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中東情勢
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初心者が気になるポイントとしては、50年前と最新設計のプレーヤーで何が違うのか、安物と高級プレーヤーで何が違うのか、いざ買う時はどのような部分を見るべきか、といった点が思い浮かびます。 2020年代のレコードプレーヤーまず最初に言っておきたいのは、レコードプレーヤーは2022年現在でもまだ技術的に完璧といえるレベルには到達しておらず、プレーヤーごとの特性がサウンドや測定結果に明確に現れます。機械設計の技術者にとっては、研究材料としてかなり面白いトピックだと思います。 そんなレコードプレーヤーと比べて、たとえばCDプレーヤーを見ると、1980年代のプレーヤーの時点ですでに90dB以上のS/N比、0.01%以下のTHD+N、±1dB以下のフラットな周波数特性といったスペックを余裕で実現できており、少なくとも可聴レベルでノイズや歪みが目立つといった問題はありません。 もちろんCDプレーヤーにもモ
今回はいつものヘッドホンではなく、アナログレコードについての話です。 一過性だと思った世界的なアナログレコードブームがなかなか終わる気配を見せないので、今回はなぜ「レコード盤は音が良い」と言われているのか、レコードコレクターは一体何を求めているのかなどについて、ちょっと考えてみようと思います。 話を三回に分けて、(1)レコード盤自体による理由、(2)レコードプレーヤーによる音の違い、(3)ビンテージ・オリジナル盤がなぜ音が良いと言われるのか、といった感じにまとめてみます。 アナログレコード今回はレコードの音質についての話をレコードを聴いたことがない初心者向けに書いてみようと思います。よくネットでもこの手の話を目にする事がありますが、どうも「レコードの方が音が良い」という前提ありきでノスタルジーや感情論で熱弁するイメージがあるので、別の視点から考えてみようと思いました。 私自身はヘッドホンや
前回はレコードプレーヤーについて紹介したので、三回目で最後の今回はレコードコレクターの泥沼、オリジナル盤レコードの魅力について、なぜオリジナル盤は高価なのか、実際に音質は違うのか、といった話です。 私自身はジャズとクラシックが好きなのですが、ロックなど他のジャンルのコレクターの話を聞いても大体似たような感覚のようです。あくまで初心者向けの簡単な話を思いつくままに書いただけなので、既存のレコードマニアにとっては薄っぺらい話になりそうです。 オリジナル盤まずオリジナル盤やファーストプレスといっても色々な解釈があると思いますが、私の勝手な定義としては、音楽ジャンルを問わず「あるアルバムのリリース時に、レーベルの母国にて発売された初回生産盤」という事で話を進めます。 とりわけレアな限定版やブートレグとかの話ではないので、現地で当時アーティストのファンをしていれば普通に店頭で購入できていたでしょうし
ヘッドホンのレビューばかりやっていても芸が無いので、今回はちょっとヘッドホンの評価において重要なポイントをまとめておきたいと思います。 ヘッドホンに限らず、オーディオ機器のレビューを読んでいると、「フラット」な音色といった表現がよく使われています。私自身も例に漏れず頻繁に使うフレーズですが、では実際に「フラット」というのはどういった意味なのでしょうか。 DAPなどのオーディオプレーヤーやヘッドホンアンプにおいては、フラットとはつまり「低音から高音まで特定の周波数帯を強調せず、入力された音楽に対して忠実に寸分狂わず出力してくれる」、という解釈が一般的です。 アンプというのは信号を増幅するのが役目ですので、入力された音楽信号が全帯域で等しく増幅されているか、オーディオ測定器を使ってテストできます。こういったテストには、一般的にオーディオプレシジョン社(AP)などの測定用アナライザを使うのが主流
ヘッドホンのインピーダンスが高いと鳴らしにくいとか、アンプの出力インピーダンスは低いほうが良いとか、色々言われていますが、実際のところどんなものなのか、簡単なポイントをちょっとまとめてみました。 アンプの「音質」というのは、パワーの一言だけで決まるほど単純明快なものではないですが、それでもパワーは重要な要素のひとつです。とくにカタログスペックを見ただけでは案外わかりにくいものですし、誤解されがちです。 メーカー側も、あまり自慢できない部分はカタログスペックから巧妙に隠していたりしますし、逆に、リスナーが一辺倒な偏見を持っていては、メーカーが言わんとしているコンセプトが伝わらなかったりします。そのへんをちゃんと深読みできるようになれば、メーカーごとのポリシーや技術レベルなど、意外な側面が見えてきたりします。 世の中のヘッドホンアンプ そもそもアンプの役割とは、電圧と電流を増幅することです。よ
ヘッドホンアンプのパワーについて、前半からの続きです 前半 → http://sandalaudio.blogspot.com/2016/07/blog-post.html 後半は、最近よく注目されている、ヘッドホンのインピーダンスと、アンプの出力インピーダンスについてちょっと触れてみます。 よく、どんなにパワフルでも、たかがDAPでは大型ヘッドホンを鳴らしきれないとか、据え置き型ヘッドホンアンプは出力インピーダンスが高いため、BA型IEMと相性が悪い、なんて言われています。 前半で見てきたヘッドホンアンプの電圧・電流出力限界と合わせて、アンプ選びの参考になると幸いです。 アンプの出力インピーダンス これまで見てきたグラフでは、アンプはボリュームを目一杯に上げてしまうと 、最大電圧の上限(音量の頭打ち)か、電流不足(ヘッドホンのインピーダンスが低すぎる)という二つのリミットがあることがわか
前回、ハイレゾ音源の内容について色々と見てきたので、(http://sandalaudio.blogspot.com/2015/09/blog-post_17.html) 今回は、ハイレゾリマスターなどと切っても切れない関係にある、音楽のダイナミックレンジについて書き留めておきます。 音楽ファンの皆さんはすでに、「ラウドネス戦争」といった事情をご存知かと思います。2000年頃から話題になり、現在でも白熱した論議が交わされている重要な話題です。音楽を愛する人にとっては、「高音質」の意味を考えさせる、知っておくべき最重要課題かもしれません。 最新のハイレゾリマスター盤なども含めて、最近ではどんな状況なのか確認してみようと思います。 音圧について ネット等の記事を読んでいて、未だにダイナミックレンジと音圧を混同している人が多いようです。 まず、音圧についてですが、これは「音のうるささ」で、dB
「XX」のネーミングでわかるマニアもいると思いますが、アメリカMassdrop恒例の限定モデルです。2016年11月に予約受付が始まり、クリスマスシーズンに発送されました。HD650の廉価版としてゼンハイザーが製造した「Massdrop特注」ヘッドホンで、濃いブルーのスペシャルカラーが特徴的です。 サウンド自体は通常版HD650と同じということなので、すでにHD650を持っている身としては、そこまで欲しいというほどでもなかったのですが、US$199(約23,000円)と安かったので興味本位で買ってみました。 これ単体では、たいして書く内容も思い浮かばないので、今更ながら、傑作ヘッドホンHD650についても簡単に振り返ってみようと思います。 Massdrop Massdropは米国にある「グループ購入型」オンラインショップで、このブログでも過去に何度か紹介したことがありますが、ヘッドホンなど
英国の名門オーディオメーカー「Chord Electronics」から、USB DACの「Mojo」を紹介します。 2015年10月発売の商品で、バッテリー駆動のいわゆる「ポータブルDAC・ヘッドホンアンプ」というジャンルになります。 Chord(コード)社というと、ヘッドホンマニアにとっては最近注目を浴びた上位機種の「Hugo」が有名ですが、今回発売された「Mojo」の製品コンセプトは、人気商品「Hugo」のエコノミークラスといった扱いで、コンパクトな筐体ながら高音質を継承して75,000円という低価格に抑えた意欲的なモデルです。 個人的に、25万円のHugoは高価すぎて手が出せずにいたので、今回の10万円を切るMojoという商品ははまさに「渡りに船」といった感じで、ネットでリリースが発表された時点でレビューなどを気にせずに真っ先に注文しました。 Chordというと、奇抜なデザインと同時
最近、オンラインショップで96kHz・24bitなどの「ハイレゾ音源」を購入する機会が増えてきました。各地のCDショップの皆さんには申し訳ないのですが、CD媒体を購入するのとほぼ同価格で、上位互換のファイルが自宅でダウンロードできるという手軽さは魅力的です。 もちろんダウンロード販売されていないCDやレコードも多いので、毎週めぼしい新譜が出るたびにCDショップで購入しています。 個人的には、CDやLPのコレクションが膨大なため、収納場所を考えるとこれ以上物理媒体を購入したくないという思いもあります。ハイレゾ反対派でCDやLPを熱心に擁護する人のなかには、「データではなく実物やジャケットを手元に置きたい」という主張がありますが、私の場合は正反対のようです。 そんな感じで、無意識にもコレクション内の「ハイレゾ音源」ファイルが着々と増えてきたのですが、とある高価な96kHz・24bitハイレゾア
2023年発売で22万円という比較的高価なモデルですが、Acoustuneの兄弟ブランドという事もあり、個人的に楽しみにしていました。
英国オーディオブランドiFi Audioといえば、バッテリー駆動のポータブルDAC・ヘッドホンアンプなどで、ヘッドホンブームの最初期から活躍しているメーカーです。 中でも代表作のnano iDSDは2013年 、そのパワーアップ版のmicro iDSDは2015年発売なので、もうずいぶん古いモデルになりますが、2020年現在でもなかなかこれらを上回るモデルは思い浮かびません。 2017年にはマイナーチェンジ版のBlack Label (BL)に進化しましたが、基本的なコンセプトは変わらず、ファームウェアアップデートで新設計デジタルフィルターやMQA対応といった新機能を続々追加するなど、決して古さを感じさせません。 私自身も、職場のパソコンにはmicro iDSD BLを常時接続してあり、2017年に購入してからほぼ毎日電源を入れっぱなしにして使っています。自宅のパソコンにはnano iDS
BOSEのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン「QC35」を購入したので、感想などを書き留めておきます。米国では2016年6月上旬に発売されました。 BOSE社は、これまでワイヤレスヘッドホンの「SoundLink」シリーズと、ノイズキャンセリングヘッドホンの「QuietComfort」シリーズという二種類のラインナップが存在していたのですが、今回発売されたQuietComfort QC35にて、ノイズキャンセリングとワイヤレスの両機能がひとつのヘッドホンに集約されました。いつかは出るだろうと、これを待っていた人は多いと思います。 最近はソニーやゼンハイザーなど各社からワイヤレス+ノイズキャンセリングを両方搭載しているヘッドホンが増えてきたので、ノイズキャンセリングの老舗BOSEから今回発売されたQC35は注目度が高いです。ちなみに私が買ったのはブラックですが、ほかにシルバーもあります
AudirvanaはこれまでMac専用のUSB DACハイレゾ再生定番ソフトでした。私も長年ずっと愛用してきたので、Windows版も出ないかと首を長くして待っていたところです。 私自身はWindowsの音楽鑑賞にはJRiver Media Centerを使っているのですが、Audirvanaのほうが手軽なので、乗り換えるべきか検討したいと思いました。 AudirvanaとMac Audirvanaはフランス製のソフトで、古くからMacでハイレゾPCMやDSD音源などをUSB DACで再生する際には定番のソフトでした。有料で64ユーロ(約8,000円)と安くないですが、安定性は抜群で、パソコンに詳しく無い人でも使いやすいので、とくに家庭でのハイエンドシステム用に、オーディオマニアに愛用されています。 何百万円もするようなオーディオシステムで、変なフリーソフトで不具合やノイズが出たりしたら最
2016年11月現在では、オンライン限定の先行販売品だそうなので、このレビューに書いてあることは、今後発売されるかもしれない正式版ではあまりアテにならないかもしれません。 中国のShanlingは、最近乱立している新参ポータブルオーディオメーカーとは一味違って、けっこう古くからオーディオ機器を作っているブランドです。 会社の歴史を読むと、1988年からオーディオアンプを製造していたそうで、私自身も、たしか10年前くらいに英米のオーディオ雑誌でShanling CDプレイヤーのレビューを見て、凄いな~と思った記憶があります。ド派手にピカピカと輝く、明らかに中国っぽいデザインがとても印象に残っています。 Shanlingは中国語で「深圳市山灵数码科技发展有限公司」という会社で、日本の漢字では「山霊」でShanling(シャンリン)と読むそうです。神秘的な名前ですね。社名通り、香港の対岸にある深
ゼンハイザーHD25はまさに「世紀の傑作」と呼ぶに相応しいヘッドホンなのですが、なんとなく数年に一回くらいのペースで、その素晴らしさを改めて再確認する機会がやってきます。
2023年になったので、2022年の一年を通して個人的に気になったイヤホン、ヘッドホンなどを振り返ってみたいと思います。 コロナ規制明けという事もあって、各メーカーから新作が続々登場しており、サウンドにおいても数年前の常識を一気に覆すような、新たな時代の幕開けという印象の一年でした。 2022年今回はヘッドホン、イヤホン、DAP、アンプそれぞれのジャンルで、とくに音が良いと思ったモデルについて振り返ってみます。 2022年の新製品を全部網羅できるわけもなく、あくまで私自身がショップで試聴したりなどで、じっくりと聴く機会があった製品のみに限定されるので、今回触れなかったからといって何か問題があるとか音が悪いというわけではありません。 2022年全体の感想としては、日本のみでなく世界各国の物流や生産ラインが復旧したおかげで、国内外の新作が続々登場して、店頭在庫も潤沢になってきた一年でした。20
ソニーの新作ヘッドホンMDR-MV1を聴いてみたので、感想とかを書いておきます。 SONY MDR-MV12023年5月発売、価格は約6万円弱のプロ用モニターヘッドホンで、ソニーとしては久々の本格的な開放型ヘッドホンということで注目されています。 MDR-MV1数ヶ月前にこのヘッドホンが発表されてから、この手の製品としては珍しくガジェットニュースなどでずいぶん話題になり、盛り上がっていました。 私自身も発売前のイベントや店頭試聴機などで数ヶ月前から聴き込んできたのですが、こういうのは先行デモ機と実際の製品版のデザインやサウンドが結構違っていることがたまにあるので、発売されるまで感想は控えていたところ、その辺はさすがソニーらしく、実際の製品版も全く遜色ない仕上がりのようです。 MDR-MV1とMDR-M1STこのMDR-MV1が注目されている理由として、まず由緒正しいソニーの「プロ機」である
iFi Audioからの新型ポータブルDACアンプ「xDSD」をちょっと使ってみたので、感想とかを書いておきます。 2018年4月発売で、イギリスでの発売価格は399ポンド、日本では54,000円くらいだそうです。 iFi Audioらしく、強力なヘッドホンアンプに、DSD512・PCM 768kHz、MQA対応DAC、そして新たにBluetooth受信機能もついているという、バッテリー駆動の小さな筐体に全部入りの魅力的な商品です。 iFi Audioというと、オーディオ業界ではまだ新参者のような気がしますが、実は初代モデルラインナップのmicro iCANやnano iDSDの発売が2013年なので、かれこれ5年間も活躍しているベテランメーカーに成長しています。 とくに、ヘッドホン用ポータブルDACアンプnano iDSD・micro iDSDはロングセラーの現役商品ですし、最近では廉価
前回、2015年に発売されたクラシックのCDやハイレゾPCMの高音質盤などについて紹介しました。今回は、DSD256などを含めて、最近流行りのDSDについて振り返ってみようと思います。 2015年になって、多くのUSB DACやポータブルDAPなどが「DSD対応」および「ネイティブDSD再生」を掲げており、セールス的に重要なキーワードとされています。 また、DSDにおいても、いわゆる従来のスーパーオーディオCD(SACD)から使われているDSD64(2.8MHz)よりもサンプルレートが高い、二倍速のDSD128(5.6MHz)や、四倍速のDSD256(11.2MHz)といった、とんでもないフォーマットに対応する機器が増えてきました。 家庭用USB DACがこういった高速サンプルレートに対応することは、メーカーの技術力の高さを披露できるため有用ですが(逆に言うと、そうでもしないかぎり目立つ手
最近ワイヤレスイヤホンが話題になっているので、売れ筋っぽい二機種をちょっと試してみました。デンマークのバング&オルフセン(B&O)Beoplay E8と、ソニー WF-1000Xです。 ソニーが約25,000円、B&Oが33,000円くらいと、どちらもカジュアル用途としてはそこそこ高価ですが、最近イヤホン市場全体がかなり高級化しているので、これでも普及価格帯と言えそうです。 数年前のBluetoothイヤホンと比べると明らかに進化しているので、この機会に新調したいと考えている人も多いと思います。大袈裟な高級オーディオマニアの私でさえも、さすがにここまでコンパクトだと、つい欲しくなってしまいます。 ワイヤレスイヤホン iPhone 7でアップルが3.5mmイヤホン端子を廃止して、ワイヤレスイヤホン「AirPods」に移行したのがちょうど一年前でしたが、そのおかげで、2017年のイヤホン業界は
2017年もそろそろ終わりますので、今年聴いたアルバムの中で良かったものとかを振り返ってみようと思います。 ジャズとクラシックのみなので、興味のない人はスルーしてください。 今年もかなり多くのアルバムを買いました。ざっと計算してみたところボックスセットなどを除いて300枚くらいで、クラシックとジャズが7:3くらいの比率です。100円ワゴンで買ったのに何度も聴き返すアルバムもあれば、3000円もしたのに一回通して聴いたきりでお蔵入りになるなんてこともありますが、これ以上買っても聴く時間が足りない、というギリギリのペースで、もうかれこれ15年以上続けています。ここまで飽きずに楽しくやっているという事実が、他人には理解しかねる趣味というやつなのでしょう。 音楽業界というのは毎年必ず、なにかしら革新的な変化があったりするのですが、私にとって2017年は意外にも充実した「安定と発展」の一年でした。
ソニーのヘッドホン「WH-L600」を買ったので、感想とかを書いておきます。 2018年4月発売の家庭用ワイヤレス・バーチャルサラウンドヘッドホンです。HDMI ARCや光デジタル入力登載で、価格は3万円弱というこで、主にテレビ鑑賞をターゲットにした商品のようです。 ワイヤレスサラウンドで16時間連続再生ということで、旧作MDR-HW700DSのように気軽にゲームなどで使えればと思って購入してみました。 ソニーのサラウンドヘッドホン 私自身は結構テレビでゲームやDVD・ブルーレイを見たりする方なのですが、これまでに色々なサラウンドヘッドホンを試してきた結果、ソニーが2013年に発売した「MDR-HW700DS」というモデルに落ち着いていました。 MDR-HW700DSは完璧ではないものの、4KパススルーやドルビーTrueHDなど、当時としては相当なフルスペックモデルだったので、5年経った2
2018年7月発売で、価格は約30万円、ゼンハイザー最上級の開放型ヘッドホンHD800・HD800Sをベースに作られた密閉型ヘッドホンということで注目を集めています。 このHD820というヘッドホンは、デザインや機能的にはHD800とほぼ同じなので、実はあまり書くことがありません。 HD800はヘッドホンマニアなら誰でも聴いたことがある定番中の定番ヘッドホンなので、あえて紹介は不要でしょう。2009年に発売された当初は、未来感あふれる奇抜なデザインと、約16万円という当時としては非常に高価な発売価格に驚かされましたが、それ以降も最高峰ヘッドホンとして常に頂点に君臨してきたモデルです。2016年には、新たに黒いボディと音響チューニングが微調整された実質後継機の「HD800S」が発売され、これも好調に売れています。 HD800の発売以降、さらに高価格な富裕層向けヘッドホンが続々現れていますが、
2017年9月発売の新作イヤホンで、価格は75,000円くらいです。アルミ削り出しのハウジングはこれまでのOrion、Jupiter、Andromedaと似ていますが、今回はダイナミックドライバーとBAドライバーをそれぞれ一基ずつ搭載したハイブリッドデザインです。 ハイブリッドということを意識してか、グレーとメタリックブルーのツートンカラーが印象的ですが、サウンドも強烈でした。 米国オレゴン州に本社を構えるCampfire Audioは、アップグレードケーブルやポタアンなどで古くから人気のあるALO Audioから発生したイヤホンブランドです。ALOを通して多くのイヤホンマニアからのフィードバックを得て、自分達なりに最高のイヤホンサウンドを実現したいということで生まれました。 少量バッチ生産をポリシーとしているので、本来であれば「知る人ぞ知る」ニッチブランドである予定だったのですが、その高
英国のオーディオメーカーiFi Audioから最新作「micro iDSD BL」が登場しましたので、感想とかをまとめてみました。 バッテリー駆動式の常識をくつがえす強力なヘッドホンアンプと、最高レートPCM 768 kHz・DSD512に対応するUSB DACを組み合わせた、超ハイスペックなモデルです。 2014年に登場したベストセラー「micro iDSD」のブラック版ということで、一見ただのカラーバリエーションのように見えますが、実は音質アップのために内部パーツがアップグレードされたスペシャルモデルだそうです。 私はこれまで通常版(銀色)のmicro iDSDを長らく使っており、iFi Audioというメーカーの熱意と活発さにはつくづく感心しているので、今回はアップグレードという口実で「Black Label」を購入してみました。 通常モデルからの変更点 iFi Audioというと、
2016年は、マルチBA型IEMイヤホンにおいて画期的な進化が感じられた一年でした。2015年にもその片鱗が見られましたが、2016年は多くの新興ブランド勢が「第二世代モデル」とも言えるようなユニバーサルIEMを一斉に発売したおかげで、つねに毎週なにかしら新作イヤホンが登場しているような感じでした。 具体的に、なぜ近頃のモデルが「第二世代」と思えるのかというと、まず、ここ数年でバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバそのものに大幅な更新がありました。 これまでは特許の関係で、補聴器用BAドライバのメーカーが製造を独占しており、IEMイヤホンメーカーというのは、既製品ドライバを買い入れて、ただプラスチックのボディに埋め込むだけの作業だったのですが、それが最近では特許の権利事情が変わったため、JH AudioやNoble Audioといった主要IEMブランドが、オーディオ用に特化した、自作も
JVCケンウッドのポータブルDAC・ヘッドホンアンプ「SU-AX01」を購入したので、感想とかを書いておきます。 ハイレゾPCM・DSD対応DACと、バランス出力対応のディスクリートアンプ回路を組み合わせたポータブルDACアンプです。 2016年11月の発売価格は11万円程度と、他社の似たようなモデルと比べて結構高額ですが、近頃続々と現る高性能ヘッドホンやハイレゾ音源なんかに完璧に対応できる「高音質で全部入り」なアンプを探している人にとって、面白い候補になるかもしれません。 私は普段外出時とかにはDAPを使う方が多いのですが、ノートパソコンで音楽を聴く場合はポータブルDACアンプのiFi Audio micro iDSDとChord Mojoを使っています。どっちも説明不要のベストセラーですね。アンプ選びではあんまり冒険しない性格みたいです。 micro iDSDとMojoで既にスペック・
ソニーのアクティブノイズキャンセリング式イヤホン「MDR-EX750NA」を購入しました。 最近ソニーがプッシュしている「h.ear」シリーズに属するモデルで、「h.ear in NC」という愛称でも呼ばれています。 同じデザインで、ノイズキャンセリング未搭載の「MDR-EX750AP」や、Bluetoothワイヤレスの「MDR-EX750BT」というモデルも登場しましたが、今回はノイズキャンセリングタイプのみを購入しました。ちなみに日本国内版は現在グレーのみなのですが、海外ではカラーバリエーションが豊富なので、並行輸入品のブルーを選びました。 この手のイヤホンに興味がある人であれば想像すると思いますが、ベストセラー王座に君臨するBOSE QuietComfort 20 (QC20)と機能が似ており、ライバルモデルと考えられます。 このEX750NAは、3~4万円台のBOSEと比べて格安な
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