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第2回ではさっそく、欧文組版をするにあたって重要となる基本ルールをお伝えします(欧文組版で用いるラテン文字や文字セットについては、「第1回 欧文の基本」で説明しています)。 1. 文字/単語のとらえ方の違い 日本語の和文組版に慣れている方が、欧文組版に取組むときに、念頭に置かなければならないことは、組版のしくみの違いです。 和文組版では、基本的に図1のような四角い仮想ボディを持つ文字を、前に送っていきながら配置していく考え方をしています。 文字単位で揃えていく組版ですので、行末を揃えやすく、多くの場合「箱組み*」が採用されます。和文組版は、「文字」単位で組版を考える仕組みを持っているといえます。 *箱組み 左右版面に均等に流し込み、最終行のみ左揃えになる組み方のこと。 ジャスティファイとも言う。 しかし欧文組版の場合は、和文のように1文字単位で考えることはありません。和文の1文字単位にあた
多言語の組版に必要な、基礎知識やテクニックを紹介する本連載。欧文編の第3回では、組み方向、文字揃えや欧文合字など、より実践的な組版ルールについて紹介します。 これまでの多言語の組版ルール【欧文編】も、ぜひ併せてお読みください。 1. 組み方向欧文組版では、「箱組み」「ラグ組み・左揃え」「ラグ組み・右揃え」「センタリング」「両端揃え」の5つの組み方向での表現が可能です。 組み方向の選択に迷った場合は、伝える内容を意識して、次のように考えると効果的になります。 1-1. 箱組み 左右版面に均等に流し込み、最終行のみ左揃えになる組み方です。小説、エッセイ、記事などの読み物に適しています。 特に一般書籍のようにページ数の多い読み物では、読者が組版を意識することなく、内容に集中できる組み方といえます。 ただし、第2回で紹介しているように正しいハイフネーション/ジャスティフィケーションの設定をし、単語
株式会社モリサワの公式アカウントです。モリサワフォントユーザーに役立つ情報はもちろん、デザイン、フォントに興味のある人に楽しんでいただける情報をお届けします。
みなさん、4月10日が何の日かご存知ですか? 4...10…4(ふぉん)10(と)......ということで、もうおわかりですね。「フォントの日」です。 今回はフォントの日特別企画として、シャープペンシル(以下、シャープペン)などの文具でお馴染みの「ぺんてる株式会社」の「シャープペン研究部」の皆さまにインタビューさせていただきました。フォントの会社と文具の会社のつながりとは?と思ったそこのあなた!ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。 1. 書体制作における “手書き” 突然ですが、こちらの動画をご覧ください。 こちらは、モリサワの代表書体である「リュウミン」をデッサンしている様子です。モリサワで書体デザインをする際は長らく、動画にあるような “原図用紙” と呼ばれる紙にデッサンされた文字をスキャンし、データ化するという作業をしていました。そして、これを必要な文字数だけ行うことで、1つの
【インタビュー】わたしの“推し”フォント 第5回 草野 剛(草野剛デザイン事務所) 「性別、年齢、国境を超えて、みんなでシェアしたい。そのためには誰にでも受け入れられる書体がいい」 いま、私たちは情報の多くを文字から受け取っています。メディアの中心が印刷物からスクリーンに変わってもなお、文字がコミュニケーションのひとつの要であることは変わりません。 「My MORISAWA PASSPORT わたしの“推し”フォント」では、さまざまなジャンルのデザイン、その第一線で活躍するデザイナーに、文字・フォントをデザインワークのなかでどのように位置づけ、どのような意図・考えで書体を選択しているのかをインタビュー。あわせて、「MORISAWA PASSPORT」“推し”フォントを紹介いただきます。 第5回は、メディアを横断してさまざまなカルチャーのデザインを手がける草野剛さんにお話を伺いました。 草野
【インタビュー】わたしの“推し”フォント 第1回 色部義昭(日本デザインセンター)「書体はブランドの見えない部分も伝える重要な素材」 いま、私たちは情報の多くを文字から受け取っています。メディアの中心が印刷物からスクリーンに変わってもなお、文字がコミュニケーションのひとつの要であることは変わりません。 「My MORISAWA PASSPORT わたしの“推し”フォント」では、さまざまなジャンルのデザイン、その第一線で活躍するデザイナーに、文字・フォントをデザインワークのなかでどのように位置づけ、どのような意図・考えで書体を選択しているのかをインタビュー。あわせて、「MORISAWA PASSPORT」“推し”フォントを紹介いただきます。 第1回は、グラフィックデザインをベースに平面から立体、空間まで幅広くデザインを展開する色部義昭さんにお話を伺いました。 色部義昭 グラフィックデザイナー
新年あけましておめでとうございます。 2021年最初は字游工房創設者の1人、書体設計士 鳥海修さんのスペシャルインタビューをお届けします。字游工房書体がMORISAWA PASSPORTに搭載されたことを記念した特別企画。書体への想いから少しマニアックなお話まで、たっぷりとお聞きしました。 1. 字游工房と鳥海さんとは改めて字游工房がどんな会社なのかをご紹介します。 有限会社字游工房は、1989年の設立以来数々の優れた書体開発を手がけ、今も尚多くのユーザに支持されているフォントメーカーです。株式会社SCREENグラフィックソリューションズの「ヒラギノフォント」、大日本印刷株式会社の「秀英体ファミリー」の一部書体、凸版印刷株式会社の「凸版文久体ファミリー」などの委託制作のほか、自社ブランドとして「游書体ライブラリー」の「游明朝体」「游ゴシック体」などの書体を手掛けてきました。2019年、モリ
今回は2020年に2月にリリースされた新書体「赤のアリス」という書体について紹介していきます。 1.書体の分類、いくつ知っていますか?書体は、骨格とエレメントをはじめとする様々な要素で構成されていますが、エレメントの特徴からおおまかに書体の分類を判別することができます。モリサワでは、これらの書体の特徴に合わせて、大きくわけて次の5つに分類しています。 骨格:文字の画線の「芯」にあたるもの。文字のバランスはこれで決まる。 エレメント:一書体に共通した各部のデザイン。骨格に対する「肉づけ」の表現にあたるもの。 いかがでしょうか。ここからはそれぞれの特徴について解説していきます! ・明朝体 明朝体は、中国の宋の時代(10世紀)に盛んになった木版印刷で使われた書体が源流で、毛筆の楷書体を模していました。現在使われている明朝体は、明治のはじめに日本にもたらされた金属活字を基礎に改良されてきたものにな
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