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BA.2.75株はBA.2株から派生した新たな変異株であり、インドで今年の5月に最初に報告された(図1)。その後もインドからの報告が中心であるが、日本を含む15か国で検出されている。 Cov-spectrumの解析よると、インドではBA.5株よりもBA.2.75株が多くなっている(図2)。シンガポールにおいてもBA.2.75株が5%程度を占めている。またシンガポールは、日本や欧米と異なり、BA.5株の割合は減少傾向にある。 京都大学の西浦博教授が厚労省の専門家会合で8月3日に示したデータによると、BA.2.75株は、BA.5株よりも感染力が強い可能性がある(図3)。 一方、複数の査読前論文は、BA.2.75株の免疫をすり抜ける力が、BA.5株と比べて強くなっていないことを示唆している。論文1、論文2、論文3 BA.2.75株の感染力の強さは、免疫をすり抜ける力以外の原因があるのかもしれない
イスラエルは世界に先駆けてワクチン接種を開始し、これまでに国民の約70%が少なくとも1回の接種(主にファイザー社製mRNAワクチン)を終えています(図1)。それに伴い、5月から6月にかけては、感染者数(図2)や死者数(図3)がゼロに近づき、新型コロナウイルス感染症の終息に成功したかと期待されました。しかし、7月以降、デルタ変異株による感染の再拡大に見舞われ、9月15日現在、人口当たりの感染者数や死者数は日本を大きく上回っています。また同国は、ワクチン接種後の時間経過とともに感染予防効果が減弱するという国内のデータを公表し、7月末から、60歳以上を対象に3度目の接種を開始しました。その後、対象を拡大し、9月15日現在の公表データで、60歳以上では70%以上が、40歳以上でも50%前後が3回目接種を終えています(図4)。同国の研究者が9月15日にNew England Journal of M
シンガポールでは国の強力な指導の下、ワクチン接種が急速に進みました。 シンガポール政府の9月2日の発表によると、同国はファイザーもしくはモデルナ社のワクチン接種を行っており、8月末の段階で全国民の80%が2回接種を済ませています(図1)。40歳以上では90%以上が2回接種を終了しています。 人口当たりの感染者数をOur World in Dataで見ると、同国は昨年の一時期は外国人労働者を中心に感染が拡大しましたが、その後は低い感染者数を維持しています(図2)。しかし、ワクチン接種が進んでいるのにも関わらず、最近はデルタ変異により感染者数が増加しています。 直近28日間の感染者の内訳をみると(図3)、70%以上はワクチン接種を2回済ませた人で感染が起こっています。しかし、感染した後に酸素投与が必要となる割合は、ワクチン非接種者では6.5%なのに対して、2回接種者では1.0%と大幅に減少して
初回接種(1,2回目)および3回目接種後の副反応について、国内の解析結果を厚労省が発表しています。 新型コロナワクチンの副反応について|厚生労働省 (mhlw.go.jp) 全身倦怠感、頭痛、発熱等の全身症状は、1回目接種後は稀ですが、2回目接種、3回目追加接種後は高頻度に認められています(図は発熱に関するデータ)。 初回接種(1,2回目、ファイザーおよびモデルナ社製) 000830259.pdf (mhlw.go.jp) 追加接種(初回接種はファイザー、追加接種はファイザーもしくはモデルナ社製) 000928717.pdf (mhlw.go.jp) ファイザー社製のmRNAワクチンについて、厚生労働省が行った副反応などの調査報告(ワクチン接種を行った約2万人の観察研究)が5月26日にアップデートされました。またアメリカCDCがファイザー社製とモデルナ社製のmRNAワクチンの副反応について
日本とアメリカの両方で、オミクロン対応型のワクチン(ファイザー社およびモデルな社製)が始まろうとしています。これまでは、両社のワクチンは世界中で同じものが使われていましたが、オミクロン対応型はそうでは無いようです。 FDAの発表によると、アメリカで使用されるオミクロン対応ワクチンは従来型ウイルスの情報とBA4/5株の情報の両方を組み込んだワクチンです。2種類のウイルスの情報を持つことから2価ワクチンと呼ばれます。両社は従来型ウイルスとBA.1株の情報を組み込んだ2価ワクチンで臨床試験を行いFDAに提出しましたが、BA.4/5株が急激に拡大し主流となったため、BA.4/5株の情報の変更するように推奨され、BA.4/5対応の2価ウイルスを製造しました。こちらがアメリカでは今後のブースターとして用いられます。 一方、厚労省の報告によると、日本ではすぐに入手可能なBA.1株対応の2価ウイルスが用い
ファイザー社製mRNAワクチンは大規模臨床試験により新型コロナウイルスの発症を95%抑えるという高い効果が示されました。 その後、実際に大規模接種をいち早く開始した、アメリカ、イギリス、イスラエル、カタールからもReal worldでの高い効果が論文(多くは査読後)として相次いで報告されています。これらの論文では、アルファ(イギリス)型変異に対しても、従来型とそん色のない効果が報告されています。ベータ(南アフリカ)型やデルタ(インド)型に対しても、従来型やアルファ型に対してよりは効果が低下するものの、十分な効果があることが示唆されています。 日本のデータとしては国立感染研が5月10日に第1報を公表しました。ワクチンの先行接種を行った約110万人の医療従事者においてワクチン接種後の感染者の数を解析し、ワクチンの効果がまだ出現しないと考えられる1回目接種後0から13日目までに比べて、14日から
アメリカCDCが、モデルナ社製ワクチンを接種した約198万人とファイザー社製ワクチンを接種した約166万人の被接種者における副反応を、4月5日報告しています。 Reactogenicity Following Receipt of mRNA-Based COVID-19 Vaccines | Vaccination | JAMA | JAMA Network この報告によると、両ワクチンの副反応は接種の翌日に最も頻度が多く、モデルナ社製ワクチンの方が頻度がやや高い傾向にあります。1回目接種においては、接種部位の疼痛がモデルナで約71%、ファイザーで約64%、倦怠感、頭痛、筋肉痛が両ワクチンとも約20%に、悪寒や発熱がモデルナで約10%、ファイザーで約7%に報告されています。2回目接種においては、接種部位の疼痛はモデルナで約78%、ファイザーで約67%に、倦怠感、頭痛、筋肉痛がモデルナで約5
5月31日、WHOはB.1.617.1をカッパ変異と、B.1.617.2をデルタ変異と命名しました。 インドでは当初、イギリスから広がったB1.1.7株(アルファ変異)と共にカッパ変異(B.1.617.1株)が主流でしたが、現在ではデルタ変異(B.1.617.2株)が増加しています。イギリスでは、定期的に変異ウイルスの感染状況、科学的データ、リスク評価を公表しています。今年初めはアルファ変異が主体でしたが、現在では新規感染の大部分がデルタ変異となっています(図1)。リスク評価では、デルタ変異は、アルファ変異や従来型のウイルスと比較して、感染力が高く、ワクチン効果が減弱することはほぼ間違いなく、病原性も高い可能性があるとしています。家庭内での2次感染の発生頻度を見ると、デルタ変異は、アルファ変異に比べて、約2倍の感染力があることが示唆されています(図2)。世界的に見ても、アジア、オセアニア、
ワクチン接種後、特に2回目接種後は、多くの人に発熱、頭痛、倦怠感などの全身性副反応が起こります。これはワクチンに対する免疫反応のひとつで、数日で軽快します。ワクチンの効果が低下するのではと、解熱鎮痛剤の使用に不安を持つ人がいるようです。アスピリン、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)ではなく、抗炎症作用の少ないアセトアミノフェン(カロナールやタイレノール)を服用した方が良いという考えもあるようです。 妊娠時においては発熱や頭痛等の副反応に対して、アセトアミノフェンが推奨されています。 妊娠時以外の場合はどうでしょうか? 厚生労働省はワクチン接種の副反応に対して解熱鎮痛剤は使用して良いとしています。種類は明示していませんでしたが、6月25日に情報を追加し、アセトアミノフェンに加えて、NSAIDsも服用できるとしています。 またアメリカ疾病対策センター(
日本を含む全世界において、BA.5株が感染の中心となっています。BA.5株には様々な亜種が出現していますが、アメリカにおいては、BQ.1、BQ.1.1、BF.7の各亜種が増加傾向にあります(図1)。ドイツでもBF.7株の増加しており(図2)、BQ.1とBQ1.1株についても国内での発生が報告されています。イギリス政府はオミクロン株各亜種の増殖性を推定していますが、BQ.1やBQ.1.1の親株であるBE.1株は、従来のBA.5株より約28%、BF.7株は約18%増殖性が高いと推定しています(図3)。 図の出典 図1 CDC COVID Data Tracker: Variant Proportions 図2 Wochenbericht_2022-10-13.pdf (rki.de) 図3 SARS-CoV-2 variants of concern and variants under in
モデルナ社製ワクチンはファイザー社製と同様にmRNAワクチンです。アメリカを中心に接種が広がり、感染や発症を予防する効果が報告されています。イギリス型変異に対しても有効であることを示す複数の論文が公表されています。南アフリカ型やブラジル型変異株に対しては効果が減弱する可能性が報告されており、さらなる解析が必要です。 実社会の効果は接種が進むアメリカから報告されています。同国では、ファイザー社製mRNAワクチンが先行していることから、ファイザー社製とモデルナ社製のmRNAワクチンを一まとめにした報告が中心です。 6月30日には、mRNAワクチンが感染を90%程度予防するとともに、感染した場合でも、ウイルス量が少なく、症状も軽くなるという論文が、New England Journal of Medicineに発表されました。アメリカの6つの州で、医療従事者、救急隊、その他のエッセンシャルワーカ
ファイザー社製のワクチンは2回接種が前提で承認されています。しかし、1回接種のみでも発症や感染を70~80%以上抑制するという報告がイギリス、イスラエル、アメリカから相次いでいます。さらに1回接種後に感染したとしても、家庭内で家族に感染する割合が40から50%減少するという報告もイギリスから行われています。一方、発熱などの副反応は2回目接種の方が頻度が高いことが報告されています。一方で、ワクチン接種により出来る中和抗体(感染を防ぐ力のある抗体)の量は、1回接種のみでは個人差が大きいことも報告されています。ワクチンは中和抗体に加えて、Tリンパ球も活性化することが知られていますので、さらなる研究が必要です。 イギリスからの報告 昨年末からイギリス型変異ウイルスにより感染者と死者が爆発的に増加したイギリスでは、2回接種よりも、出来るだけ多くの国民にまずは1回接種する方針を取りました。 スコットラ
イギリスから広がったアルファ型変異株(B.1.1.7)ウイルスが日本でも猛威をふるっていますが、幸い、ファイザー社製のmRNAワクチンは、アルファ型変異株に対しても従来型と同程度の高い効果があることが、イギリスやイスラエルから査読後の論文として報告されています。 日本でも拡大が懸念されているインドで最初に広がったデルタ型の変異株ついてはどうでしょうか? イスラエル保健省は、ワクチン2回接種後の時間経過とともに、感染や発症を抑制する効果が減弱していると7月18日に報告しています(図1)。同国では世界に先駆け、1月からファイザー社製mRNAワクチンの接種を開始し、アルファ変異による感染の収束に成功しました。しかし、6月以降、デルタ変異ウイルスによる感染の再拡大をきたしています。4月に2回目接種を終えた人では、6月18日から7月17日の期間における感染と発症抑制効果は、それぞれ75%と79%でし
第4波においてはアルファ変異ウイルス(B.1.1.7株)が中心となりました。同変異ウイルスは、イギリスから世界に広がり、感染力が従来のウイルスより70%程度強い可能性が高いと報告されています(根拠1)(根拠2)。実効再生産数(Rt:1人の感染者から何人に感染するか)は、従来のウイルスより0.52から0.74程度高い可能性が示唆されています(根拠3)。また致死率も60%程度高い可能性が示唆されています(根拠4)(根拠5)。感染研が行った国内の解析においても、アルファ変異ウイルスは従来のウイルスより感染力が30%程度高いこと、また感染者における0歳から17歳までの子供の割合が、従来ウイルスより2倍弱に増加していることが報告されています。幸い、日本で接種が始まっているファイザー社製のワクチンはアルファ変異ウイルスには有効である可能性が示唆されています(根拠6)。
京都大学iPS細胞研究では、京都大学医学部、京都大学ウイルス再生研究所、国立感染研研究所、大阪大微生物研究所、大阪市立大学、大阪府等と連携し、新型コロナウイルの免疫学的検討、治療法やワクチン開発に向けた研究を行っています。その一部が日経新聞で紹介されました。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61603380W0A710C2TJM000/ 本研究に対してはファーストリテイリング株式会社会長兼社長の柳井正様、三井住友フイナンシャルグループ様など、複数の方々の支援を頂いております。 7月10日追記 東京都の5月の死亡者数が9316人と報告されました。下記の報道の図で予想されたような死亡者数の増加は5月には認められませんでした。3月4月の死亡者数増加の原因については、今後の慎重な検討が必要です。 https://www.sankei.com/life/ne
日本は何らからの原因(ファクターX)で、これまで死亡者が欧米に比べてはるかに少なく済んできました。ファクターXが何か、に加えて、今後もファクターXが続くか?は今後を予測するうえで極めて重要です。ファクターXの候補と、それぞれが今後も続くかについて、考察してみました。図のように、多くのファクターX候補は、第1波、第2波の時に比べて、減弱する可能性があります。またこれからの冬の到来は、感染症対策からはマイナスに働きます。私の家族の多くは医療関係者ですが、第1波、第2波の時とは比べ物にならないくらい、新型コロナウイルスが迫っていることを痛感します。アクセルを外すだけではなく、しっかりブレーキを踏まないと、医療が限界に近づいています。 8月3日 感染拡大への対策として、日本を含む多くの国で休校措置が取られました。当初、新型コロナウイルスの感染は子供、特に10歳未満では非常に少ないという報告が多くな
アメリカは新型コロナウイルスによる死亡者数が20万人を超えました。ニューヨークやロサンゼルスなど、アメリカ、いや世界を代表する都市で被害が拡大しています。そんな中で、私の第2の活躍拠点であるサンフランシスコは、新型コロナウイルスによる人口10万人当たりの死亡者数が、他のアメリカ大都市に比べると数十分の1から、数分の1に抑えられています(図1)。また致死率も最も低く抑えられています(図1)。 何度か紹介してきましたが、サンフランシスコは、感染者が1名しか報告されていない3月中旬より、日本よりはるかに厳しい対策をとってきました。図2は、現地の友人から送ってもらった写真ですが、9月になっても学校はリモートで、校庭のバスケットゴールも封鎖されています。私の所属するグラッドストーン研究所でも、マスク着用が必須ですし、研究所内でも入室者を制限しソーシャルディスタンスが義務付けられています。レストランは
黒木登志夫先生は私が尊敬する癌研究者であり、サイエンスライターでもあります。岐阜大の学長も務められました。新型コロナウイルスに関する情報を、様々な角度から解説されています。新型コロナウイルスに関する新書のご執筆のため、しばらくお休みされていましたが、3カ月ぶりに待望の更新をされました! 10月3日 低下傾向にある致死率 等 6月30日 東京の現状、BCGの解析 等 6月18日 実効再生産数、グーグルの行動解析 他 6月11日 世界の状況(宇川先生の解析)他 6月2日 再生産数(R)の計算 他 5月27日 日本の不思議、千葉大の努力、他 5月21日 院内感染対策のための各病院の努力 5月13日 日本の対策の評価 5月6日 緊急事態宣言の効果 5月2日 基本の「キ」ウイルスとは 4月24日 死亡者数はもっと多いかも 4月21日 対コロナ体制を考える 4月17日 Imperial College
Jackson et al., An mRNA Vaccine against SARS-CoV-2 — Preliminary Report. New England Journal of Medicine 7月14日オンライン版 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2022483?query=featured_coronavirus (内容) モデルナ社が開発中のmRNAワクチンにより第1相臨床試験の結果。45名の被検者(18歳から55歳)に対して、3つの投与量(25、100、250μg)を28日間隔で2回投与した(各15名ずつ)。2回投与終了後、被験者全員で抗体産生が認められ、その量は投与量に応じて増加した。抗体がウイルスの感染を防ぐ力があるかを示す中和活性も、全被検者で確認され、やはり投与量に応じて増大した。最大量投与群においては
長尾美紀教授や松村康史准教授たちのグループが、新型コロナウイルスに対する様々な検査や研究を活発に行っておられます。 京都を中心とした関西圏の検体のゲノム解析を行い、結果を公表されています。 SARS-CoV-2ゲノム解析 | 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2) | 京都大学大学院医学研究科 臨床病態検査学 (kyoto-u.aE484 京都府では、3月においては東京など東日本で多いR1型(E484K変異)が主流でしたが、4月になりイギリス型変異が急増しています(図1)。検査数が少ないので確定は出来ませんが、京都府でもイギリス型変異が主流になっている可能性が示唆されます。一方、東京でもイギリス型変異が増えていますが、R1型と拮抗しています(図2)。 東京iCDCにおける変異株スクリーニング検査について 東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp) また長尾先生の研究室では、京都や大阪
Heald-Sargent et al., Age-Related Differences in Nasopharyngeal Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 (SARS-CoV-2) Levels in Patients with Mild to Moderate Coronavirus Disease 2019 (COVID-19). JAMA Pediatrics 7月30日オンライン版 https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2768952 (内容) アメリカ・シカゴの小児病院からの報告。軽症の患者145名(5歳未満:46名、5歳から17歳:51名、18歳から65歳:48名)の鼻咽頭(鼻の奥)からサンプルを採取し、PCR検査を行った。その結
Robianni et al., Convergent antibody responses to SARS-CoV-2 in convalescent individuals. Nature 6月18日オンライン版 https://www.nature.com/articles/s41586-020-2456-9 (内容) 新型コロナウイルス感染症からの回復者149名において、中和抗体(ウイルス感染を防止する力のある抗体)活性を測定した。残念ながら33%の回復者においては、中和抗体活性は検出限度未満であり、46%では弱い活性が検出された。強い中和抗体活性が認められたのは1%のみであった。強い活性を認めた回復者からは3種類の中和抗体が検出され、いずれも新型コロナウイルのSタンパク質、その中の受容体結合部位(RBP)に対する抗体であった。これらの抗体は、149名全員において(多くの回復者にお
欧米各国はICU等病床の20%から80%を新型コロナウイルス重症患者の治療に使用しています。日本は5%にとどまっています。 <公表版>ICU国際比較(厚生労働省) Coronavirus Update (Live) - Worldometer (worldometers.info) ICU等の病床に関する国際比較についての見解|日本集中治療医学会 (jsicm.org)
私はカリフォルニア大学サンフランシスコ校の教授も兼務しています。大学からの下記の通知が来ました。40万人以上の教職員と学生の全員にインフルエンザワクチン接種を義務化する通知です。来る秋冬シーズンにインフルエンザ患者が増加し、新型コロナウイルスと共に医療現場がひっ迫することが懸念されるからです。日本でも秋からインフルエンザワクチンの接種希望が例年より増加する可能性があります。一方で、新型コロナウイルスを恐れて受診を控え、インフルエンザワクチン接種を受けない方も多いかもしれません。高齢者等、リスクの高い方が安心してインフルエンザワクチン接種を受けることのできる体制整備が必要です。 Date: August 21, 2020 at 04:55:43 GMT+9 Subject: Mandatory UC-wide Flu Vaccination Dear UCSF Community, The
提言1 対策はこれからが本番。賢い行動を粘り強く続けよう。 緊急事態宣言の効果で、大都市では感染者が減少し、新たな感染者の発生していない地域も多くなってきました。しかし、油断大敵です。新型コロナウイルスへの対策はこれからが本番とも言えます。ウイルスは私達を試しています。緩んだところから、一気に勢いを取り戻します。ウイルスの勢いが少し弱まっている今こそ、次の波に備えた準備を整える必要があります。 提言2 国民全員が日常を見直し、人と人の接触を減らそう 新型コロナウイルスは対策を止めると、1人の感染者から少なくとも2.5人くらいに感染すると考えられています。10人から25人です。これをR=2.5と表現します。油断すると感染者は対数的に急増します。感染者を横ばいにするには、Rを1程度にする必要があります。1人の感染者が他の1人にしか感染させないと、感染者数は横ばいになります。そのためには、人と人
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オミクロン株による感染は世界的に継続していますが、重症化率や死亡率が当初より低下しており、新型コロナウイルスとの共存が模索されています。日本では高齢者を中心に死者数が多い状況が続いています。今後も、重症者数・死者数や医療体制、さらには後遺症、ワクチン効果、新たな変異ウイルスの出現などを注視する必要があります。 新着情報 2023.05.16 本ホームページは2023年5月31日で終了します。 2023.05.15 黒木登志夫先生が情報を更新されました 2023.02.15 黒木登志夫先生が情報を更新されました 2023.01.24 XBB1.5株の情報を更新しました。 2023.01.20 XBB.1.5株の情報を追加しました 2023.01.19 古川俊治先生が情報を更新されました 2022.12.27 黒木登志夫先生が情報を更新されました 2022.11.14 黒木登志夫先生が情報を更
日本はこれまで6回の感染の波を経験しました。オミクロン株による第6波は感染者数や持続期間においてこれまでで最大です。2022年6月現在でも感染者数は第5波のピークに匹敵します(図1)。しかし死者数(図2)や重症者数(図3)は低く抑えられています。オミクロン株の病原性が従来株よりも弱いことや、ワクチン接種の拡大(図4)によりと考えられます。 アメリカや英国は、日本よりはるかに高いレベルの感染の波を経験してきました。2022年現在でも、感染者数(図1)、死者数(図2)において日本を上回っています。 図の出典 感染者数、死者数、ワクチン接種数 Coronavirus Pandemic (COVID-19) - Our World in Data 重症者(人工呼吸器装着)数 COVID-19 重症患者状況 (ecmonet.jp) 図1 感染者数の日英米比較 図2 死者数の日英米比較 図3 国内の
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