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猫
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第一・第二の矢はワンセット。これはアメに過ぎなかった 第一の矢と第二の矢は、いずれもアメの政策であり、短期政策です。経済にとってお祭りのような気分を出すことはとても大事なので、確かに重要かもしれませんが、2つまとめて1つにしてもいいぐらいの重みではないでしょうか。2つに分けて大きく見せたかったという心理的工作があったのかもしれません。 それから蓋を開けたら第一の矢も第二の矢も日銀に責任を押しつけていた、という点もポイントです。日銀の黒田総裁がものすごくクローズアップされましたが、ずっと違和感を感じていました。企業でいえば、KGI(売上など、最終業績指標)とKPI(商談件数など、中間業績指標)といった業績指標があるのですが、日銀は追いかけられるのはKPIレベル(2%のインフレ目標などがそう)です。残念なことに、国の経営は中間管理職の仕事ぶりにあまりにも高い期待をかけすぎていました。 肝心のK
世界のグローバル化はどこまで進のだろうかとふと思う。自分は独立してからずっと国内の仕事ばかりするようになって海外の仕事に近づく機会がほとんどない。しかしメディアを介して海外の情報は入ってくるので、グローバル化の流れは止まらない現象のように思えてくる。 グローバル化という言葉が一人歩きしはじめたような感覚があるというのはおそらくそれを動かしている前提や結果として起きている問題がよく見えなくなっているからだろう。 静かなる大恐慌 (集英社新書) 柴山桂太 (著) 本書はグローバル化の大前提として資本主義であることを置いている。この前提がシンプルである故に話の筋が分かりやすい。 ざっと次のようなストーリーラインで読めば大意はつかめると思う。 資本主義体制の下でのグローバル化は社会や経済を不安定化させやすい。 さてこの資本主義とは何か。そして資本主義の問題とは何か。 不安定化した社会・経済は自然に
IT市場に関連して事業開発をする人向けに、アイデア出しや戦略検討において役に立ちそうな参考図書を紹介する。 選んだのは昨今の潮流を考えさせてくれる情報が詰まっており、ブレストや議論のネタとして面白いと思われた、事例ベースのビジネス書だ。ノウハウ紹介を中心としたいわゆるノウハウ本はアイデアの探索や構想に直接利かないのでここでは選んでいない。 お勧めは社内でこうした本を課題図書にした勉強会を開くこと。本を情報源とし、「先生がいない」状況で自ら問いを発し、自らアウトプットする勉強会ができれば、探索力や構想力の鍛錬に効果的だ。 とりあえず各本について、勉強会を想定し、問いの一例を挙げてみた。レベルは3段階の難易度を示しており、☆★★(易)、☆☆★(中)、☆☆☆(難)とした。 . 小倉昌男氏は「クロネコヤマトの宅急便」を創業された方。既に亡くなられているが、ヤマト運輸の経営者としてこれを書かれた。か
企業の今流行の戦略といえばグローバル化やサービス化などが筆頭に上がるだろう。様々な企業トップの年頭あいさつを見ても、そのあたりのキーワードが入っている感じがする。 分かりやすい方向性だと思うが、変わらなければならないという切迫感に比べて何か大事なパーツが足りていない気がする。1つ挙げるとすれば、企業の「メディア化」戦略だろう。 メディア化は企業にとって新種のコンピテンシーだ。──古き良き時代の繁栄を味わった経営者には、ここが非常に認識しづらいところだろう。 しかし環境適応するには、事業ドメインなどの外形的な変化も大事だが、コンピテンシーの補強も必要。コンピテンシーの変化を遂げなければ戦略は完遂できない。ソーシャルメディアが普及する潮流をカベの向こうで起きている出来事だと見過ごしていやしないだろうか? この探していたパーツを小林弘人さんが近著で見事に言い当ててくれた。 メディア化する企業はな
フェイスブックがプライバシーのデフォルト設定を勝手に変えたことが何度か問題になったが、これが私たちに「プライバシーとは?」を考えるきっかけをつくってくれた。 また逆に「パブリックであることとは?」についても考えるようになってきているのではないか。もちろん個人にとってパブリックの意味についてだ。フェイスブックが巻き起こした問題とつきあいながら、私たちは結局、CEOマークザッカーバーグの思い描いく世界──プライベートとパブリックが再定義された世界──に引きずり込まれていくのだろうか? フェイスブックを利用している人なら一度は考えたことのありそうな、身近な問題意識だ。 今回は最近ジェフ・ジャービス氏が著した『パブリック』が、個人にとってパブリックの意味を掘り下げて考えさせてくれるので紹介したい。 パブリック―開かれたネットの価値を最大化せよ ジェフ・ジャービス(著), 小林弘人(監修・解説),
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