サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
円安とは
media.rakuten-sec.net
●2024年から年間の非課税投資枠が360万円に拡大 ●年間360万円の非課税投資枠を使い切れる人は少ない ●特定口座からの乗り換えや預貯金を使う方法も ●特定口座からの乗り換え、メリットとデメリット ※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。 著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。 「新NISA、360万円の非課税投資枠を使い切る方法!特定口座から乗り換えるメリット・デメリット」 今日は、2024年1月に始まる「新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」の活用方法について書きます。 2024年から年間の非課税投資枠が360万円に拡大 NISA制度が2024年から、がらりと変わります。一番大きな変更点は、年間の非課税投資枠が大幅に拡大することです。 2023年までで終了する現行NISA:年間の拠出可能額
誰が搾取されるのか トウシルの読者は「搾取」という言葉を日常的には使わないかも知れない。主にマルクスの文脈で使われる言葉だからだ。筆者も例外ではなかった。搾取の「搾」は簡単な漢字だが、つい最近まで、読めるけれども、書くとなる2、3秒考えてからになるような文字だった。 ここのところ、「搾取」について考える機会が増えたのは、一つには「株式投資のリターンの源泉はどこにあるのだろう。誰が、株式のリターンを供給してくれているのか?」という問題を考えたからだ。「経済は、主に、リスクを嫌う人が安く働くことで、資本の形でリスクを取っている人に利潤を提供する事で回っている」という辺りに問題の答えがあるらしかった。リスクを嫌って、雇用と収入の安定を求める人は、自分が生産に貢献している利益分よりも遙かに安い報酬で(時には憮然と、時には嬉々として)働くので、企業側に利益が発生する。これは、マルクス的に眺めると、「
●【質問】定年までにやっておくこと、やっておいた方がよいことはありますか ●【回答】定年を仕事の引退(リタイア)と考えて、それまでにやっておいた方がいいことは、趣味と友達を作ることでしょう 【質問】サラリーマンが60歳の定年をあと2年後に迎えようとしています。定年後は雇用延長しないと仮定して、定年までにやっておくこと、やっておいた方がよいことはありますか。 今後の「仕事」をどうするのかが、一般的に一番重要で備えの必要な問題でしょうが、既にご自身でお考えでしょうから、野暮な話は抜きにします。 定年を仕事の引退(リタイア)と考えて、それまでにやっておいた方がいいことは、趣味と友達を作ることでしょう。どちらも、時間に意味を持たせてくれます。現役時代から大いに必要で助けになるのですが、リタイア後には特に大事です。 そして、どちらもポートフォリオの銘柄数ほどではないとしても、複数持っていることが望ま
●自分で理解できることだけでOK ●まずはずっと使えるリターンの計算式を教えよう ●ついでに「年率」のお作法の話をしておく ●計算の前提のない数値が並ぶようなサイトは要注意 自分で理解できることだけでOK 投資って「とにかく無条件に信用」する側面がある、って話を前にしたじゃない。元本保証じゃなく、結局は運に左右されるという理由で、とにかく何かを信じるみたいな部分は大事だという話。 だが、自分で理解できないことを信じようとする必要はない。例えば「投資には『複利』の力が重要です。複利はアインシュタインが人類最大の発明と言ったくらい重要なことです」みたいな話がある。何だかカッコいい。だが、その意味がわかるだろうか。 そもそも「複利」なんて知らないよね?うん、無理しないでいいから(笑)。今は高校で投資を学ぶようになったらしいから常識になるんだろうけど、君らは知らなくて当たり前だ。 こういうこと。
●対面での金融商品営業、今後の在り方は? ●コンサルティングと商品販売のアンバンドリングに対応する以外に道はないと思います 【質問】地方銀行で金融商品販売を担当している者です。山崎さんが日頃から仰る通り、対面営業から金融商品を買ってはいけないというのは当事者から見てもその通りだと思います。一方で、金融機関もビジネスなので、収益を出していかないといけないという面もあると思います。対面での金融商品営業の今後の在り方について、山崎さんのお考えを伺いたいです。 質問者が正直に仰っておられるように、対面での金融商品営業は多くの場合顧客のためになっていない一方で、ビジネスとして収益を確保しなければならないという難しい問題があります。率直に言って、行き詰まっています。 行き詰まりを象徴する事例は、先般、金融庁が問題化するに至った、千葉銀行とその子会社が関わった仕組み債の不適切販売でしょう。千葉銀行は地方
制度を「運用の観点から」読み直す 2024年から新しいNISA制度がスタートする。現在、「新NISA」と呼ばれることが多いようだが、金融庁は単に「NISA」と呼ぶことにしたい意向のようだ。これまで複数あった制度が一本化されるので適切だろう。ただ、期待も込めて言うなら、NISAの制度は今後も改善を伴って変化していく。本稿では、2024年に始まるNISA制度を「2024年NISA」と呼ぶことにする。 さて、2024年NISAの制度を、「適切な運用を前提として」運用に関係のある主な部分だけをかいつまんでまとめてみた。 2024年NISA制度、運用上の要点 (1)【運用益非課税】 NISA口座の中で運用すると有利だ。 運用益に対して通常約2割かかる税金が免除されるので、一般の課税口座での運用よりもNISA口座内での運用が有利だ。仮に期待リターンを年率5%とするとざっくり年率1%程度有利だと考えられ
私の趣味は、現在、将棋、囲碁(共にアマチュアの四段くらい)、スポーツ観戦ではボクシング、芸術的な鑑賞では写真、という辺りでしょうか。何となくオヤジ臭い、華やかさに欠けるラインナップではあります。 ウィスキーがそろそろ趣味の域に入りそうだと思っていたら、食道癌に罹って挫折してしまいました。もう2、3年自由に飲めたら、本の一冊くらい書けたかも知れないと思うと些か残念なのですが仕方がありません。人生は思い通りには、行かないものです。 尚、評論的、実用的な文章を書くことは20代後半くらいから割合好きで、30代の頃は匿名の原稿を業界誌や経済誌に頻繁に書いていました。副業に近い位置づけでしたが、やがて本業になって、今、こうして文章を書いています。 将来の食い扶持につながったという意味では「いい趣味」でしたが、本業にするなら「もっと若い時分から名前を出して物を書いていたら、もっといい仕事ができたはずだ」
●【質問】強い心や自信の持ち方を教えて下さい ●【回答】実は、私は、自信を持っておらず、自己評価の低い性格です 【質問】山崎元さんの本やコラムは大体読んでいる40代独身女(子なし)です。仕事に追われ少ない休日は趣味のゲームと睡眠で、いつも覇気溢れる山崎さんとは関わる事のない人種だと思います。山崎さんの本やコラムなどを読んでいると自信に満ちた言葉を羨ましく思う時があります。強い心や自信の持ち方など御教授願います。これからもご自愛ください。 せっかくご質問を頂いたので、たまには「自分語り」をしてみたいと思います。 コラムの文章や動画の話しぶりなどから、私のことを、「自信家で、強気の人物」だと思う人がいるかも知れませんが、私自身は、どちらかというと悲観的で、何よりも自分に対する評価の低い性格なのです。 自己評価の低さを露骨に言語化すると「自分は、せいぜい頑張っても普通くらいなのだ」という気分です
※本記事は2017年2月21日に初回公開したものです。 ファイナンスの分離定理 読者の中で、経済学部で金融論を学んだ方、あるいは証券アナリスト試験を受けたことがある方は、CAPM(資本資産価格モデル)を導く途中で「分離定理」という考え方が出て来たことを覚えておられるのではないか。 複数のリスク資産があり、資金の借り入れ・運用が同一のリスクフリーレートで可能な場合、投資家は、リスク資産の構成についてはリスクフリー資産と独立に決めることが出来るとする考え方だ。リスク回避的な投資家は無リスク資産をたくさん持つだろうし、リスク拒否度の小さい投資家は借り入れを行ってレバレッジを掛けてリスク資産の「同じウェイトの組み合わせ」を買ってもいい。しかし、リスク資産の中身は、リスク水準の決定から「分離」されて独立して決めることが出来る。 筆者なりに言い換えると、次のような意味になる。リスク資産として、リスク当
●基本ポートフォリオを定める意味は? ●基本ポートフォリオの期間 ●基本ポートフォリオの許容乖離幅 ●基本ポートフォリオのリバランス ●個人投資家の基本ポートフォリオ 基本ポートフォリオを定める意味は? 資産運用の世界では「基本ポートフォリオ」という言葉をよく聞く。何やら真面目で有り難そうな字面の言葉だが、どのような意味があるのだろうか。 予言するなら、おそらく来年、2024年には、読者はこの言葉をしばしば目にするにちがいない。わが国の公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオ改定が予定される年に当たっているからだ。5年ごとに行われる公的年金の財政再計算と政府が作成する中期財政見通しに付随する経済見通しを踏まえて、検討される。計算機のパワーが向上した時代なので、一国の年金財政といえども毎年計算できそうに思わないでもないが、今のところ財政再計算は5年に一
●【質問】実はお金がない人ほど、100年持つ断熱気密、耐震性を備えた高性能住宅を購入した方がいいと考えております。 ●【回答】持ち家と賃貸を比較する場合には、比較条件の整理が重要です 【質問】 初めまして、山崎様。弁護士・公認会計士・FP1級のタックスローヤーです。全世界株式へのほったらかし投資など、共感し、実行させていただいているところが多いです。 1点だけ考えが異なるのが、マイホームです。よくある賃貸・持家には、以下の議論が欠けており、実はお金がない人ほど、100年持つ断熱気密、耐震性を備えた高性能住宅を購入した方がいいと考えております。 ・設備投資の経済性計算のアプローチからすると、一生家賃より35年で終わる住宅ローンの方が、投資案として割引現在価値(NPV)が高くなりやすい ・賃貸だと、大家の利益、住宅ローンより高率な不動産ローンが割高な差額原価になる ・賃貸仕様という言葉があるよ
●カバーとANYCOLORは規格外の収益力で成長を続けてきた。 ●高収益の背景(1):キャリアの到達点として高収益のVTuberを集める。 ●高収益の背景(2):グッズ販売など利益率の高い事業が収益の柱。 ●高収益の背景(3):カバーとANYCOLORの2社で市場を寡占。 ●カバーとANYCOLORの差は、[1]アイドル事務所か芸能事務所か、[2]収益強化重視かシェア拡大重視か、[3]即戦力重視か育成重視か。 ●今後は、カバーがVTuber専門でプレミアを追求するのに対し、ANYCOLORが対応力の高いバーチャル総合プラットフォームを構築すると展望。 ●将来的なリスクは、所属タレントのスキャンダルと、生成AIによるパラダイムシフトか。 6月は日経平均株価が連日バブル来高値を更新する中で、新興銘柄でありながら大型銘柄に負けないほど売買を集めた銘柄があります。世界最大級のVTuber事務所「ホ
●【質問】お金持ちなのに貧乏臭くなってしまう。どうすれば解決できる? ●【回答】お金を貯めることよりも、お金を増やすことよりも、お金を使うことが楽しい。これが正常な状態でしょう 【質問】 現在、生活防衛資金を除く大半を全世界株式に投資するインデックスファンドに投資すると言う投資戦略をとっています。30代後半の幼児が2人いる正社員共働き家族ですが、お金が必要なら躊躇なく解約と言う形で過去何度か一部解約も行なっています。 しかし、ここ最近は解約するぐらいなら必要ないとお金を使う方をやめる比率が大きくなってきました。 前置きが長くなってしまいましたが、ズバリ、 お金持ちなのに貧乏臭くなってしまうのはどうすれば解決できるでしょうか? 山崎元さんが読まれた事があるかわかりませんが、『DIE WITH ZERO』の内容が少し心に刺さる気がします。 (※ 質問文の前後をカットして編集しました) 貯めたり
●「期待」の意味 ●過去は役に立たない ●鉛筆を舐める? ●「外国債券」をどうするか? ●期待リターンは社会的に決まる 「期待」の意味 資産運用の専門用語の中で「期待リターン」は、特に甘美な響きを持つ言葉だ。短期国債や預金のようなほぼ無リスクとされる資産よりも高い期待リターンが得られると思えばこそ、投資家は株式投資のリスクを受け入れる。 こうした文脈で使われるので、期待リターンの「期待」には、どうしても「期待に胸を膨らませる」という表現に出てくるような意味での希望のニュアンスが付随しがちだ。しかし、専門用語としての期待リターンの「期待」は、統計学で言う「期待値」、即ち、将来の実現確率で重み付けされた加重平均としての「予想」の意味で使われている。 この使い分けは投資教育の初期に明確に伝えておくといいと思うのだが、教える側も、両方のニュアンスを適当に混ぜ合わせる方が話がしやすいので、案外放置さ
●【質問】歴史上で大好きな人物は誰ですか? ●【質問】山崎先生の死生観について知りたいです。 ●【質問】終活について考えられているか。 【回答】 正直に言って、私の歴史に関するインプットは、子供の頃に親とNHKの大河ドラマで見た話という程度のものでしかありません。大学受験の選択科目も「政経」と「地理」でした。私は、どちらかと言うと「歴史嫌い」に属します。 歴史上の人物で好きなのは圧倒的に織田信長です。彼のしがらみに囚われない発想と行動力は良い意味で日本人ばなれしていて素晴らしい。中学生くらいの頃には、将来男の子を持つことになったら信長と名付けるか、というくらいに考えていました(本当にそうしたら、子供には迷惑だったでしょうね)。 大河ドラマのようなものは、たいてい織田信長が死んだ辺りで興味が失せます。今までいろんな俳優さんが信長を演じていますが、一番印象に残っているのは『太閤記』の高橋幸治さ
●年齢と「投資観」 ●私の投資観その1「買って、売って、利益を出すことが投資だ」 ●転換のきっかけ1 「売り買いする」から「ポートフォリオを持つ」へ ●私の投資観その2「他の市場参加者に相対的に勝つことが投資だ」 ●転換のきっかけ2 「ゲームの外側」に出て感じた変化 ●私の投資観その3 「投資はリスクプレミアムのコレクション作業だ」 年齢と「投資観」 先日、トウシル編集部に募集して貰ったQ&Aの中に、「山崎さんの20代、30代、40代と年齢を重ねていく中で投資に対する考え方に変化は生まれていったのでしょうか?(以下略)」というご質問があった。 振り返って考えてみると、10年単位で年齢とぴったり一致している訳ではなかったが、「投資というものは、こういうものだ」という言わば投資観が、自分の中では二度大きく変化していることに気がついた。 この気づきだけであれば、一個人の投資に関する理解の変遷に過
●【質問】今のプロ棋戦の戦法、どのように追いついていますか? ●【回答】将棋はスマホで観るのが一番いい トウシルはこのほど、読者の皆さまから山崎元に聞きたいテーマを募集しました。たくさんの投票をいただき、ありがとうございました。自由回答でいただいた疑問・質問は、全て本人に届けております。この記事では、いくつかの質問に回答します。(トウシル編集チーム) 投票結果はこちら 【質問】山崎さんと同世代で東京六大学の将棋部に在籍していました。入社して将棋部に入り、20年くらい指していましたが、指さなくなって20年近くになります。今はネット観戦です。今のプロ棋戦の戦法、戦い方(考え方)などは以前とかなり変わりましたが、どのように理解していますか。どのようにして追いついていますか。 私も、近年、人間とは殆ど将棋を指さなくなりました。専ら、将棋モバイル中継を観ています。将棋の盤面はほどよく小さいので、スマ
●【質問】FIREに難色、なぜ?どうしてそんなに働き続けたいのでしょうか? ●【回答】守銭奴型のFIREでは人生がつまらない トウシルはこのほど、読者の皆さまから山崎元に聞きたいテーマを募集しました。たくさんの投票をいただき、ありがとうございました。自由回答でいただいた疑問・質問は、全て本人に届けております。この記事では、いくつかの質問に回答します。(トウシル編集チーム) 投票結果はこちら 私が特に「難色」というか疑問を呈したいと思っているのは、相当の期間消費を抑えて投資を増やして資産形成に注力して、中年期以降に金融資産残高による安心を図ろうとするようなタイプのFIRE指向者です。 若い頃にストックオプションででも稼いで、一生お金の心配はないといった状態でFIREを宣言するような爽やかで本当にアーリー(E)なリタイアをする人がいれば見事なものだと感心してもいいのですが、こういった人はビジネ
●「優劣は運用で勝負で決めよう」 ●「私は実際に儲けた人しか信じない」 ●「データを見て考えましょう」 ●「私はこうやって上手くいきました」 筆者にとって、資産運用は、希望して配属して貰ったり、転職して選んだりした自分で選び取った仕事だった。もともと、数字で結果が出て、勝ち負けがあるゲーム的な世界が好きだったので、結果に対するプレッシャーはあったが、自分にはありがたい仕事だった。プレッシャーがある分、結果に対しては自分の成果だと感じるリアリティがあった。今にして思うと、筆者も過剰なリアリティを感じていたのかも知れない。 運用の結果は、言うまでもなく「運」に大きく影響されることが否めない。つまり、自分が意思決定の時点では文句なく正しい投資行動を取っていても、運が悪くて結果が悪いことがあり得るし、もちろんその逆もある。 こうした不確実性を自分の仕事に対する評価の問題としては十分受け入れていたつ
先ず、ご質問にコンパクトにお答えしましょう。 ある銘柄の集合の部分集合を取った時に、ある期間においてリターンが優れていることはよくあります。部分集合は銘柄数が減るので、リスクは低くならない場合が多かろうと思われますが、ある期間(例えば過去30年)を取った時に、リターンが高くて同時にリスクが低い部分集合が見つかることは十分あり得ます。世界株に対して、米国の大型株を代表するS&P500が過去にそのような部分集合であった可能性は十分あり得ます。 500銘柄もあれば分散投資は十分だし、一般に大型株は小型株よりもリターン変動がマイルドなので、米国の時価総額の大きな企業が好調だった過去30年間に、S&P500がそのような「好調な部分集合」だった可能性はデータ上大いにあり得ます。 データの解釈としては、それだけのことです。 さて、質問者に対して、私は何の悪意も意地悪な感情も持っていませんが、このご質問の
●株式と債券の組み合わせに妙味はあるか? ●事実上、国債以外の債券は買いにくい ●個人向け社債は、市場で不人気だから個人に売られている ●外国債券はしばしば手数料の塊である ●仕組み債は個人向けに売られていること自体が問題だ ●個人と機関投資家では債券に対するニーズが異なる ●ハイイールド債にはリスクプレミアムが存在する ●個人投資家に債券投資は要らない 本稿は2023年の半ばに書いているが、昨年来のFRB(米国連邦準備制度理事会)やECB(欧州中央銀行)などの利上げの動きもあって、海外では長期債の利回りが上昇している。わが国でも、日銀の長期金利の誘導目標レンジが拡大されて、長期金利(10年国債の流通利回り)に時に0.5%に近づく程度の上昇が起こっている。 債券投資に興味を持つ向きが増えており、個人投資家が債券投資についてどう考えるかを整理するタイミングに来ていると思われる。 本稿では、個
●日経平均の上昇続く、米国債デフォルト回避・米利上げ停止視野に ●グロース復活、米大型テック株・半導体株の上昇加速 ●外国人の買いが日経平均の上昇をけん引 ●日経平均4万円への道のり ●東証上場企業のEPS増加要因 ※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。 著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。 「【日本株】日経平均4万円へのシナリオ、米ハードランディング回避の公算」 日経平均の上昇続く、米国債デフォルト回避・米利上げ停止視野に 先週(5月29日~6月2日)の日経平均株価は、5月26日終値から比べて1週間で608円上昇し3万1,524円となりました。 バブル後の戻り高値更新が続いています。米国の二つの不安が低下、GAFAM(グーグル・アマゾン・メタ・アップル・マイクロソフト)など米大型グロース株の上昇が加速したことが好感され、日本株にも外
●偽物の投資勧誘が現れる ●SNSの対応は鈍い ●「私は投資勧誘をしません宣言」をする ●「本物だったら、どうする気だったの?」 【トウシル編集チームより注意喚起】 SNS上で多発している「なりすまし」投稿にご注意ください。 数カ月前より、複数のSNSにおいて、楽天証券および楽天証券経済研究所の関係者、トウシルの著者を装った偽アカウントが確認されました。 楽天証券公式アカウント以外からのダイレクトメッセージおよびリプライにご注意ください。 不審な投稿を見つけた場合は、決して個人情報の入力や金銭の振り込みなどを行わないよう、十分にお気を付けください。 また、投稿先に貼付されているリンク先への接続は、一般的にウイルス感染や個人情報の漏洩など悪用される恐れがございます。本文中のURLクリックにも十分にご注意いただきますようお願い致します。 偽物の投資勧誘が現れる 一か月以上前からポツリポツリとな
●大きな失敗を避けるのがバークシャー流 ●個人投資家がバフェットの運用で学ぶべきこと ●5月10日のラジオNIKKEI「楽天証券PRESENTS 先取りマーケットレビュー」 大きな失敗を避けるのがバークシャー流 英国において国王チャールズ3世の戴冠式が執り行われた5月6日、米国ネブラスカ州のオマハでは毎年恒例となったバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の年次株主総会が開催された。 総会の冒頭、バークシャーの会長兼CEOを務めるウォーレン・バフェットは「朝起きて、英国で競合するイベントが開催されていると気づいた。われわれのキング・チャールズを今日ここにお迎えしている」と述べ、長年のビジネスパートナーであるチャーリー(チャールズ)・マンガーを、ジョークを交えて紹介した。 総会が開かれるオマハのCHIヘルスセンターには今年も多くの投資家がバフェットとマンガーの生の声を聞こうと集まった。5月7日
●S&P500に資金が集中し続けると、投資信託の運用はどうなる? ●米国株に優良なアクティブファンドは存在しないのか? ●注目は、米国株の影に隠れているあの資産 前回の本連載「S&P500に弱点はある?やってはいけない投資行動とは」では、世界中の投資家を魅了する米国株式と、その代表的な指数である「S&P500種指数」について取り上げました。 1957年に算出が開始されたS&P500は近年、アップルやマイクロソフトをはじめとする構成上位銘柄(主にテクノロジー関連企業)の目覚ましい成長を背景に、存在感を増してきました。この結果、同指数は、今や世界の株式市場の時価総額の約半分を占めるまでになっています。では、早速ですがクイズです。 答え:(その市場において)超過リターンの獲得が難しくなる 特定の市場に資金が集中したときの影響はさまざまな形で表れますが、現に米国で起きていることとして、超過リターン
息子に教えた「お金の稼ぎ方」 私事で恐縮ながら、筆者は、先日息子に手紙を書いた。大学に入学するので、そのお祝い、親から息子へのお礼、そして、「親孝行はもう済んでいる」、「早く大人になれ」、「将来は好きなことをしていい」といった趣旨の内容だ。それだけで終わりにした方が簡潔だったかも知れないのだが、働き方、お金の稼ぎ方、お金の増やし方について、心得を十数行書き足した。経済評論家である父は、つい一言言いたくなったのである。 (詳しくは、「経済評論家の父が息子に伝えた、お金の稼ぎ方・増やし方とは?」を参照) そこでは、働き方・稼ぎ方として、ストック・オプションなどできるだけ株式に関わる収入が得られる働き方を選択するといいこと、それが叶わない場合はせめて手持ちのお金をインデックスファンドを通じて株式に投資して働かせること、収入の中で株式から得られる収入の比率、即ち「資本家比率」を上げることが「有利で
●(1)シリコンバレー銀行(SVB)は何がまずかったのか? ●(2)クレディスイス(CS)の経営は何が問題だったのか? ●(3)リーマンショックと今回はちがうと考えていいのか? ●(4)SVB、CSと日本の金融機関に似た点はあるか? 銀行経営で何が問題なのか? ●(5)投資家は市場への影響をどう考えたらいいのか? ※写真:Arnd Wiegmann/Getty Images News(ゲッティイメージズ提供) 米国でシリコンバレー銀行(総資産全米16位)、シグネチャー銀行(同29位)が破綻しました。また、欧州ではスイスの金融機関最大手UBSが同2位のクレディ・スイス・グループの買収を発表するなど、海外の銀行にも不安が拡がっています。 一部には、リーマンショック後のような金融危機の可能性を心配する向きもあります。 今回は、これらの銀行のケースを念頭に、今日の銀行の問題を考えるポイントを幾つか
●教科書か、問題集か ●新NISAとiDeCoの使い分けをどうしたらいいか教えて下さい。 ●高配当株式への投資は新NISAでの資産形成に有効でしょうか。 ●新NISAでのお勧めポートフォリオを、さまざまな対象者別に教えて下さい。 教科書か、問題集か 前回の本連載で、新NISAについて利用法を説明した。筆者としては、必要なポイントは少なくとも考え方レベルでは全て網羅したつもりだったのだが、現実の投資を考える投資家は様々な疑問を持つ。 ある場所で、新NISAをテーマに話す機会があり、聞き手側で参加を予定する方から多くのご質問を頂いた。受験勉強では、教科書や参考書を読むばかりでなく問題集を使うことが有効な場合がよくある。今回はQ&A形式で新NISAの使い方について説明してみたい。 以下、セミナーでならこのようなやり取りになるだろうという会話調で10組のQ&Aをご紹介しよう。 Q&Aの前に、新しい
●新制度の評価点は「制度の恒久化」「非課税期間の無期限化」が最多 ●ジュニアNISA終了は「残念」 ●制度活用には金融教育も ●新NISAで注目集める「高配当株」 投資の運用益や配当金に税金がかからないNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)が、2024年に大きく変わる。新たに投資できる期間と非課税で運用できる期間の両方が恒久化(無期限化)し、年間の投資枠も大幅に拡充する。 新NISAは本当に「簡単で分かりやすく、使い勝手の良い制度」になるのか。トウシル編集チームは、個人投資家にアンケートを実施。新NISAの感想や、今後の資産形成について聞いた。 アンケートは2023年1月末、個人投資家を対象に実施し、22人から回答を得た。 新制度の評価点は「制度の恒久化」「非課税期間の無期限化」が最多 新NISAの評価できる点について、「恒久化(無期限化)」と答えた人が最も多く、全体の86%にあたる19人
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『トウシル | 楽天証券の投資情報メディア』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く