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群馬大学大学院 医学系研究科附属教育研究支援センターの定方哲史准教授と富山大学学術研究部 医学系行動生理学講座の高雄啓三教授を中心とする研究グループは、母乳等に含まれる母親の抗体が、子の脳に到達し、脳の発達や行動に影響を与える可能性を明らかにした。 母親の抗体は、妊娠中は胎盤を経由して胎児に渡され、出産後は母乳を経由して子に渡される。こうした抗体はこれまで、子の免疫力を高めることが知られてきたが、脳に与える影響については解明されていなかった。 本研究グループは、マウスを用いて、母親の抗体が子の脳の発達に与える影響を調べた。その結果、まず、幼児期のマウスの脳内にいるミクログリア細胞に、母親の抗体が結合していることを発見した。 ミクログリア細胞は、脳内で異物の除去や栄養因子の分泌等を行っている細胞の一種だが、抗体が結合したミクログリア細胞は、I型インターフェロンというタンパク質を分泌することを
この原稿を書いている4月上旬は、大学入学の時期でもあります。今年度も多くの新入生が期待に胸を膨らませ、日々、キャンパスに通い、思い思いに学びの場についていることでしょう。本紙の読者とは異なるかもしれませんが、彼・彼女ら新入生に向けて、この場にてお祝いの言葉を述べたいと思います。ただし、普通に書いたのではつまらない。生成系AIに、「大学の意味」というタイトルで入学式の祝辞を書いてもらい、それに対してツッコミをいれるという形で、私のメッセージを伝えられればと思います。以下、どうぞお楽しみください。 『大学の意味』 新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。本日は、皆様にとって待望の大学入学の日であり、新たな人生の門出となる日です。 私は、皆様が今日この日に至るまで、多くの努力を重ねてきたことを知っています。そして、これから始まる大学生活においても、更なる努力と挑戦が必要となることを覚悟している
国公立 理工系・情報系の学部別女子比率ランキング。今後大学入試に「女子枠」の新規導入が進む中、どの大学が成果を出すのか? 大学ジャーナルオンライン編集部 国立大学の理工系・情報系学部を中心に「女子枠」の新規導入が進んでいます。「女子枠」のはじまりは、名古屋工業大学工学部の1994年度入試。ここから少しずつ増えてきて、2023年度の名古屋大学工学部、2024年度の東京工業大学(理学院・工学院除く)の新規導入が発表されたあとは、教育未来創造会議第一次提言における、女子学生の確保等に積極的に取り組む大学への基盤的経費による支援強化もあり、多くの国公立大学が、立て続けに「女子枠」新設を発表しました。このように、この数年で爆発的に増えている「女子枠」ですが、現状の女子比率がどのようになっているのかを学部別に集計したうえで、今後どの大学が成果が出やすいかを考察してみました。 2023年4月入学者では、
岡山大学の研究グループは、トランスジェンダー男性に対するホルモン療法による体組成変化を分析した結果、長期的には低用量のホルモン投与でも十分な筋肉量増加効果を認め、安全に治療が継続できることを示した。 生下時の性別と自らの性自認が異なるトランスジェンダーの人々のうち、トランス男性(生下時の性別は女性で自らの性自認は男性であるトランスジェンダー当事者)は、自らの性自認と一致する身体的な変化を求め、男性ホルモン(テストステロン補充)療法を選択することがある。男性ホルモン製剤により、月経の停止、筋肉量の増加、声の低音化などが起こるが、トランス男性がホルモン療法で主に期待する筋肉量増加や筋力増強を効果的にもたらすための投与スケジュールは、完全に確立されていないという。 そこで本研究では、岡山大学病院でホルモン療法を受けたトランス男性291人の体組成変化を長期的に調べ、ホルモン療法による筋肉量増加効果
安全を意識した保守的な行動が、動きの柔軟性を低下させる恐れ 東京都立大学が発見 大学ジャーナルオンライン編集部 一般に、高齢者は段差を跨ぐ際につまずきによる転倒リスクを減らすために足を必要以上に高く上げる傾向がある。東京都立大学の研究グループは、この行動が動きの柔軟性を低下させる可能性を明らかにした。 本研究では、このような動きを調整する機会と、動きの柔軟性(状況に応じて柔軟に動きを変化させる能力)との関連を検討するために、健常な若齢者21名と、65歳以上の健常な高齢者26名に繰り返し段差を跨いでもらう実験を行った。このとき、Uncontrolled manifold(UCM)解析という解析手法を応用し、段差を跨ぐ行動の柔軟性を、“関節間の連動性”として定量化した。 結果として、高齢者は若齢者と比較して段差跨ぎ時に関節間の連動性が低下していることが示された。さらに、年齢にかかわらず、段差跨
大阪公立大学大学院と東京大学の研究グループは、腋臭症(わきが)の異なるタイプの臭いを比較し、臭い物質の生成に関わる菌を明らかにした。 研究グループは、健康な成人男性20 名の腋窩から抽出された体液のサンプルを収集し、臭気判定士の判定に基づいてC型11名とM型の9名に分類。サンプル中の代謝物を分析したところ、C群で悪臭の原因となる代謝物の前駆物質が増加していることが確認できた。次に腋窩皮膚細菌叢の解析(ショットガンメタゲノム解析)を行ったところ、C型で臭気前駆物質の産生に関わっている常在性ブドウ球菌が有意に増加しており、臭い物質の生成に重要な働きをしていることが分かった。 さらに、この常在性ブドウ球菌に対する特異的な溶菌酵素を、メタゲノムデータを用いて探索したところ、精製可能な新規溶菌酵素配列を取得し、さらに人工合成にも成功した。この溶菌酵素を皮膚常在菌に投与したところ、標的とする常在性ブド
藤田医科大学など、世界7カ国・計131名の研究者による国際共同研究で、脳のpH(水素イオン濃度)および乳酸量の異常が多様な精神・神経疾患モデル動物において共通の特徴であることがわかった。 本研究グループは、統合失調症、発達障害、双極性障害、自閉症のモデルマウスにおいて、脳のpH低下・乳酸量の増加が共通して観察されることを、先行研究で見出してきた。しかし、その他の精神・神経疾患動物モデルにおける脳内の変化は、系統的に解析されてこなかった。そこで今回、知的障害、うつ病、てんかん、アルツハイマー病など、著名な精神・神経疾患を含む、実に109種類のモデル動物の脳のpHおよび乳酸を測定し、大規模な包括的解析を実施した。 その結果、約30%で脳のpH低下・乳酸量増加という共通の現象を見出し、疾患間で共通して脳の代謝異常が生じている可能性を発見した。 一方、健常な動物でも、心理的ストレスを与えたうつ病モ
血液1滴から複雑多様な気管支喘息を診断、大阪大学が新規バイオマーカー同定 大学ジャーナルオンライン編集部 大阪大学大学院の吉村華子氏(博士後期課程)らの研究グループは、気管支喘息の病態や診断に有用な新規バイオマーカー(BM)を同定した。簡便な診断が可能になれば治療法の選択に有効という。 研究グループは、細胞外小胞(エクソソーム)の網羅的解析により、血液中に浮遊するエクソソーム(血液1滴)から3000種類以上に及ぶ膨大な蛋白を捉えた。また、喘息患者肺も同時に網羅的解析を加える統合解析により、喘息病態と密接に関わる新規BMを世界で初めて同定した。特に、ガレクチン10を含む新規BM分子は、喘息診断や気流閉塞(粘液栓)だけでなく、喘息病態と密接に関わるエトーシス(好酸球の細胞死)と相関した。 さらに、喘息に合併することが多い好酸球性副鼻腔炎(ECRS)でも、同様のBMが診断のみならず、病勢(疾患活
TOP > 大学入試 > 総合型選抜の入学者は、他の選抜方法と比較して学修意欲は高いのか ― 総合型選抜の導入効果報告書より 文部科学省は、国公私立大学・公私立短期大学を対象に、総合型選抜導入の「目的」「効果」「課題」などを調査した報告書を公表した。 報告書の結果をまとめると、総合型選抜は、他の選抜方法より評価する観点の設計が難しいものの、受験者を多面的・総合的に評価して選抜するため、学力の高い入学者ではなく学修意欲の高い入学者を選抜できる効果がある。導入については、早期に入学者確保をするための目的もありさらに促進していきたいが、費用面というよりも業務時間に課題を抱えていると考察できる。 総合型選抜の導入「目的」は、大学、短大ともに「学力の評価だけではなく、受験者を多面的・総合的に評価する選抜を実施するため」(大学98.6%、短大97.8%)が最も多い。逆に、最も低いのは「高等学校での総合
TOP > トピックス > 早稲田大学、創立150周年記念事業推進委員会が発足 国際卓越研究大学への再挑戦など新構想まとめる 早稲田大学は2032年に創立150周年を迎えるのを前に、記念事業推進委員会を設立した。国際卓越研究大学への再挑戦など150周年以降を見据えた新構想の骨子をまとめ、「世界人類に貢献する大学」への進化を目指す。 推進役となるのは3つのグローバルセンター。グローバルシティズンシップセンターは早稲田大学が目指す世界貢献のビジョンを掲げ、人・社会・地球の未来をデザインする。グローバルリサーチセンターは社会変革をもたらす価値を創造する。グローバルエデュケーションセンターは早大生に地球規模の視野を得る機会と文理横断・連携・融合教育を提供する。 さらに、これら3つのグローバルセンターと各学部、研究科を通して学生の留学や海外の研究者との共同研究、国内外の企業との産学連携を推進し、国際
SNS、親の関与、就活意識・・・マイナビ「大学生のアルバイト調査(2024年)」発表 大学ジャーナルオンライン編集部 株式会社マイナビは「大学生アルバイト調査(2024年)」の結果を公表した。6回目となる本調査では、SNSでのアルバイト探しが増える一方、その危険性もみられ、アルバイト選びに親の関与や許可を得る学生が増えていることがわかる。また、就職活動を意識してアルバイトを選ぶ割合が過去最高を記録した。 調査によると、アルバイトをしている大学生は71.1%で前年より2.7ポイント増加。アルバイト探しの情報収集源は、「アルバイト求人アプリ(48.8%)」が最も高く、次いで「アルバイト求人サイト(48.1%)」。前年から最も増加したのは「SNS(24.3%)」で、5.5ポイント増えた。 SNS経由で応募経験があると答えたのは26.5%と前年比4.7ポイント増。実際にSNS求人で働いた経験も24
大阪大学大学院人間科学研究科/大阪大学感染症総合教育研究拠点の三浦麻子教授らの研究グループは、アフターコロナ期における日本人のマスク着用に社会的規範が与えた影響を検証した。 社会的規範のうち、「政府が推奨している」という命令的規範(法律などによって強制されるルール)がマスク着用に及ぼした影響はそれほどではなく、マスク着用の動機は、命令的規範の遵守というよりむしろ「私がしたいから」という個人の判断によるものであることがわかった。マスク着用とシステム正当化傾向(社会システムや体制を合理化し、支持する心理的傾向)の間に関連は認められず、アフターコロナ期のマスク着用は、命令に従おうとする心理によって説明できるものではなかったという。 また、社会的規範のうち、「周囲が着用している」という記述的規範(多くの人が自然に従う慣習や行動パターン)については、マスク着用率を高める方向に作用はしていたが、相対的
2024年3月28日、北海道大学は、2026年度入学者選抜(一般選抜)における実施教科・科目等の予告について発表を行った。予告によると、大学入学共通テストで受験必須としている「情報Ⅰ」について、2025年度入試では配点をゼロとしていたが、2026年度入試では配点ありにする。 ※内容は今後変更される可能性もあるため、北海道大学ウェブサイトや2025年に公表する「2026年度(令和8年度)入学者選抜要項及び学生募集要項」で要確認 2025年度入試において国立大学前期日程で「情報Ⅰ」を課さない大学・学部学科は、埼玉大学経済学部 経済学科(昼間コース)国際プログラム、東京藝術大学美術学部 建築学科、金沢大学 文系一括入試・理系一括入試。 ※2024年4月30日時点の情報、大学ジャーナルオンライン編集部調べ また、2025年度入試において国立大学前期日程で「情報Ⅰ」は受験必須だが配点を行わない大学・
創価女子短期大学が2026年度以降の募集停止を発表、創価大学に「経済経営学部 ビジネス学科」設置へ(仮称:設置構想中) 大学ジャーナルオンライン編集部 創価女子短期大学(東京都八王子市)は、2026年度以降の学生募集を停止する。学校法人創価大学が2024年3月28日の理事会で決定した。同短期大学の特色ある教育は、四年制の創価大学が2026年度に開設を目指す「経済経営学部 ビジネス学科」(仮称:設置構想中)に引き継がれる。 学校法人創価大学は今後の方向性について検討を重ねた結果、創価大学で2026年度を目指して開設準備を進めている「経済経営学部 ビジネス学科」(仮称:設置構想中)において、創価女子短期大学国際ビジネス学科の教育理念やその学びを引き継ぎ、より幅広く専門的に学べるようにする。なかでも、同短期大学が培ってきた女性教育や資格取得支援、語学教育プログラム等の特色については、創価大学の教
大阪成蹊大学、データサイエンス学部に「女子特別枠」と授業料約205万円減免の奨学金を新設 2025年度入試から 大学ジャーナルオンライン編集部 大阪成蹊大学は、2025年度入試からデータサイエンス学部の総合型選抜入試、公募推薦入試において一定数の「女子特別枠」を設けるほか「女子特別枠奨学金」を用意し、意欲のある学生の修学を支援する。 今回発表した「女子特別枠」は女性の進学を支援するため、2025年度入試から総合型選抜入試、公募推薦入試に新設する。募集人数は一定数となっている。女性志願者は性別によらず出願することができる一般枠か、女性のみが出願できる女子枠のどちらに出願するかを選択できる。一般枠と女子枠は分けて合否を判定する。 さらに「女子特別枠」の合格者には「女子特別枠奨学金」を設置し、卒業まで毎年授業料から51万4,160円、4年間で合計205万6,640円を減免する。なお、減免後の初年
福島大学、共生システム理工学類コースを再編し理系女性枠新設 2025年度入試から 大学ジャーナルオンライン編集部 福島大学は、2025年度入試より、理工学群共生システム理工学類においてコースを再編する。また、総合型選抜を変更し「理系教育女性人材育成枠」と「一般枠」を設定する。 ※設置計画は予定であり、コース名称及び入学定員を含む内容について、今後変更が生じる可能性がある。 福島大学は令和5年度大学・高専機能強化支援事業(高度情報専門人材の確保に向けた機能強化に係る支援)において「課題即応型の実践力を有した高度情報専門人材」を育成する人材像に掲げており、震災・原発事故を経て特に複雑さを増す地域課題に接してきた同大学の特徴を活かして、「探究体験に裏打ちされた実践力」と「現実課題に対する視野」を備えた情報専門人材の育成を目指すため、情報理工学コースとメカトロニクスコースの収容定員を増強するとみら
2024年4月22日、学校法人園田学園は園田学園女子大学(兵庫県尼崎市)の校名を2025年4月より園田学園大学へと変更し、各学部を順次共学化していくことを発表した。また、短期大学部は2025年度から募集停止する。 具体的には、まず2025年4月に経営学部と人間教育学部を共学化し、学園創立90周年を迎える2028年4月までに人間健康学部も共学化する。園田学園によると、この共学化は「第二の開学」と位置づけ、経営学部、人間教育学部、人間健康学部の3学部5学科の構成に改編し、教育改革を推進する。人間教育学部は、管理栄養士養成課程である食物栄養学科で、企業と連携して新たな食品開発を行う。児童教育学科は「こども学部こども学科」に名称変更する。人間健康学部では、食物栄養学科を「食マネジメント学科」へと名称を変更する。なお、短期大学部については2025年度から募集停止する。 兵庫県の女子大学は2022年度
大学の「生物学的多様性」とは 研究者は、自分の専門分野を説明する際に例えを用いることが多々あります。私が大学を説明する際によく用いる例えは、「生物学的多様性」です。 この概念は一見難しそうですが、実に簡単です。要するに、世の中の生物がそれぞれの生息する環境において生き残るために適応と進化を続けた結果、私たちの周りには多様な生物が暮らすようになっていることを意味します。基本的に大学とは、人類の知的好奇心を満たし、得られた結果の保存と継承のために作られたものだと言えます。しかし各大学が生物と同じく、社会、文化、政治という環境において、適応と進化を繰り返してきた結果、それぞれが個性を競い、大学の世界にも一種の「生物学的多様性」というものが存在するようになったと私は見るのです。 少子化が招いた大学の「氷河期」 大学を生物に例えるならば、大学にも氷河期といった絶望的危機が訪れてもおかしくありません。
鉄道新駅開業で医療費が削減、大阪公立大学などがメディカルビッグデータから推計 大学ジャーナルオンライン編集部 大阪公立大学大学院と日本システム技術株式会社は、大阪の鉄道新駅開業による医療費削減効果を分析した結果、1人あたりの累積医療費支出が有意に減少していたことを推計した。 研究グループは今回、2018年3月に開業したJR総持寺駅(大阪府茨木市)の開業による医療費削減効果を分析した。研究では、日本システム技術株式会社が保有する、匿名化された約800万人のレセプトデータをソースとしたビッグデータ(メディカルビッグデータREZULT)を利用した。 その結果、JR総持寺駅の近隣エリアにおいて、新駅開業後の4年間における1人あたり累積医療費支出が、99,257円ほど有意に減少していたことを推計した。この結果は、交通機関へのアクセスが増加することで交通機関利用者の身体的活動が増加し、医療費減少につな
文部科学省は外国人留学生の在籍管理が適正に行われていない大学や高等専門学校に対する指導指針をつくった。文科省と出入国在留管理庁がまとめた外国人留学生の在籍管理の徹底に関する新たな対応方針や教育未来創造会議の第2次提案を受けた措置で、対象となる大学などに所在不明の留学生らの定期報告を求める。 学生は正規課程か非正規過程かを問わない。対象大学などから退学者、除籍者、所在不明者について毎月定期報告を受け、必要に応じて書面調査やヒアリングを行う。結果は大学などへ書面で通知するとともに、文科省が公表する。 対象校が3年以上続く大学などは、在籍管理非適正校に指定される。在籍管理非適正校に新規留学する学生の在留資格は、状況が改善されるまでの間、法務省が付与を停止する。 2019年に東京福祉大学で学部研究生らの留学生約1,600人が所在不明になっていることが明らかとなり、文科省が留学生の受け入れ停止を指導
科学技術振興機構は「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」における2024年度採択機関を決定した。採択されたのは、神奈川工科大学、奈良女子大学など7機関。 2024年度はプログラム実施機関に30件の応募があり、以下の7件の機関を決定した。これにより、2024年度の実施機関は17拠点となる。 ◆一関工業高等専門学校「いわて女子の『リカカツ』~“デザイン思考”で興す!ふるさとイノベーション~」 岩手県南地域の女子中高生を主な対象に、デザイン思考、生成AI、理工系知識などを活用し地域の特色を生かした新たなモノづくり体験を行う。在学女子学生がTA(ティーチング・アシスタント)となり、岩手県内で研究に従事する女子大学院生や地域企業で活躍している女性技術者との交流も行う。 ◆神奈川工科大学「女子学生のための神奈川テクノフューチャープログラム:科学で夢を形に」 神奈川県全域の女子中高生に対して、未来を
北海道大学大学院と理化学研究所の共同研究チームは、短波赤外蛍光イメージングの医療応用に向けた蛍光色素の開発に成功した。これにより、体の内部を生きたままの状態で観測することができる。 今回、共同研究チームは、ヒトに唯一使用が認められているインドシアニングリーン(ICG)をベースに短波赤外蛍光を発する類縁体ICG-C9とICG-C11の合成に成功した。また、ICG、ICG-C9、ICG-C11をベースとした短波赤外蛍光ラベル化剤も開発。これにより、抗体などの生体分子への短波赤外色素の修飾が容易となり、乳がん細胞の生きたままのイメージングが可能となった。 これにより、ICG、ICG-C9、ICG-C11色素を修飾した抗体を用いて、生きたマウスに乳がん腫瘍のマルチカラー短波赤外蛍光分子イメージングが可能であり、ICGとICG-C11を修飾した抗がん剤により、乳がん腫瘍の消失を二色の短波赤外蛍光で観
ベネッセコーポレーションは同社初の通信制高校卒業資格サポート校となる「Be高等学院」を2025年4月に開校する。親会社のベネッセホールディングスが明らかにしたもので、ウェブサイトから資料請求を受け付けている。 今回ベネッセホールディングスが開校を発表したBe高等学院は、高校卒業認定の単位取得と取得後の専門学校進学など多様な進路を目指す基礎科と、基礎的な学び直しから国内難関大学や海外の大学進学を目指す進学科を置く。連携する高校は熊本県南阿蘇村の私立通信制高校・くまもと清陵高校など。 キャンパスは首都圏を中心に全国11カ所に置く予定。キャンパスに週数回通う「通学スタイル」と、オンラインでコーチがサポートする「オンラインスタイル」のいずれかを選ぶことができる。 クラス担任と「赤ペンメンター」と呼ばれる学習支援スタッフが連携して生徒一人ひとりをサポートするほか、ベネッセグループの教育リソースを活用
京都大学の東島沙弥佳特定助教(白眉センター)と山田重人教授(医学研究科)の研究グループは、日本最初の正史である『日本書紀』に、医学的に先天異常と考えうる記述を発見した。 日本最古の正史『日本書紀』には初代から41代天皇までの天皇系譜と事績が記されているが、他にも災害や天文の記録、奇妙な姿形をしたヒトに関する記録がある。その中に、しっぽの研究者である東島特定助教がしっぽの生えたヒトの記述があることを記憶していたことから、今回の研究が始まった。 研究では、ヒトの異常な身体・精神特徴に関する記述をピックアップし、得られる限りの情報から病名の診断を試みた。その結果、初代神武天皇から41代持統天皇に至る記述の中に合計33 例、ヒトの異常な身体・精神特徴に関する記述を見つけた。 例えば、生まれつき腕にリンパ管奇形と思われる肉の高まりを持つ天皇の話や、生まれつき話すことが困難な皇族たち、天皇や皇族以外に
2025年4月 国立大学の情報系入学定員286名増を計画 高度情報専門人材の確保に向けた機能強化に係る支援 大学ジャーナルオンライン編集部 2024年4月8日、文部科学省は、2025年度からの国立大学の収容定員の増加に係る設置計画一覧を発表した。「大学・高専機能強化支援事業(高度情報専門人材の確保に向けた機能強化に係る支援)」により、国立大学の情報系学部学科の入学定員が286名増する計画であることがわかった。 同支援は、原則2024年度から3年間を受付期間として、国公私立の大学・高専(情報系分野 大学院段階の取組を必須)を対象とし、次の3つの枠が設けられている。 ・既設の情報系分野に係る研究科、専攻を有し、大学院における研究科、専攻、コース等の設置・増員、又は、専攻に係る課程の変更による体制強化を図る取組に対して支援を行う「一般枠」 ・情報系分野に係る学部・学科を有する大学が研究科の設置を
東京都市大学の研究グループは、渓流沿い植物が「葉柄(ようへい)」の柔軟化によって水流ストレスを低減させていることを明らかにした。 今回の研究では、葉身と茎を連絡する柄(え)の部分である葉柄に新たに着目し、力学的側面からのアプローチを試みた。渓流沿い植物のヤシャゼンマイに3点曲げ試験を用いて葉柄の力学的特性(曲げ弾性率、曲げ強度、破断ひずみ)を計測し、近縁種で内陸に生育するゼンマイと比較した。 その結果、曲げ弾性率に統計学的な違いは認められなかったものの、曲げ強度と破断ひずみは有意にヤシャゼンマイの方が大きく、ゼンマイに比べてヤシャゼンマイの葉柄が強靭かつ柔軟性に富み、渓流沿いの水流ストレスを低減させるために進化してきたことが示唆された。 また、比較解剖学的解析から、ヤシャゼンマイの葉柄において厚壁細胞のサイズがゼンマイに比べ有意に大きいことを見出した。これにより、ヤシャゼンマイの葉柄が受け
東京大学大学院情報理工学系研究科の大黒達也准教授と広島大学脳・こころ・感性科学研究センターの田中政輝研究員及び山脇成人特任教授による研究グループは、音楽の和音が心身に及ぼす影響を可視化した結果、和音列の予測誤差および不確実性の時間的な「ゆらぎ」が、心臓や腹部といった特定の部位の身体感覚や感情反応を誘発することを発見した。 本研究では、和音列に着目し、和音列を聴き取ることによって誘発される心身への効果を分析した。8種類の異なる予測誤差と不確実性の時間的な「ゆらぎ」を持った和音列刺激を作成し、527人の参加者に、これらを聴いたときに感じた体の部位を答えるボディマッピングテストと、感情のテストを実施した。 8種類の和音列聴取に対応する主観的な身体感覚と感情反応を分析すると、和音列の予測誤差と不確実性の特定の「ゆらぎ」が、心臓や腹部(胃)周辺の身体感覚を引き起こすことがわかった。さらに、これらの感
文部科学省は4月8日、2025年度開設予定の設置認可申請のあった大学を公表しました。学部や学科、大学院などの設置申請は、公立大学、私立大学を合わせて41校ありました。時代のニーズを捉えた新学部学科は受験生の利益にもなります。ただ、文部科学省は昨年、提出書類の変更により、新増設に対する規制を実質的に強化していますので、対応できる大学は限られると見られていました。しかし、多くの大学が新しい規制に臆することなく新学部学科の設置に動いています。 新設学部学科に加え4私大が新設を申請、国立・東京科学大も 2025年度入試で新設が予定されている大学・学部などは文部科学省のホームページに掲載されています。ただ、複数の場所に分散して掲載されていることもあり、現段階では駿台予備学校のホームページ「大学入試情報」にある「2025年度 国公立大新増設一覧」と「2025年度 主要私立大新増設一覧」が分かりやすいと
慶應義塾大学は外食大手のワタミと共同で地元を離れて一人暮らしをする女子学生、家庭の経済的な困窮などで支援を必要とする学生に対し、ミールキットや弁当を届ける支援を始める。これまで慶應義塾大学生協と協力した食事支援をしてきたが、企業と連携して支援に取り組むのは初めて。 ミールキットや弁当は栄養バランスに配慮して管理栄養士が献立したもので、毎月、指定日に担当スタッフが学生の自宅へ配達する。授業やアルバイト、サークル活動などで外出している際は、置き配で対応する。食育も視野に入れ、管理栄養士のコラムも毎月1回届ける。 慶應義塾大学には家庭が経済的に困窮したり、親元を離れたりして生活費の大部分をアルバイトで稼いでいる学生がいる。しかも、昨今の物価高で学生生活がさらに厳しくなりつつあるという。 参考:【慶應義塾大学】ワタミと慶應義塾大学が学生への食事支援を開始-経済的困窮や一人暮らしにより支援が必要な学
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