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依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、本連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。最小単位、たったふたりから始まる自助グループの様子をこっそり公開。 薬物乱用防止教室の季節ヘイ、マコト、前回のお手紙をいただいてからずいぶんと長い時間が経ってしまいました。毎年、この夏休み期間、教員向け研修会のラッシュ、連日、国内各地に出向いて登
※後部に追記あり 1970年代に、アニメーターとして『宇宙戦艦ヤマト』『勇者ライディーン』などに携わり、『機動戦士ガンダム』ではアニメーションディレクターとキャラクターデザインに携わった安彦良和は、1989年から専業漫画家へと転身した。 80年代中期の『巨神ゴーグ』『アリオン』を経て、アニメ業界から身を引くタイミングを窺っていたという安彦だったが、結果的にアニメ監督の引退作となった『ヴイナス戦記』は、なぜ彼の中で封印作品になったのか? 2018年11月20日発売の『CONTINUE Vol.56』で、安彦は当時の状況についてこう振り返っている。 「当時、相手にしてくれるメディアが学研しかなかったから。徳間書店の『アニメージュ』からはそっぽを向かれ、角川書店の『ニュータイプ』は永野護あたりを盛り立てて自社ブランド志向を打ち出してた。アニメ誌を出している出版社を何とか頼りにしようと思ったら、あ
食パンを口にくわえてダッシュする、遅刻しそうな少女。略して食パン少女。昔から少女漫画のお約束シーンとされるこれ。よくある設定としては、「大慌てで全力疾走する食パン少女が、曲がり角で男子にぶつかり軽い言い争いになる。それでもギリギリセーフで教室にたどり着くと、さっきぶつかった男子が転校生で・・・」みたいなパターンが想像されるが、実はこのシチュエーション、少女漫画には実在しないという説がある。 少女漫画が大好きで、1960年代の新旧少女漫画、少女小説に造詣が深いお菓子研究家の福田里香さんによれば、「60~70年代のラブコメ系少女漫画群を機会があるたび読みあさっているのですが、どうも該当作がないんですよね。周辺の漫画好きの方々に聞いても、これだ!といった作品が出てこないんです」とのこと。 そんななか、福田さんが今のところ初出認定しているのが、1989年発刊、相原コージと竹熊健太郎の『サルでも描け
依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、本連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。最小単位、たったふたりから始まる自助グループの様子をこっそり公開。 第2回は、トシさんの自己紹介と、本連載のテーマである「依存症」とは何か?について。 「ヘイ、マコト」 こんな呼びかけから始まる文章を書くなんて、本当に初めての体験です。ちょっと恥
依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、本連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。最小単位、たったふたりから始まる自助グループの様子をこっそり公開。 薬物依存症臨床におけるADHDマコト、お返事ありがとう。 前回の手紙の最後に触れていたADHDの問題、依存症臨床ではすごく大事なことです。 依存症全般がADHDと深い関係がありま
『女の子は本当にピンクが好きなのか』・『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる新連載「ぼんやり者のケア・カルチャー入門」。最近よく目にする「ケア」ってちょっと難しそう…でも、わたしたち大人だって、人にやさしく、思いやって生きていきたい…ぼんやり者でも新時代を渡り歩ける!?「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など身近なカルチャーから学びます。第1回は大ヒット漫画・アニメ『鬼滅の刃』の大人気キャラクターと映画『ビルド・ア・ガール』から学ぶ、冷笑文化からの卒業です。 愛される「学級委員的」キャラクター、竈門炭治郎と胡蝶しのぶ若い頃、初めて会った仕事相手の方に「学級委員みたいで怖そうだと思ってたんですよ」と言われたことがあった。あわてて「学級委員なんてとんでもない。私は校庭に転がっているコーラの空き缶に蟻が行列を作っているのを授業中ずっと眺めているようなぼんやり者だったのです」と否定した。な
キャリアの初期から近い場所でアニメに携わり、大きな仕事を成し得た富野由悠季と安彦良和。そんな間柄のふたりだからこそ、互いに理解できることがある――。安彦良和は、富野由悠季という映像作家をどのように見てきたのか? 7月26日発売の『CONTINUE SPECIAL Gのレコンギスタ』では、安彦良和にインタビューを敢行。富野由悠季について、ふたりの関わり合いや思い出を交えて、その日々を振り返ってもらった。 ここでは特別にその一部をお見せいたします。 キャリア初期から見える苦労人としての富野由悠季──安彦さんが富野さんと初めてお仕事されたのは1975年の『勇者ライディーン』になるんでしょうか? 安彦 そうだね。直接一緒に仕事をしたのは『ライディーン』が最初だった。ただ、富野氏が切ったコンテは、日本サンライズの前身になる創映社時代の前にも見たことがあった。虫プロダクション時代に最初に参加した『さす
中国産食品の安全性が問題視されるようになって久しいが、もし中国産の食品が「メイド・イン・イタリー」と表記されているとしたら? トマト缶の生産と流通の裏側を初めて明らかにしたノンフィクション『トマト缶の黒い真実』(ジャン=バティスト・マレ・著 田中裕子・訳/太田出版)では、トマト缶に関する衝撃の実態をリポートしている。なぜ中国産食品が“合法的に”メイド・イン・イタリーになってしまうのか。同書によれば、こんなカラクリがあるという。 * * * 「南イタリアに到着した中国産濃縮トマトの一部は、ナポリ近郊の工場で缶詰にされて、ヨーロッパの市場に供給されます」と、税関職員のグラナートが言う。 「でも大半は、ヨーロッパ内では流通されず、再加工されてまた輸出されていきます。行き先は世界中あちこちです。ヨーロッパに入ってきて再加工後に再び輸出される濃縮トマトには、“再輸出加工手続き”という関税法が適用され
紀伊國屋じんぶん大賞入賞作『水中の哲学者たち』で話題の永井玲衣さんによる新連載「ねそべるてつがく」。つねに何かを求め、成長し、走り回らなければならない社会の中で、いかにして「考える自由」を探し求めることができるのか。「ただ存在するだけ運動」や「哲学対話」を実践する哲学者がつまづきよろめきながら、言葉をつむいで彷徨います。「考える」という営みをわたしのものとして取り戻す、新感覚の哲学エッセイ! 目の前のひとの顔を眺めながら、わたしはこのひとの血を見たことがない、と思った。 あなたはつまらなそうに疲れたため息をつき、ぱらぱらとせわしなく新書のページをめくっていた。一ページ、二ページと進んだあと、やけに丁寧な手つきで一ページ、二ページ、三ページと引き返し、しばらくじっと見つめたあと、何の意図もなさそうにばらばらばらばらばらっと勢いよくページをめくり、もう一度ため息をついて本を机の上に載せた。あの
Sound Horizonを主宰するRevoの新プロジェクトLinked Horizonが、大ヒットアニメ『進撃の巨人』の主題歌を制作。10日に発売された『自由への進撃(紅蓮の弓矢/自由の翼/もしこの壁の中が一軒の家だとしたら)』は、7月22日付のオリコン週間ランキングの2位に登場した。もともと雑誌連載の段階から、同作を読んでいたというRevo。現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.108でRevoは、今回のコラボについてこのように語っている。 「最初、『そういう話があるんだけど、知ってる?』くらいのことを言われて、いや知ってますよ、ていうかそれ今かなり人気のある作品ですけど、ホントですか? みたいに言いましたね(笑)」 音楽的には、「最初に意識してた部分は、たぶん歌詞とかよりもサウンドの部分」「ちゃんと作品の世界観を裏切らないサウンドを作りたいなと。その上で、アニソンらしいキャッチー
安倍晋三首相が、日本政府の最重要課題の1つとして掲げているのが、女性が輝く社会の実現。首相は、「すべての女性が輝く社会づくり」というキャッチフレーズのもと、女性の積極的な登用や活躍促進のための取り組みを推進しているが、現状では「笛吹けども踊らず」の感は拭えない。 なぜ日本ではフェミニズムが一向に浸透しないのか? 政界きっての論客である福山哲郎(立憲民主党幹事長)と「ひきこもり」診療では世界的な第一人者である精神科医の斎藤環(筑波大教授)が、7月13日に『フェイクの時代に隠されていること』を上梓。斎藤氏は、日本の医療がいかに女性に優しくないのか、「中絶手術」を例に解説している。 * * * 斎藤:日本のフェミニズムの罪でもあるんですが、日本の婦人科業界って、ものすごい遅れているんですよ。日本の医療全体がたいがいガラパゴスなんですが、精神科と婦人科は相当ひどい。深刻な問題です。 婦人科医が妊産
音楽産業全体が低調化し、一部のアーティストを除いて、CDが売れない時代が続いている。かつて自身のバンド「シャ乱Q」で大成功をおさめ、さらにモーニング娘。のプロデューサーとしても数々のメガヒットを飛ばしたつんく♂は、ハロー!プロジェクトを例に、音楽業界の未来をこう語る。 「(現在のモー娘。は)実はニューミュージックにすごい近いんですよ」「アルバムは数万枚しか売れてないし、テレビにも出ないけど、コンサートをすると数千人のキャパは満杯になるみたいな、そんなところに近いです。声優の、たとえば水樹奈々ちゃんは横浜アリーナでやっても普通に満杯にしちゃうけど、道行くサラリーマンに聞いてもそれほど知られていないのだって、そういうことですよね」 そして、「500人から1000人ぐらいのキャパでも商売ができるんだということが理解されていけば、『これ以上はお客さん、いらないです』みたいな時代になるかもしれない」
音楽家・小説家の「じん」が展開してきた音楽付き動画・小説・マンガ等が連動する「カゲロウプロジェクト」がアニメ『メカクシティアクターズ』としてアニメ化され、4月から放送されている。すでに中高生の間では爆発的な人気を誇る“カゲプロ”だが、これまで『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズなどを手がけてきた新房昭之総監督の目には、じんの原作はどのように映ったのだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.113で、新房はこのように語っている。 「最初はCDに付属している、過去の楽曲のMVを見たんですけど、新しさを感じましたね。今の若い人たちはこういう感じがいいのか、と感心する感じで。普段自分が見ているものとは違う面白さだなというのが最初の印象でした」 「音楽に映像を付けて、それがストーリーになっていくというやり方自体が、そもそも新しい感じがしました」と語る新房。ほんの10年ほど前には存在しなかった
依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、本連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。最小単位、たったふたりから始まる自助グループの様子をこっそり公開。 第1回はこれまた一筋縄ではいかない、横道さんの自己紹介から…… マコトの依存遍歴――クレプトマニア(窃盗症)、セックス、過食、酒。 へい、トシ! 最初の打ちあわせで、この往復書簡
塩谷舞・石井リナ・大久保楓による鼎談は第3回にして、なんと海外へ。それぞれの理由で、同時期にニューヨークに滞在することになった3人が集まり、そこで感じたこと、見つけたもの、日本との違いなどで盛り上がります。 「裕福度」と「幸福度」は比例しないのか?舞:ニューヨークに拠点を置く前から、「日本でこのまま必死に“上”を目指して、幸せになれるんだろうか」という疑問がありました。金銭面での成功、つまり裕福度と、幸福度が反比例していくというか……。 楓:なんか分かる気がする。 リナ:年収と幸福度の関係で、800万円が頂点でそれ以上には上がらない、みたいなデータもありますよね。 舞:東京は、価値観は新しいし、スタートアップとか頑張る人を応援してくれるから好きな街なんです。ただ、その先進的な価値観の人が同時に「死ぬほど働く」ことを肯定していたりもして。私はそこまでマッチョな志向にはなれないし、この先、業界
もう10年近く前の夏のある日、友人と二人で歩いた日立の街。そして今年、冬のある日に私はひとりで調布の街と野川を歩いた。 写真のおかげで友人と過ごした時間を思い返すことができる友人が死んでしまった。急なことだった。その知らせを受けた日の夜、私は久々にその友人に会う予定だった。音楽が好きだった友人が大阪で催しを企画して、そこに私も参加することになっていた。事実を受け止めきれないままその場に行ってみたが当然その友人は現れず、宙ぶらりんな気持ちが今も続いている。 有名人でも、もう少し近い知り合いでも、誰かの訃報を聞いたとき、私はいつも自分と亡くなった人の距離のことばかり考えてしまう。故人とすごく親交の深かった人がいて、その人が受けた悲しみに比べれば、自分の思いなど取るに足らない気がする。自分の心の中に今、悲しみがあることは確かなのだが、その悲しみの大きさに自信が持てない。卑屈な考え方だと思うのだが
「カルチャー ×アイデンティティ×社会」をテーマに執筆し、デビュー作『世界と私のA to Z』が増刷を重ね、新刊『#Z世代的価値観』も好調の、カリフォルニア出身&在住ライター・竹田ダニエルさんの新連載がついにOHTABOOKSTANDに登場。いま米国のZ世代が過酷な現代社会を生き抜く「抵抗運動」として注目され、日本にも広がりつつある新しい価値観「セルフケア・セルフラブ」について語ります。本当に「自分を愛する」とはいったいどういうことなのでしょうか? 一緒に考えていきましょう。 「セルフケア」の日本における受容最近、「セルフケア」という言葉が日本でも急速に広がりつつあるが、「セルフケア」という言葉を聞いて、どういうことを想像するだろうか。いつもより少し贅沢な保湿パック、いつもは買わないデパートのチョコレート、シャンパングラス片手に泡風呂、またはちょっと遠くまで一人旅。「自分で自分のご機嫌を取
ここ数年、テレビの視聴率低下がしばしば話題となる中、安定した視聴率を獲得しているのが、今年放送開始20周年を迎えた『ダウンタウンDX』。番組を仕切る松本人志は、今のテレビに関してどんな感情を持っているのだろうか? 10月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.104で、松本はこう語っている。 「僕らはね、ぎりぎりセーフの世代でまだいいんですよ。でも僕らより下の子たちは可哀相やなぁと思いますね。これからテレビが今よりよくなるとは考えにくいんでねえ。どんどん垂れ流し番組が増えていくでしょうし、逆にテレビは垂れ流しのモンになっていって、その分『テレビ以外のところでなんとかしたろ』とものを作っていくかもしれませんし。ただ、そこまで完全には確立されてないよねえ」 NHKのコント番組『松本人志のコントMHK』(2011年11月~12年3月まで全5回放送)や、企画・構成を担当した『HITOSI MAT
本人も家族も、そして社会も、誰もが「なんとかしなくては」と思いながら、後回しになっているのがひきこもり問題。内閣府は今年秋に、中高年のひきこもりの初の実態調査を行う予定だが、このまま彼らを放っておくと、どんな事態が生じるのか? 政界きっての論客である立憲民主党幹事長・福山哲郎と精神科医の斎藤環が、7月13日に『フェイクの時代に隠されていること』を上梓。ひきこもり問題に積極的に取り組む斎藤は、福山との対談でこう語っている。 * * * 斎藤:全世界的に、社会的排除を被った若者の居場所は、路上か家しかないんですけど、日本と韓国では家になることが多いですね。日本も韓国も圧倒的に家族主義じゃないですか。中国にもそういうところがありますけど、儒教文化圏っておおむね家族主義なんですよね。儒教の最上位のプリンシパルが「孝」、つまり親孝行ですから。 孝行のためには同居が前提で、『四世同堂』みたいな複数世代
『女の子は本当にピンクが好きなのか』・『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる新連載「ぼんやり者のケア・カルチャー入門」。最近よく目にする「ケア」ってちょっと難しそう……でも、わたしたち大人だって、人にやさしく、思いやって生きていきたい……ぼんやり者でも新時代を渡り歩ける!? 「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など身近なカルチャーから学びます。第15回のテーマは、主婦バイトとアダム・スミス。
依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、本連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する文学研究者・横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。最小単位、たったふたりから始まる自助グループの様子をこっそり公開です。 (毎月第2・4木曜日更新予定)
10月14日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして「雑誌」をピックアップ。BRUTUS、an・an、週刊パーゴルフ、VERY、JT時刻表、ムー、nicola、週刊ヤングジャンプ、Pen、スタジオ・ボイス、rockin’on……ありとあらゆるジャンルの雑誌にまつわる情報を取り上げている。今回取り上げる雑誌は、若年男子のバイブルとして崇められた『Hot-Dog PRESS』。伝説の人生相談に秘められた真相とは? * * * 読者が誰にも言えない悩みを打ち明ける「人生相談」は、雑誌好きなら当然押さえておかなくてはいけないコーナーの1つ。かつては『週刊少年ジャンプ』で星一徹がモーレツに回答していたし、アラサー女子なら『InRed』のYOUの人生相談を読んでるはず。最近、村上龍が『月刊BIG tomorrow』で人生相談を始めたことは、雑誌ファンなら当然チェック済みのはずだ。 回答者が読者層にマ
映画『カモン カモン』主演ホアキン・フェニックス×監督マイク・ミルズ×製作A24スタジオが初タッグ!アカデミー賞®常連チームが贈る最高に愛おしい物語。突然始まった甥っ子との共同生活。戸惑いと衝突、想定外から生まれた奇跡の日々。 ジェシーはしゃべり続ける男の子である。久々に会ったジョニーに菌類の地下ネットワークでつながりあう樹木の話を聞かせ、眠るときは孤児院から逃げ出してきた孤児になりきり、ヴィヴに子供を亡くした母を演じさせる。ジョニーは彼の賢さとユニークさに魅了されるが、母親のヴィヴはジェシーを愛しつつも、話すのをやめない息子にうんざりしている。 ここで、はみ出し者の男の子が退屈な母親のもとを離れ、自由なおじさんとの暮らしで自分を取り戻す……という陳腐な展開を想像してしまいそうになるが、そうはならない。ジェシーは孤独な中年を癒すマジカルな天使ではなく、リアルにうざい子どもだからだ。「歯ブラ
塩谷舞・石井リナ・大久保楓による鼎談がスタート。デジタルネイティブと呼ばれる彼女たちは、どんなふうにインターネットと接しているのか。話題はまず、オフライン/オンラインの区別についてからです。 ミレニアルズにとって「仲良し」の尺度舞:この3人で連載が始まりますけど……楓ちゃんと知り合ったのはSNSだよね。10代のインフルエンサーの中では発言がビジネス寄りで、気になってフォローしてて。 楓:その後、相互フォローになってご飯に連れていってもらいました。 舞:リナちゃんとは一回イベントで会って、それからやっぱりSNSで緩く繋がってたって感じだよね。 リナ:Twitterでいつも見てるんですごい会ってるような気がしちゃう。オフラインとオンラインの区別がつかなくなってきた、という感じです。 舞:そう! すっかり、仲が良いつもりになってる(笑)。私も最近、結婚パーティーをして、「楓ちゃんとはまだ2回くら
5月22日(水)、江頭2:50が2006年から続けている公開収録形式のWeb番組『江頭2:50のピーピーピーするぞ!』(以下『PPP』)のDVDが発売される。開始当初は「あ、江頭!」という程度の反響だったものの、徐々に熱狂的なファンを獲得し、いつしか渋谷スペイン坂のスタジオに多数の観覧者が押し寄せるようになったこの番組。現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.107で、江頭は『PPP』についてこう語っている。 「最近は営業行くと、ファンが小声で囁くんだよ、『PPP』観てますよ、ってさ。もっと堂々と主張しろ、って思うんだけど(笑)」 番組の核は、江頭が語る自らの体験談。「ニュースの現場に行くのが面白いんだ!」と語る江頭は、これまでにも新興宗教や北京五輪などに潜入したが、その最たる例が、北朝鮮渡航時のエピソードだ。 「北朝鮮に入国したら、旅行代理店からアンケートを渡されて。『この国で何がした
漫画家の根本敬のプロジェクト「根本敬ゲルニカ計画」のクラウドファンディングが、いよいよ8月21日いっぱいで終了。最終日前日となる8月20日に、『根本敬ゲルニカ計画クラウドファンディング・ラストデー企画「ぴんからは細部にやどる!」(by 根本敬)』が開催される。 根本敬ゲルニカ計画は、根本が「個人の意志を超えた大きな何かに突き動かされて」、ピカソの《ゲルニカ》サイズ(349×777cm)の絵画を描こうとするプロジェクト。制作の経過は『美術手帖』にて、ニコ・ニコルソンが漫画連載している。これに伴い、現在クラウドファンディングサイト「Motion Gallery」にて制作資金を募集しており、その締め切りが8月21日23時59分となっている。 ラストデー企画は、クラウドファンディング締め切り前日の8月20日12時から、根本の制作現場の模様を生中継するものだ。Motion GalleryのYouTu
2011年は『魔法少女まどか☆マギカ』が大ヒットし、アニメ誌以外の雑誌も「まどマギ」を取り上げる現象が発生した。この状況を、「まどマギ」の監督である新房昭之氏は、どう見ているのだろうか? 12月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.99でインタビューに応じた新房氏は、「アニメの支持層は広がっているのでは?」という質問にこう答える。 「広がってはいないんじゃないかな? 話題作みたいなものは、やっぱり特殊なものなので。結局、いま見て誰もがわかるアニメって『ドラえもん』みたいなものか、昔の『セーラームーン』とか『ガンダム』とかですよね。一番新しくて『新世紀エヴァンゲリオン』。それが変わらないと、アニメの支持層が広がったとは言えないんじゃないかな」 「評論家やバラエティ番組とかが、一般に紹介してくれたらいいんですけどね」と語る新房氏。しかし彼は、現在のアニメの状況を 「今は今でいいスタイルだと
『女の子は本当にピンクが好きなのか』・『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる新連載「ぼんやり者のケア・カルチャー入門」。最近よく目にする「ケア」ってちょっと難しそう……でも、わたしたち大人だって、人にやさしく、思いやって生きていきたい……ぼんやり者でも新時代を渡り歩ける!? 「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など身近なカルチャーから学びます。第10回のテーマは、冷笑主義と学生運動。
世界中で身近な食品であるトマト缶の生産と流通の裏側を初めて明らかにした衝撃のノンフィクション『トマト缶の黒い真実』(ジャン=バティスト・マレ・著 田中裕子・訳/太田出版)が3月2日に刊行される。 この本は、170か国で生産され、年間売上高が100億ドルにも上る「トマト缶」にまつわる諸問題をリポートしたものだ。世界中で親しまれるトマト缶だが、どのように生産・加工されているかはほとんど知られていないのが現状。同書では、中国、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカを舞台に、業界のトップ経営者から生産者、労働者までトマト加工産業に関わる人々に徹底取材を行い、世界中で行われている産地偽装、大量の添加物や劣化した原料による健康被害、奴隷的に働かされる労働者など、さまざまな問題を暴いている。 著者のジャン=バティスト・マレは、「ル・モンド・ディプロマティーク」「シャルリー・エブド」など多くの有名誌に寄稿する新進
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