サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
GPT-4o
note.morisawa.co.jp
さて、みなさま、大阪のモリサワ本社ビルの中に「MORISAWA SQUARE」というショールームがあるのをご存知でしょうか︖ 一般的なショールームとは一味違ったフォントメーカーならではの、日常生活で身近な「文字」をテーマにしたショールームです。今回、その魅力をみなさまにお伝えしたく、普段は東京本社に勤務しているnote編集部員が潜入し、レポートいたします! ※ショールーム「MORISAWA SQUARE」の見学をご希望の方は、本記事の末尾にある「見学のご案内」をご参照ください。 ビルのエントランスとサイン大阪のモリサワ本社ビルは、Osaka Metro御堂筋線・四つ橋線の大国町駅を降りてすぐのところにあります。 モリサワ 大阪本社 エントランス外観今回、館内の案内は、ショールームのアテンドを担当している村辻さんと加藤さんの二人にお願いしました。 左:村辻さん 右:加藤さんー こんにちは。今
Font College Open Campusは、毎回さまざまな分野のエキスパートをお迎えし、文字やデザインに限らず幅広いテーマでお届けする無料のオンライン講座です。今回のゲストは、東南アジアを中心に世界各国のクリエイターとさまざまなプロジェクトを手掛けている、エージェント・ハムヤック株式会社 代表 矢部 幹治氏。実際に現地に赴いて出会ったデザイナーの紹介を交えながら、国境を超えて人と人との信頼でつながっていく、新しい“クリエイティブのかたち”をお話しいただきました。 エージェント・ハムヤック株式会社 代表 矢部 幹治 氏 やりたいことが実現できるための扉を拓く矢部氏には、ロンドンのクリエイティブエージェンシーで8年間勤めたという経歴があります。現地で偶然に出会ったイギリス人カップルと共にイラストレーターのエージェントを立ち上げたことが現在に通じており、その後企業広告やさまざまなプロモー
「InDesignやIllustratorを使ってデザインを作ったはいいが、何か締まらない……」と悩んだことはありませんか? 例えば…… 全体をもう一段階まとめたい!全体的にもう少し締まったまとまりのある感じを出したい!というとき、デザイン作業で意外と盲点になりがちなのが文字の「間隔」です。 この画像の場合、文字周辺がパラパラしていることでかなりゆったりした感じが出ています。 日本語における文字配置の基本日本語書体は原則、正方形の枠(仮想ボディ)を基準に作られています。 そして、日本語組版の原則はベタ組み……つまりこの正方形の枠が接する形で配置されるのが基本です。 (このあたりの話を詳しく知りたい方はぜひこちらもご覧ください!) しかし見出しなど、大きく文字を使う時は文字間が目立って見えてしまうことがあるため、文字を詰める作業が必要な場合があります。 文字配置の調整はプロのひと手間、料理で
この記事が公開される4月10日は、アドビ社が制定した「フォントの日」です。 モリサワでもこの記念日に合わせてAdobeさんのイベントに参加したり、フォントに関する情報公開をしたり、noteで記事を公開したりと、さまざまな活動をしています。 さて今回は、2月22日に開催した配信イベント Font College Open Campus 12「日本語デザインを変えた技術 発明100年に1から知りたい写植の話」の中で公開した2024年リリース予定の写研フォントについて、詳しくお伝えします。 モリサワと写研写研書体は1970年代から2000年前後にかけて盛んに使われていたため、トップ画像をご覧になる方の中には、懐かしさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。 それぞれの書体をご紹介する前に、モリサワと写研についておさらいします。 話は今から100年前に遡ります。 1924年、モリサワの創業者である
Font College Open Campus(以下:FCOC)は、モリサワが不定期開催している無料のオンライン講座。文字やフォントに限らず、デザインやブランディングなど、様々なテーマでお届けしていますが、今回のテーマは少し角度を変えて「写植しゃしょく」のお話です。 写植とは写真植字の略で、写真の原理を使って文字を印画紙やフィルム上に焼き付け、文字組みをする技術です。今回の内容は写植のビギナー向けの内容になっています。 セミナーレポートの前編では、写真植字とは何か?それがどうデザインに影響を与えたのか、後編では、写植の時代の書体についてが語られます。 モリサワの創業者・森澤信夫(1901年〜2000年)と株式会社写研の創業者である石井茂吉氏(1887年〜1963年)が、世界初となる邦文写真植字機の特許を申請したのは1924年7月24日のことでした。記念すべき100周年を迎える今年、モリサ
最終更新:2023年8月 こんにちは、モリサワnote編集部です。noteを始めて3年の月日が流れました。 その間に記事は100本を超え、マガジンも随分と増え、「スキ」や「フォロー」もたくさんいただきました。いつもありがとうございます。 「あんな記事あったよね」「こんな記事あったよね」と懐かしみつつ、3周年を機に新たな連載をスタートさせ、今まで以上に文字・フォントにまつわる記事を投稿していきたいと思います。 こちらの記事では、モリサワnoteでどんな記事が読めるのか、つまり「モリサワnoteの歩き方」をご紹介します。 モリサワってそもそもどんな会社なの?という方は、まずこちらをご覧ください。モリサワ note編集部、ドキドキの初投稿です。
「絶対に押してはいけないボタン」、「絶対に開けてはいけない箱」など、禁止されると逆に興味が湧いてしまうのは古今東西さまざまな場面で耳にされる話ですよね。 では組版の世界において禁止されていることは一体何か、ご存じでしょうか? 組版の世界で避けるべきことは多々あり、さまざまな組版ルールが存在します。 「句読点を⾏頭に配置してはダメ」など、学校で作⽂を書く時も習いましたよね︕組版における禁則を処理できているかどうかは、文章の読みやすさに大きく影響します。 InDesignなどアプリケーション側が自動で処理してくれるケースがほとんどですが、さまざまな考えに基づいたルールの配慮や例外処理も考慮しつつ、読みやすい文書の作成ができるように処理の意味や方法を知っておいて損はありません! ということで、今回は禁則に関する内容として禁則処理の方法やInDesignの設定についてお届けします。 禁則処理組版に
なんとなく使っていませんか? 括弧の種類と使い分け 突然ですが、質問です! 以下の文章で、登場人物が実際に声に出して言っている部分と、心の中…
突然ですが、質問です! 以下の文章で、登場人物が実際に声に出して言っている部分と、心の中で思い浮かべている部分はどこでしょうか。 「みんなはね、ずいぶん走ったけれども遅れてしまったよ。ザネリもね、ずいぶん走ったけれども追いつかなかった」と言いました。 ジョバンニは、 (そうだ、ぼくたちはいま、いっしょにさそって出かけたのだ)とおもいながら、 「どこかで待っていようか」と言いました。 青空文庫 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/43737_19215.html 答えは簡単ですね。 「 」の中の言葉が声に出して言っている部分、( )の中の言葉が心の中で思い浮かべている部分です。 前後の文章からも読み取れると思いますが、括弧の使い分けがされていることで、より分かりやすくなっています。 このように括弧類は主に文章内で会
2022年のリリースから好評いただいている「プフ」シリーズ。2023年も新たに2書体がシリーズに仲間入りします! 今回は担当デザイナーを交えて「プフ」シリーズについて語っていきたいと思います。 ラインナップ紹介「プフ」シリーズは、統一しすぎない自由な字形と小さめの字面が特徴のデザイン書体ラインナップです。 「プフ ホリデー」「プフ ポッケ」「プフ マーチ」「プフ ピクニック」(2022)2022年にこちらの4書体をリリースしました! ゆるくてかわいいポップ体として、リリース当初から色々な場面でお使いいただいています。 「プフ」シリーズとご紹介したとおり、書体名に「プフ」がついているこれらの書体を、ひとつの大きなファミリーとして捉えています。 同一ファミリーのウエイト展開では、同じデザインで太さが変わっていくというのが一般的ですが、プフでは共通するコンセプトを軸に、ウエイトとデザインが変わっ
たくさんのフォントの中から目的にあったフォントを選ぶ作業は、いつでも楽しく、そして悩ましいものです。 以前モリサワnoteでは、フォントメニュー名から用途にあったフォントを選ぶための解説を掲載しました。 モリサワのOpenTypeフォントは、ペアカーニングなどの情報が含まれるものについては、名前の先頭に「A P-OTF」をつけています。 今回は、ペアカーニングに対応し、自動の文字詰め機能がより便利になった「A P-OTF」フォント(以下AP版書体)について、その特徴をご紹介します。 ここが変わった「A-OTF」→「A P-OTF」日本で最初にリリースされた日本語のフォントは、1989年にPostScriptプリンターに搭載された「リュウミンL-KL」と「中ゴシックBBB」でした。 それから約30年間で作られてきた100ファミリー、380フォントを超える「A-OTFフォント」を、2019年か
昭和のニュース映像と思いきや、アナウンサーが繰り出すのは「タピオカ」「インボイス」「新型コロナウイルス」といった「令和」のトピック。 一瞬いまが何年なのかわからなくなるような、古くて新しい、そして思わず笑ってしまう映像を作り続けている「フィルムエスト」。完全に架空の内容であるにもかかわらず、その再現度の高さから、本物の古い映像と勘違いする視聴者も多いのだとか。 何とも味わい深い、昭和感あふれる手書き番組タイトルの数々今回は、2024年に改刻フォントがリリースされる写研書体にも造詣が深い「フィルムエスト」主宰のにしいさんに、モリサワnote編集部が文字という側面からその魅力に迫ります。 にしいさんの深すぎる書体愛がうかがえるエピソードも……!どうぞ最後までお楽しみください! 主宰のにしいさんは顔出しNGのため、アイコンでご紹介!■フィルムエストTV 1980〜90年代のテレビ番組やCMの雰囲
ショップや企業のデザインを担当する方なら、自社商品のサービスやブランドを他社と差別化させるために、ロゴの制作に携わることもあることでしょう。企業や商品の顔ともいうべき「ロゴ制作」において、デザイナーのセンスだけでなく、ロゴデザインに込める意志をどのように整理し、デザインに落としこんでいけば良いのでしょうか。 2023年渋谷の町全体で掲示されたハロウィンに関する渋谷区のメッセージを伝えたポスターのほか、企業や団体など様々なビジュアルコミュニケーションを手掛けている株式会社onehappy代表・小杉幸一さんにお話を伺いました。 ●お話を聞いた人 小杉幸一さん 株式会社onehappy代表/アートディレクター/クリエイティブディレクター 1980年 神奈川県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。博報堂を経て、「onehappy」を設立。「コミュニケーション人格」でプロジェクトを明快にす
さまざまなテイストを持つファッションや雑貨、手づくりキットなど、自社企画商品を中心にダイレクトマーケティング事業を手掛けるフェリシモさん。 2023年3月にWebサイトを大幅リニューアルし、トップページのバナーサイズが以前よりも大きくなりました。すると今まで以上に、余白や文字の使い方に工夫が必要となり、フォントの重要性が高まったそうです。 そこで今回は「フェリシモのショーウィンドウ」として際立つバナーのデザインポイント、そしてフォントの選び方について、Morisawa Fontsをご利用いただいている株式会社フェリシモの永井 友理さんにお話をお伺いしました。 ■お話を聞いた人 株式会社フェリシモ CXD部 Webコンテンツ制作・編集グループ 課長代理 永井 友理さん 1週間で作るバナーは約35枚?! その制作の舞台裏とは- 永井さん(以下、敬称略)のチームでは、フェリシモ公式サイトのトップ
色は、情報を伝える手段の一つです。 しかし人によっては色の見え方に違いがあるため、正しく情報を受け取ってもらえないことがあります。そのため多様な色の見分け方について理解し、配慮することが必要です。 今回は、伝える情報の認識に差異を与えないための「カラーユニバーサルデザイン」について実践、解説します。 カラーユニバーサルデザインとは?色の見え方は人によっては認識しにくい場合もあるので、配色に気をつけないと伝えたい事が伝わらないこともあります。そこで「カラーユニバーサルデザイン」という言葉が生まれました。「カラーユニバーサルデザイン」は、色の見え方が一般と異なる人達にも情報がきちんと伝わるよう、色使いに配慮した「ユニバーサルデザイン」のことをいいます。 カラーユニバーサルデザインで配慮すべき「色覚多様性」世の中は、多くの色にあふれています。テレビ・印刷物・Webなどでは、色を使って多くの情報を
「日本語組版は難しい……」 こんな言葉を聞いたことがありますか? その要になるのが「約物やくもの」と言われる記号類です。 例えば私達が当たり前のように使用している句読点。 縦組みでは「、。(テン・マル)」の組み合わせが使用されますが、横組みでは「,。(カンマ・マル)」や「,.(カンマ・ピリオド)」の組み合わせを使用することもあります 昭和26年(1951年)に国語審議会が定めた「公用文作成の要領」では、公文書において横書きでは「,。(カンマ・マル)」を用いるよう定められていました。 しかし令和4年(2022年)上記に代わって「公用文作成の考え方」が定められ「、。(テン・マル)」が横書きにおける句読点の原則となりました。 ※横書きでは「,(カンマ)」を用いてもよいとされていますが、一つの文書内でどちらかに統一する必要があります。 これら句読点は、文の区切りを示す役割を果たしています。私達にと
突然ですが、次の文章を見て何か気づくことはありませんか? どちらも日本語で書かれていますが、上のフォントには繁体字書体、下のフォントには和文書体が使われています。 中国語の文章を見たときに一見知っている漢字でも書き方が違うように感じたことがあるかもしれませんが、このように比べてみると「風」「色彩」など、和文書体と同じ形の文字があるのがわかりますよね。 今回は、そんな和文とも共通点のある繁体字から制作された和文書体「美風みかぜ」を紹介します。 美風の紹介デザインの特徴美風はその名にあるように、風、舞い落ちる葉、揺れるススキなど自然をモチーフにして設計されたデザイン書体です。 よく見ると「風」や「む」の点画が葉っぱのようなデザインになっています。 長体な骨格と繊細でシャープなラインが特徴で、水平垂直に整備された縦画・横画と、ハライや点画に見られる滑らかな曲線のエレメントの組み合わせが、涼やかで
先日開催されました『Adobe MAX Japan 2023』にモリサワもゴールドスポンサーとして協賛・出展しました。 『Adobe MAX Japan 2023』は、グラフィックデザイン、写真、Web制作、UI/UX デザイン、映像制作、3D 制作などに携わるクリエイターの方、およびそれらを目指す方が楽しめる日本最大級のクリエイティブイベントです。 4年ぶりの開催で、会場の東京ビッグサイトは大盛り上がりでした。今回は簡単ではありますが会場の様子をお届けします。 会場の全体像会場全体の様子会場:東京ビッグサイト 南棟 モリサワブース:31番(地図の右下) 会場の雰囲気は全体的に暗く、各ブースが照明によって引き立てられていました。とても広い会場ですが、どこのブースも満員電車のように混み合い常に賑わっていました。 その中でモリサワブースは入口から一番奥の出入り口付近でした。周辺は文字やフォント
「自分はちゃんと伝えたはずなのに、相手には正しく伝わっていなかった……」 そんなちょっとしたすれ違いからトラブルになる、なんてことは誰しも経験があると思います。 文字の世界でもそれは同じ。 手書きなら「書き間違い」や「字の形の癖」などで間違って伝わることがありますが、PCをはじめとした電子機器で文字を扱うことが多い昨今、 「同じ内容を見ているはずなのに、なぜか自分と相手で表示されている文字の形が違う……」 ということが起こりえます。 同じテキストを開いているはずなのに!これは怪奇現象?システムトラブル? いいえ。これは、PCで文字を扱う「仕組み」が関係しています。 PCで文字を扱う仕組みって何……?と追求していくと、アマゾンの奥地のごとく深い専門的なところまでたどり着いてしまうのがこの分野。 ひとまずこの記事で、具体的なトラブル例を見ながらざっくり理解し、つまずきやすいポイントを押さえまし
2023年8月7日、先日開催されたFont College Open Campus 9限目にて「地域と産業とデザインの関わり方」についてお話いただいた株式会社RWの稲波伸行氏が校長を務める講座「イナバデザインスクール」(以降:デザスク)とモリサワのコラボセミナーを開催しました。 テーマは「コンセプトを正しく伝える、コミュニケーションの方法」。フォントを駆使し、世界観を創るデザイナーの視点から、普段目にしている文字がどのようなフォントで創られているかに目を向け、フォントの基本情報をおさらいしながら、フォントがデザインに与える影響を改めて考えてみるためのワークショップが行われました。 「デザインをみんなのものに。」 和やかで活気のある学びの場この日の会場はモリサワ名古屋支店。事前応募の30名ほどが参加しました。中にはすでに顔見知りの参加者も多く、初めて参加する方は全体の1/3ほど。開始前からフ
みなさんは日本語の文章を書くとき、段落の始まりはどのようにしていますか? 大抵の方は「先頭を1字下げにする」と答えるのではないかと思います。 では、なぜこの1字下げを行うのでしょうか? 段落の字下げは執筆者・出版社などの⽅針によってさまざまなルールがあり、表示する媒体(紙・Webなど)によっても変わります。 今回はこの段落の字下げについてご紹介します。 段落とは?段落の字下げについて語る前に「段落」について整理しておきます。 日本語の文章の構成要素は大きい順に「文章・段落・文・文節・単語」の5種類の区切りがあります。 それぞれが意味を持ち、内容を理解できるようになっており、それらをより理解しやすくし、受け⼿に伝えるのが組版の重要な役割でもあります。 日本語をあらわす「ことばの単位」この5種類の区切りは下図のような範囲・意味があります。 ことばの範囲例①単語 文法上の意味・機能をもった最小の
みなさんこんにちは。 印刷・DTP・Web・UDなどを題材にした「制作まわりのお役立ち情報」、今回は「文字化け」に着目し、原因や簡単な構造について解説していきます。 日頃お仕事をしていて、他の人からもらったデータを開いたりすると稀に「文字化け」が起こることはないですか? 受け取ったデータを開いただけなのに……。画面を見た瞬間ギョッとしますよね。 そんな文字化けの世界をのぞいてみましょう。 主な文字化けの原因文字化けは主にテキストデータを「作成した時」と「開いた時」で文字コードが違う場合に起こります。 「文字コード」とは『文字の背番号』のようなもので、文字1つずつに番号が振られています。 コンピューターは文字を見た目の形では理解していません。コンピューター上で文字を表示させるには文字の背番号を呼び出してくる必要があります。 コンピューター上で⽂字を表現する例え文字コード文字コードは、厳密には
モリサワのフォントライブラリで一二を争うほどの人気書体「A1明朝」が、この度3ウエイト構成の “A1明朝ファミリー” として新たにリリースされます! 「A1明朝」といえば、某有名アニメーション映画のタイトルに使われている “あの書体” として認識されている方は多いのではないでしょうか。長年のファンも多く、そのノスタルジックなたたずまいからデジタルフォントとして今もたくさんご愛用いただいている書体です。 今回はそんなA1明朝をもっと好きになってもらうために、書体の歴史からAP化・新ウエイト開発の裏側まで語り尽くします。 「A1明朝」の特徴まずはA1明朝を初めて知った方のためにも、書体の特徴をおさらいしていきます。 A1明朝(2005)A1明朝は、オールドスタイルの明朝体に分類されます。どこか整いすぎていない、ゆったりとしたカーブの漢字と流麗なかなの絶妙なバランスで、独特の味わいを持った書体で
【インタビュー】わたしの“推し”フォント 第4回 大島依提亜「モリサワのオーソドックスな書体には普遍性がある。見出ゴMB31は僕にとってのマスターピース」 いま、私たちは情報の多くを文字から受け取っています。メディアの中心が印刷物からスクリーンに変わってもなお、文字がコミュニケーションのひとつの要であることは変わりません。 「My MORISAWA PASSPORT わたしの“推し”フォント」では、さまざまなジャンルのデザイン、その第一線で活躍するデザイナーに、文字・フォントをデザインワークのなかでどのように位置づけ、どのような意図・考えで書体を選択しているのかをインタビュー。あわせて、「MORISAWA PASSPORT」“推し”フォントを紹介いただきます。 第4回は、ブックデザインや映画のポスター・パンフレットのデザインで活躍を続ける大島依提亜さんにお話を伺いました。 大島依提亜 栃木
Font College Open Campus(フォントカレッジオープンキャンパス)は、フォントや文字をもっと身近に感じていただけるよう、デザインやブランディングをテーマに様々なゲストをお招きし、定期的に開催している公開講座です。 6月23日に開催された8限目の講師は、Webサイトやその他の多くのデジタルメディアを手掛ける株式会社ワンパクの桑原 翔 氏。「Webデザイナー1年目に聞きたかった、明日から役立つ文字表現のエッセンス」と題し、Web上での文字表現についての実践テクニックを教えていただきました。 株式会社ワンパク ディレクター/デザイナー 桑原 翔 氏 第1部「トレンドを掴め!Webフォント急上昇利用書体ランキング 2023」第1部では、モリサワよりWebフォント急上昇利用書体ランキングのご紹介です。モリサワが提供するWebフォントサービス「TypeSquare(タイプスクエア)
モリサワでは、毎年新書体をリリースしています。昨年はデザイン書体をはじめ、大幅に拡充したモリサワの書体ラインナップ。今年はさらに、バリエーションが広がる書体が追加されます。使いたい書体が見つかるはず…! 2023年のモリサワ新書体ラインナップはこちら! 個性溢れる粒揃いの書体群になっておりますよ〜!早速新書体をそれぞれご紹介していきます! 一段と目を引く個性派デザイン書体たちボルクロイドトップバッターは、「これ以上無理!白い部分がなくなっちゃう!」というくらい太い「ボルクロイド」です。見出し利用に特化した、硬質で力強いイメージのデザイン書体です。 直線のみで構成されていて、字面も大きく図形的なインパクトがあるので、漫画やアニメのタイトルやポスターの見出しなど大きく使うことで活躍する書体です。ロゴなど目を引きたい場面にぴったりです。 月下香げっかこうあえてアンバランスに設計された骨格、蔦ツタ
このたび、モリサワのnoteで「制作まわりのお役立ち情報」というマガジンを開始しました! 印刷・DTP・Web・UDなどを題材に、制作に関するさまざまな「お役立ち情報」を発信していきます。 かつてはモリサワサイト内で「Morisawa DTP Lab.」という情報発信ブログを別途運営していました。今回からはこのnoteに場所を変えつつ、引き続き不定期で更新していく予定です。 さて、マガジンの記念すべき第1回目である本記事は「フォントメニューの表示名」に着目し、フォントの仕様や選び方について解説していきます。 フォントってたくさん種類があって嬉しい反⾯、「何を使えばいいの……︕︖」と悩むことってありますよね。たくさんある中から、⽤途や内容にあわせて適切なフォントを選ぶ必要があります。 しかも、使いたいフォントを見つけていざ選択!となった時に、「同じようなフォントがたくさん並んでいる!?」と戸
このたびモリサワのnote3周年を機に、文字組版に関する記事をアップしていくことになりました。 この連載を担当するのは、モリサワの中で文字や組版、印刷、制作などに関して、普段からお客様のお困りごとの解決を行っている技術サポートのエキスパートです! 以下のような内容の連載を予定していますので、ぜひご期待ください。 文字サイズに関する単位の種類 禁則文字にはどんなものがあるの? 文字間の調整と詰め組 日本語の中のアルファベットの扱い方 ルビの種類と組み方 など モリサワは「写真植字」を発明して以来、一貫して「文字の未来」をみつめて研究・開発を続けてきました。 モリサワと聞いて「フォント」のメーカーだとイメージする方は多いと思います。「フォント」ひいては「文字」は、なにかしらのことばや情報を表すために用いる材料のひとつでしかなく、相手に伝えるためには「文字」を並べて組む「組版」が必須です。 文字
今回は、繁体字組版の最終回。実際に繁体字をアプリケーションで組む際の基本的な考え方や注意点を見ていきます。 繁体字の基本について理解が深まる、前回の記事はこちら。 文字コードと文字セット繁体字で使われる文字コードは、かつては台湾がサポートする「CCCII(Chinese Character Code for Information Interchange)」を1980年に制定しましたが浸透せず、CCCIIをもとに1984年に台湾主要コンピューターメーカー5社が策定した「Big5」(13,461字をサポート)が代表的です。 他に台湾では国家規格として約 13,000字収録した「CNS 11643」がありますが、すでにBig5が普及しているため、一般では使われていません。 繁体字圏で普及率の高いBig5ですが、香港で常用される漢字が収録されておらず、香港やマカオで使うには不具合が生じていました
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『モリサワ note編集部』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く