サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
円安とは
zuuonline.com
本記事は、宮川淳哉氏の著書『中小企業のための人事評価の教科書 制度構築から運用まで』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています 評価をしない「ノーレイティング」 ●「ノーレイティング」とは 近年、「ノーレイティング」という考え方が注目を集めています。 ノーレイティングとは、1年に一度の人事評価(年次評価)を廃止する動きです。P&Gジャパンや日本マイクロソフト、アクセンチュア、アビドシステムなどの有名企業が導入しています。 ただし、「ノーレイティング」という語感から想像するような「まったく評価をしない」ということではありません。今までのような年次評価やそれによるランクづけではなく、リアルタイムで目標設定をして、頻繁に上司とミーティングを行い、フィードバックにより、その都度評価がされます。 簡単にポイントを整理すると次のとおりです。 【従来の評価制度の問題点】 ・環境変化が激しい中、年
GAFAの限界:サーバーの各国配置が命取りになる GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)は、関連企業や周辺企業を巻き込む形で拡大し続けてきた。ライバルとなりうる企業を吸収して大きくなり、シェアを拡大することによって市場占有率を高める。 同時に関連業態にも力を入れる。グーグルならアンドロイド、YouTube、グーグルペイのようなサービスがあり、これらのサービスをリンクさせることで顧客の抱え込みを実現し利益を得るというのがビジネスモデルだ。 いまの時代、アマゾンをたんなる物流企業と捉える人はいない。アマゾンプライムを擁(よう)する総合エンターテインメント企業であり、さらにクラウドなどのネットサービスまで抱えている。このような状態は独禁法違反ではないかとアメリカ国内でも問題視されてきており、将来的に会社が分割される可能性が大きい。 トランプ政権時代に続きバイデン政権下でも、超巨
なぜ、ダイエーは衰退した? 組織の惰性と現状維持バイアス 組織がなかなか変革できないことを、比喩的に「組織の惰性」(organizational inertia)といいます。 ボウリングの球を投げると、手を離れたボールは惰性(慣性)で(カーブをかけていなければ)レーンを真っ直ぐに進んでいきます。軽いピンにぶつかったくらいでは、スピードも方向も大きくは変わりません。 自動車もある程度のスピードで走っていると、「急にハンドルを切っても曲がりきれない」「ブレーキをかけてもすぐには止まれない」ということがあります。 組織でもそういうことがあります。とくに成功を重ねて大きくなった組織では、「環境が変わっても以前のやり方を変えられない」「過去の成功体験から抜け出せない」ということがあります。 「価格破壊」をスローガンとして高度成長の時代に躍進し、小売業の売上トップに上りつめたダイエーは、バブル崩壊後は
本記事は、マスクド・アナライズの著書『データ分析の大学』(エムディエヌコーポレーション)の中から一部を抜粋・編集しています。 Excel以外の分析ツール Excelは個人による基本的なデータ分析に適しているが、目的や用途で別のツールも検討する。 Excelの限界 ここまでExcelを使ったデータ分析を解説しました(本書のPART3-01〜3-26参照)。様々な事情でExcel以外のツールが使えない環境も多いためです。しかし、Excelによるデータ分析には、次のような限界やデメリットもあります。 ●見栄えのよいレポートやグラフの作成 ●組織全体による情報共有が難しい ●大量データの分析ができない(処理速度が遅い) ●Excel方眼紙や神Excelによる書式の不統一 ●複数人の運用における、履歴管理などが煩雑 ●目的に応じた関数や分析機能の選定が難しい ●画像、音声、文章などが分析できない こ
ブルシット・ジョブの宇宙 世界中から集まったBSJ証言 そもそも「ブルシット・ジョブ」とかいわれても、耳慣れない造語ですし、なんとなくわかるようでわからない感じをもたれている方も多いのではないかとおもいます。 そこでBSJとはなにかについてあれこれ切り込むまえに、まずBSJとは具体的にどのようなものか、そのイメージをつくってみたいとおもいます。 2013年の小論は、グレーバーが理論的に考えていたことと直感のラフな提示でしたが、それが予想外の反響を呼んだことで、かれのもとには当事者からの報告が多数集まることになります。 さらにそれをみたグレーバーは積極的にSNSを利用して、BSJについての報告を募集します。それによってかれのもとには英語圏を中心にして、しかしそれだけではなく世界中から膨大な情報が集まりました。 それをもとに、『ブルシット・ジョブ』は書かれているわけですが、かれはそのソースをお
人より秀でたいのなら孤独に強くなれ 大学時代、サークルは1年の冬に辞めましたし、僕にはとくに仲のいいグループはありませんでした。 周りを見れば、楽しそうなグループが笑い声をあげ、仲の良さそうなカップルがキャンパスを歩いています。 でも僕は、授業が終わればTACに直行。合コンの誘いも飲み会の誘いもありません。いちばん楽しいはずの大学生時代に朝6時から夜12時まで勉強をやり続けること3年半。それでようやく公認会計士試験に合格。そして大学4年生のうちに働きだしたので、いわゆる「キャンパスライフ」は送っていません。 成人式も、二浪目で入試の直前だったので、出席していません。だから地元の友人との懐かしい時間も過ごせませんでした。 つまり18歳からの数年間、僕はほとんど人と関わっていないのです。予備校やTACで、志を同じくする人と情報交換はしていましたが「あのときは青春だったなあ」などと、大学時代の思
「4つの壁」と「対応策」 想定する「壁」は4種類 ここでは「壁」と「対応策」について、しっかりとおさえておきましょう。 疑問・反論などの「壁」に対して、無理に説得や論破をしようとしても相手はスムーズに動いてくれません。 1章でもお伝えしましたが、こういう壁の存在を、「結論を進化させてくれる材料」として前向きに捉えることで、相手と「共に創る」感覚が磨かれていきます。そのためには、壁につまずかず、乗り越える引き出しを武器として身につけていくことが重要です。 「想定する力」の中で最も難しいのは、事前に壁をもれなく洗い出しておくことです。多くの方は、ここで、壁を洗い出しきれずに「想定外」の事態に直面します。 もれなく洗い出すためのコツは、「壁にもパターンがある」と考えることです。 「関係性」「情報整理」「思い込み」「損得勘定」という観点が頭の中に入っていれば、まずは最低4通りの壁について素早くチェ
「文章を書くことがストレスです」 「文章を書くことが苦手で……」 「文章を書くのに時間がかかります」 そんな「文章アレルギー」の人は多いのではないでしょうか? しかし、文章を書けるかどうかは、仕事の成果や周囲の評価に大きく関わります。 そんな文章に関する「困った」にやさしく応えてくれるのが、『そもそも文章ってどう書けばいいんですか?』を著書にもつ、山口拓朗さんです。 この連載では、これまでライターとして3000件以上の取材・インタビューを経験した中から導き出した、「書くことが嫌い」を「書くことが好き」へと変える、文章作成のコツを教えてもらいます。 もう1度確認したい文章の基本「5W3H」 一生モノのスキルになる! 『文章を書く』ことの苦手を好きにかえる方法<連載第43回> 伝える力【話す・書く】研究所を主宰し、「文章の書き方」に関する著書も多い山口拓朗さんに書き方のコツを教わります。今回は
昨今、目にすることが多くなった「FIRE」という文字。経済的な自立と早期リタイアの実現を意味する言葉です。 「不労所得を手に入れて自由な暮らしができたら…」 そんな憧れはあるものの、自分のような普通のサラリーマンではなく、特別な人だけができるものだと考えている方も多いのではないでしょうか。 しかし、実は私たちのような一般的なサラリーマンであっても、正しいマインドセットと投資法を実践することで、FIREを実現することは可能です。 そこで今回、どこにでもいる普通のサラリーマンながらコツコツと投資を行い、43歳で年3,000万円の不労所得を達成しFIREを実現した村野博基氏(45)にインタビューを実施。FIREを達成するために重要な3つの習慣と、今日からスタートを切るための方法をお聞きしました。 (取材日:2021年7月7日) 社会人になるまで投資のイロハも知らなかったのに、いまや都内に28戸の
シンカー:グローバル・スタンダードでは、積み上がった国の債務をどう返していくのかという問いそのものが存在せず、利払いを続けながら債務残高をどう維持していくのかという問いのみ存在する。日本には、財政赤字により発行した国債は60年で償還することを定めた「60年償還ルール」がある。新規の債務は借り換えを経ても60年で完全に償還する必要があるため、毎年の予算に国債の利払費だけではなく、償還費も計上している。この「60年償還ルール」があることを前提とすれば、日本では国債は将来世代へのツケ回しであり、悪いものであるという考え方は正しくなってしまう。しかし、償還ルールに基づき国の債務を「完全に返済する」という減債の考え方を先進国で持っているのは日本だけである。減債は民間の所得・需要を奪うことになるので当然だ。他国では、償還の期限を定めるルールがなく、国債は永続的に借り換えされ、債務残高は維持される。予算
国際オリンピック委員会(IOC)は6月16日、五輪マークを世界中で自社製品の宣伝に使える最高位ポンサーの一社を1997年から担ってきた米ファストフード大手のマクドナルドと契約を3年残し、打ち切ったと発表した。同社は1976年から五輪スポンサーを務め、前回の2016年リオデジャネイロ大会ではアスリートに無料で食事を提供するなど、IOCに何億ドルもの現金を注ぎ込んできた。 この異例の処置に、マクドナルドの株価は悪い影響を受けるかと思われたが、発表後も通常の推移を保っており、かえって上げているくらいだ。投資家が心配していないことがうかがえる。 だが、当初予定されていた2020年の東京五輪のスポンサーを降りることに、「なぜ、今」という声が上がった。その理由は、発表の数日後に明らかになった。 ファストフードを捨て、テクノロジーを取ったIOC 発表当初に推論として挙げられた、マクドナルドの五輪スポンサ
【お知らせとお詫び】 ヘッジファンドの注目が向上する中、その選定方法やおすすめについて記載することを企図しました。 しかしながら記事内容において、以下のような不備があり、一部読者の方にご指摘をいただきました通り、誤解を招く表現が含まれていたと考えております。 ・ヘッジファンドは通常投資に習熟した方におすすめであるが、知識が少ない方にもおすすめしていること ・ヘッジファンド登記の情報など信頼性を担保する方法について一部実態と即していない点があること ・投資規模感など前提となる条件が不足したまま、投資先リサーチを行うような誤解を招く表現があること ・特に国内ヘッジファンドにおいて、前出と論理的に整合性の取れない企業が紹介されていること ご指摘いただきました、上記の事等を含め配信情報につきまして精査し、改めて本URLにて公開を予定しております。 改めまして、読者の皆様の混乱をきたすような記事・表
本記事は、和田耕太郎氏、堀江大介氏の著書『ポストコロナのキャリア戦略 経営×ファイナンス』(ロギカ書房)の中から一部を抜粋・編集しています 「雇用システム」が10年進む テレワークの浸透は、「雇用システム」の変化の大きなきっかけになります。日本型経営の本質的な要素として語られてきた「終身雇用制度」の崩壊は、いまや不可避といっていいでしょう。 「終身雇用制度」に関しては、戦後、人手不足に悩む企業を中心に次々と導入され、日本の高度成長を人材面から強力に支える役割を果たしました。 しかしながら、バブル崩壊と、それに続く“失われた20年”の間、一部の大企業を除き、終身雇用制度を維持する余裕はなくなりました。総務省「労働力調査2019年」によると、コロナショック直前の2019年の転職者数は過去最多の351万人に上ったほか、大手求人サイト等の調査では、社会人の半数以上が転職を経験したことがあるという結
出典:野村総合研究所 「富裕層」の定義は純金融資産保有額が1億円以上、「超富裕層」の定義は5億円以上となっている。世帯数割合では、富裕層は全世帯のうち2.3%、超富裕層は0.2%となっている。富裕層を目指すということは、つまり日本の上位2.5%に入ることを目指すということと同義だ。 こう見ると富裕層になるのは非常に難しく感じるが、富裕層と超富裕層は年々増加していることに注目したい。2019年と10年前である2009年を比べると、富裕層は79万5,000世帯から124万世帯へ、超富裕層は5万世帯から8万7,000世帯へと大幅に増えている。 つまりお金持ちの仲間入りを果たしている人は、毎年一定程度存在しているということだ。 今日からまねすべき?!お金持ちの習慣や共通点 富裕層を目指すのであれば、富裕層の習慣や姿勢をまねることが一つの近道となると考えられる。ここでは、お金持ちの習慣や共通点を考察
年金を毎月400円上乗せして支払うだけで、将来受け取れる年金額が増える「付加年金」。この記事では、付加年金の仕組みや加入できる人の条件、メリット・デメリットをわかりやすく解説する。もらえる年金額のシミュレーションもするので、老後に備えたいと考えている人はぜひ参考にしてほしい。 付加年金とは、毎月400円付加保険料を上乗せして納めることで、将来受け取る年金額を増やせる仕組みのことだ。申し込み手続きは、市区役所や町村役場の窓口で行う。 付加保険料は、申し込んだ月から納付する。納付期限を経過した場合でも、期限から2年間はさかのぼって付加保険料を納めることが可能だ。 付加年金に加入できる人とは? 付加年金に加入できるのは、次のような人だ。 ・国民年金第1号被保険者(自営業者、農業者とその家族、学生、無職の方など) ・任意加入被保険者(65歳以上の方を除く) 会社員や公務員などは第2号被保険者と呼ば
本記事は、フランク・マルテラ氏の著書『世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない』(ハーパーコリンズ・ジャパン)の中から一部を抜粋・編集しています 幸福とヘヴィ・メタル:その複雑な関係 フィンランドはおそらく、人口1人あたりのヘヴィ・メタル・バンドの数が最も多い国であり、また同時に政治の面では、世界の中でも特に優れた国のひとつと言えます。この2つの間になにか相関関係があるのかどうかはわかりませんが。 ──バラク・オバマ大統領(2016年、北欧諸国首脳との会合でのスピーチ) フィンランドは、2018年、2019年の世界幸福度報告で共に1位にランキングされた。国民の生活への満足度のランキングを作ると、フィンランドをはじめ、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランドといった北欧の国々が必ずトップ10に入る。特に社会の安定度、安全性、自由という面で、北欧諸国は際立っている。長い
西武堤一族が会社を失った日 平成28年2月西武グループ元オーナー堤義明氏は、西武グループの全株式を売却し、これにより西武グループと堤家との関係は完全に解消された。 日本全国に4500万坪もの土地を所有し、バブル期には時価総額12兆円とも言われ、〝世界一の金持ち〟と称された堤氏が、なぜ全株式を売却し、会社を手放さなければならなかったのか? 西武グループの創業者は堤義明氏の父である堤康次郎氏であり、西武鉄道やプリンスホテル、西武百貨店を代表とした巨大企業グループを一代で築き上げた。 堤康次郎氏は1889年(明治22年)に生まれて、1964年(昭和39年)に亡くなっている。 自分が苦労して心血を注いで築き上げてきた財産を子孫へ引き継ぎ、堤家の繁栄を願うのは親の心理としては当然のことである。 しかし、引き継ぎにあたって二つの壁が大きく立ちはだかった。 一つは民法の改正である。 1945年(昭和20
本記事は、ジョー・ボアラー氏の著書『「無敵」のマインドセット 心のブレーキを外せば、「苦手」が「得意」に変わる』(ハーパーコリンズ・ジャパン)の中から一部を抜粋・編集しています 「ミス」と「練習」の先に どのようにすれば「超一流の回路」が育つのだろう?理解力のぎりぎりのレベルの問題に取り組み、困難な状況の中で試行錯誤をし、間違いを修正し、次の問題へと進んで、さらに間違いをする、というプロセスを経験することだ。常に難しい内容に取り組んで、自分に負荷をかけるのだ。 コイルは著書の冒頭で、興味深い学習体験について紹介している。クラリネットを習っている、クラリッサという名前の13歳の少女の事例だ。クラリッサは音楽的な「才能」がなく、「良い耳」でもなく、リズム感は平均的で、意欲も平凡だ。 しかし10倍の速度で技術を習得したために、音楽業界の有名人になった。10倍という速度は、音楽心理学者の計算による
本記事は、リチャード・デイヴィス氏の著書『エクストリーム・エコノミー 大変革の時代に生きる経済、死ぬ経済』(ハーパーコリンズ・ ジャパン)の中から一部を抜粋・編集しています 転落の町 ●平均寿命54歳 造船会社の現場で船をつくる労働者には荒くれ者も多いが、いちばんの強面ですら、進水する巨大な船を見ると胸を詰まらせる。「人がなんと言おうとかまやしないよ」と笑う74歳のジム・クレイグは、かつてイギリスで造船業が最も盛んだった、グラスゴーの西寄りにあるガバン地区の出身だ。「自分の手でつくりあげた船がクライド川に滑り出していくのを見ると、達成感でしびれそうになる」。 クレイグが生まれたエルダー・パーク・ロードは、フェアフィールド造船所の正面入口から数百メートルほどのところにあり、彼の父親もボイラー製造人として造船所で働いていた。クレイグが学校を終えたのは1959年秋の金曜日のこと。翌月曜日15歳の
緑内障は失明を引き起こすこともある怖い病気。実は自覚症状がほとんどなく、健康診断ではじめて気づく人が多いという特徴があります。ビジネスにおいてもっとも活躍できるといわれるのが40代ですが、じつはこの40代の5%の人が緑内障を発症しているとのデータもあります。生涯のキャリアプランのためにも、知らず知らずのうちに進行する緑内障に注意し、早めに対策したいところです。 この記事では、緑内障の症状や仕事・日常生活への影響、金銭的な負担、具体的な対策について解説します。 緑内障は少しずつ視野が狭くなり、最後には失明にいたる怖い病気です。視野が狭くなっても、人間は両目で景色を見ているため、すぐには視野の欠損に気づけません。そのため、知らないうちに症状が進行してしまうケースが多いのです。 日本眼科学会のデータによると、緑内障は失明原因の第1位となっており、失明原因のじつに21.0%を占めています。また、日
「起床時に昨日の疲れが残っている…」 「日中に眠くなる…」 こんな症状を感じたことはないでしょうか? 日本人の睡眠時間は諸外国と比べて短いと言われていますが、その対策は年代ごとに異なってきます。今回は、「若い頃ほど長く眠れなくなった‥」と感じている50代に向けて不眠の原因や対策を解説します。 一般的に「睡眠時間は7〜8時間は必要」などと言われますが、体に必要な睡眠時間は年齢とともに変わります。個人差はあるものの、50代であれば、6.5時間程度、60代以降は6時間と言われており、それ以上はむしろ「睡眠の質」を下げることにもつながります。 2019年に株式会社住環境研究所が、睡眠の満足について調査したところ、満足層が66%、不満層が 34%と3割以上の人が睡眠に対して不満を感じていることがわかっています。これを年齢別に見ると、中年層で睡眠不満が高く、30 代、40 代、50 代それぞれで 4
時間管理が難しいタスクの一つが、「考える」ということ。物事の判断や決断、アイデア出しなどは、なかなか満足がいかず、時間だけが過ぎていきがちだ。その科学的な解決方法を、明治大学教授の堀田秀吾氏に聞いた(取材・構成:池口祥司)。 ※本稿は『THE21』2020年12月号より一部抜粋・編集したものです。 時間をかけてする選択が正しいとは限らない 「熟慮に熟慮を重ねた結果」という表現があるように、「あらゆる選択肢を考慮したうえで、時間をかけて検討するほうが、正しい判断ができる」と考えている人が多いでしょう。しかし、必ずしもそうではありません。 ラドバウド大学のダイクスターハウス氏らは、4台の中古車を用意し、参加者たちにそれぞれのスペックを説明して、その中から「お買い得な1台」を選び出せるかどうかを調べる実験を行ないました。 参加者たちは、(1)「よく考えて選ぶグループ」と、(2)「選ぶための時間が
ブームにもなった「アドラー心理学」は、部下育成にも応用できる。その方法は、常識的な部下指導法とは真逆だが、自ら動く、自立・自律した部下を育てるものだという。アドラー派の心理カウンセラーでもある組織人事コンサルタントの小倉広氏に話を聞いた。(取材・構成:長谷川 敦) ※本稿は、雑誌『THE21』2020年11月号より一部抜粋・編集したものです。 大多数が勘違いしている自律する部下の育て方 アドラー心理学の創始者であるアルフレッド・アドラーは、19世紀末から20世紀前半にかけて活躍した心理学者です。同時代を生きたフロイトやユングとともに「深層心理学3巨頭」と呼ばれ、それぞれが共同研究を行なった時期もありました。 フロイトやユングの関心が精神疾患を抱えている人の治療であったのに対して、アドラーの関心は予防としての子育てや子供の教育へと向かいました。その考え方や方法論は、職場における部下育成にも十
本記事は、小川哲也氏の著書『超プロの工程管理コンサルタントが教える 残業ゼロ社員の「やらない力」』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋・編集しています (3)「やるべきこと」と「やらないこと」を決める ◉小川式「工程管理変革プログラム」の6つのプロセス (1) 目標設定(自分のなりたい姿を強く脳に刻み込む) (2)(自分の)時間の価値の計算 (3)「やるべきこと」と「やらないこと」を決める (4) 他人に振るためのシステム構築(タスク分担) (5) スケジュール管理表の活用 (6) ToDoリストで分単位のタイムマネジメント ●「やらなくていいこと」のためにアポイントをすっぽかした私 あなたは、時間の価値を現実のものとするために「できること」ではなく「やるべきこと」をやらなくてはなりません。 このときの「できること」とは、あなたがやらなくても支障のないもの。そして「やるべきこと」は
「あの人の部下になって、大変な目に遭った」「あの人の部下にだけはなりたくない」。誰しも、そんなことを思ったことがあるのではないだろうか。 しかし、当の本人はそう思われているとは気づいていないもの。もしかすると、あなた自身も思われているかも……!? メンタルヘルスの専門家・見波利幸氏に、部下を潰す上司のタイプを教えていただいた。(取材・構成:前田はるみ) ※本稿は『THE 21』2020年11月号より内容を一部抜粋・編集したものです。 部下のメンタル不調の大半は上司が原因 私は、産業カウンセラーとして、メンタル不調の方々のカウンセリングや職場復帰支援を行なってきました。その活動を通して感じることは、メンタル不調者や離職者が続出する職場には、問題のある上司がいる確率が高い、ということです。 部下のメンタル不調の原因となる上司には、二つのタイプがあります。 一つは、マネジメントスキルが不足してい
本記事は、小川哲也氏の著書『超プロの工程管理コンサルタントが教える 残業ゼロ社員の「やらない力」』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋・編集しています 人生を変える「工程管理変革プログラム」の6つのプロセス あなたが、ご自身の業務を進めるうえで、ネックになっていることは何でしょうか。 仕事が定時で終わらない。自分がやるべき仕事に集中できていない。やらされ仕事ばかりでモチベーションが上がらない。思うような成果が上がらない……。 あなたに起こっている問題を、まずは明確にしましょう。 今、社会経済情勢の急速な変革によって、発注者自身の急速なシステム改革が始まっています。つまり、発注者は自分たちよりも「改革できない」「自ら行動しない」といった技術者には、業務を任せられないと感じているのです。 そのひとつが、国が進めている働き方改革の影響です。 これによって、年度末の長時間労働や深夜残業を未だに続け
「世の中には、本当にやるべき仕事に集中できていない社長が多い」と語るのは、経営コンサルタントの小宮一慶氏。小宮氏は、いくら頑張っていても結果につながらない「残念な社長」にならないためには、「社長にしかできない仕事」に集中し、正しい頑張りをすることこそが重要だと言う。 そこで今回は、そんな小宮氏の著書『できる社長は、「これ」しかやらない』の中から、「社長がやるべき3つの仕事」について語っていただいた。 ※本稿は、小宮一慶著『できる社長は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。 「経営の本質」を一言で説明できますか? 経営者が「絶対にやらなければいけない仕事」とは、具体的には、次の3つに絞り込むことができます。 (1)方向づけ (2)資源の最適配分 (3)人を動かす (1)の「方向づけ」とは、「何をやるか、やらないか」を決断して方向性を示すこと。 (2)の「資源の最
(本記事は、八木龍平氏の著書『成功している人は、なぜ聞き方がうまいのか?』日本文芸社の中から一部を抜粋・編集しています) 説得するのではなく納得してもらう ●説得されると、モチベーションがなくなる 「俺たちは、説得されるより納得したいんだ」 ある工場の組織改革プロジェクトで、改革する管理者側と、改革される従業員側の会話です。 説得されるというのは、他人から理詰めでこうしろ、ああしろと言われることです。それは正しい、あるいは反論の余地はないと考えられるので、「わかりました」と言わざるを得ない、ということですね。 一方、納得するというのは、「ああ、こういうことか」と自分で答えを見つけて、理解すること。 たとえば工場の業務フローを改善しよう、というとき、コンサルタントに説得されて「わかりました」と仕事のやり方を変える場合と、自分たちで問題を発見し、「ああ、これがいけなかったんだ」と気づき、「じゃ
自身も一人の会社員という立場で数多くの会社員を取材し、働き方などについての執筆活動を行なってきた楠木新氏は、後悔のない人生を送るためには50代が重要だと話す。(取材・構成:塚田有香) ※本稿は『THE21』2020年10月号から一部抜粋・編集したものです 「良い人生」かどうかは60~74歳の生き方次第 私はこれまで多数のビジネスパーソンや定年退職者に取材し、定年後の生き方について話を聞いてきました。そこで実感したのは、定年前後のギャップに戸惑い、定年後をどのように過ごせばいいかわからず立ち往生している人が少なくないことです。 会社を退職すれば仕事がなくなるのはもちろんのこと、会社の人間関係や組織の中で背負っていた役割も責任もすべて失われます。会社中心の毎日を過ごしてきた人ほど、このギャップの大きさに戸惑い、定年後の生きがいや自分の居場所を見つけられずにいます。 「人生100年時代」の今、定
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『ZUU online|新時代を生きるための経済金融メディア』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く