僚監部のまとめで分かった。これまで最も多かったのは10年度の96回だった。 防衛省によると、中国機への緊急発進は、10年度後半から急増。防衛省の担当者は「沖縄県の尖閣諸島に近づくパターンが増え、飛行時間の長い情報収集機が目立つ」としている。 4~12月に外国機に緊急発進した回数は335回で、前年同期比で45回増。いずれも領空侵犯はなかった。(共同)