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  • プリンス『パープル・レイン』ロック映画の傑作/感想・あらすじ・ネタバレ・ラスト解説

    永遠のプリンス 評価:★★★★  4.0点 この映画は、1980年代に衝撃のパフォーマンスを見せた、プリンスのプロモーション映画だ。 ストーリーも、フラッシュダンスだとかスクールロックのように、音楽によって再生する人間を描いて、基的な映画としての力は有している。 ======================================================== パープル・レインあらすじ ======================================================== アメリカ北部ミネソタ州の工業都市ミネアポリスのライブ劇場<ファースト・アベニュー>に出演する、キッド(プリンス)とザ・レボリューションの演奏に満員の客たちが盛り上がっている。そこで、キッドはロック・スターを夢みるアポロニア(アポロニア・コテロ)という美女に出会う。ステージはキッド

    プリンス『パープル・レイン』ロック映画の傑作/感想・あらすじ・ネタバレ・ラスト解説
  • トム・クルーズ『ラスト サムライ』侍スピリッツの映画/あらすじ・感想・解説

    映画音楽などばら色のレビューを目指します。独断と偏見の感想による最高5☆の評価をしています。 真の「ラストサムライ」 評価:★★★★   4.0点 トムクルーズ主演の、この映画。 トム・クルーズが、真剣に日武士道に向き合ったことが、映画を見ると伝わってきて胸が熱くなります。 <ラスト・サムライあらすじ> アメリカ南北戦争の英雄ネイサン・オールグレン(トム・クルーズ)は、戦争やインディアン掃討のトラウマに悩み酒びたりの日々を送っていた。そんな彼に明治維新政府より、西洋式軍隊調練を依頼され来日する。 兵の訓練が進む中、反政府士族勝元盛次(渡辺謙)率いる一団が鉄道を襲い、オールグレンに、まだ訓練が未熟な部隊を率いて、出動するよう命令が下る。戦いはオールグレン側が壊滅的な敗北を喫し、同僚のガント(ビリー・コノリー)は戦死し、オールグレンは勝元らの捕虜となった。 オールグレンは、勝元や、彼

    トム・クルーズ『ラスト サムライ』侍スピリッツの映画/あらすじ・感想・解説
  • ジャパニメーションの力を示す今敏監督『パーフェクト・ブルー』のあらすじと解説: レビュー・アン・ローズ

    ジャパニメーションの証明 評価: ★★★     3.0点 このアニメが表したのは、アニメが実写と同等の質のドラマを描けるという証明だったろう。 この事実は、日アニメ「ジャパニメーション」にとって、新たな表現の地平を切り開いた事を意味するだろう。 < パーフェクト・ブルーあらすじ > 未麻は芸能プロダクョンに所属しアイドル・グループ「チャム」で活動していた。しかし事務所の社長は彼女を女優に転身させる。ドラマで重要な役回りを得たものの、大胆なレイプ・シーンを演じなければならなくなる。元マネージャーのルミはそんな彼女を心配し、社長に直訴もするが、未麻は役に挑戦することを決断する。彼女は女優として世に知られるようになるが、それと同時に彼女の周囲で、脚家の渋谷、ヘアヌード・カメラマンの村野が殺害、インターネットでは未麻という名で詳細な日記が書かれていく。未麻は、やがて自らのアイドルの幻影と、ス

    ジャパニメーションの力を示す今敏監督『パーフェクト・ブルー』のあらすじと解説: レビュー・アン・ローズ
  • 映画『グランドブタペストホテル』コレ、つまんなくない!?/あらすじ・解説・感想・批判・マニエリスム

    この映画を見て、マニエリスムという言葉を思い出した。 【マニエリスム】 マニエリスム (伊: Manierismo ; 仏: Maniérisme ; 英: Mannerism) とはルネサンス後期の美術で、イタリアを中心にして見られる傾向を指す言葉である。美術史の区分としては、盛期ルネサンスとバロックの合間にあたる。イタリア語の「マニエラ(maniera:手法・様式)」に由来する言葉である。ヴァザーリはこれに「自然を凌駕する行動の芸術的手法」という意味を与えた。(Wikipediaより引用) つまりマニエリスムとは、人工的に美を構築しようとする芸術的手法であり、美しいと思えばデッサン的に歪ませ引き伸ばして構図的な完成度を高めたり、ことさら寓意を加えて絵に哲学的な趣向を凝らしたりした。 その技法の質は「自然の持つ写実美」ではなく「人工的な虚構美」に対する飽くなき追求であったろう。 この映

    映画『グランドブタペストホテル』コレ、つまんなくない!?/あらすじ・解説・感想・批判・マニエリスム
    sonykichi
    sonykichi 2016/10/19
    逆にみたい
  • 『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』リアル恋愛映画/あらすじ・感想・ラブストーリー解説

    恋愛の喪われた夢、恋愛の現実の希望。 評価:★★★★  4.0 この映画は一見そっけなく見えて、実は周到に現代の恋愛というものを表現して秀逸だと思いました。 例えば、原題「ビフォア・サンライズ=夜明け前」は、シンデレラのおとぎ話を思い起こさせます。 スタートのクラシック音楽(バッハのゴルトベルク変奏曲の第25変奏)と電車のシーンは、その昔のハリウッド黄金期に流行った「旅先の運命の恋」を彷彿とさせます。 【ビフォア・サンライズ 恋人までの距離/スタートシーン】 しかし実際のこの作品は、スタートシーンで神の御前で結婚を誓ったカップルがケンカする所から始まるように、過去の「ロマンス=恋愛映画」に対するアンチ・テーゼだと思うのです・・・・・・ <ビフォア・サンライズ 恋人までの距離あらすじ> ブダペストからウィーンに向かう列車でジェシー(イーサン・ホーク)とセリーヌ(ジュリー・デルピー)は出会い、

    『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』リアル恋愛映画/あらすじ・感想・ラブストーリー解説
  • 映画『バベットの晩餐会』不毛の地と神の聖晩餐会/あらすじ・感想・解説・メニュー説明

    1987年に公開されたデンマーク映画。 一見地味な映画です。 ハリウッド的なストーリの盛り上げも、派手なアクションもありませんが、静かな陽光のように少しずつ気持ちが暖かくなっていく、そんな映画です。 この物語の中で、明瞭な悪役は一人も出てきません。 事件らしい事件もありません。 それでも見ていて退屈でないのは、人々を無言のうちに苦しめる過酷な自然と、その苦しい日々の暮らしをつましく過ごす村人の暮らしが対比として、緊張関係を作り上げてるせいではないでしょうか。 当に日々の暮らし自体が、過酷な自然に対する人間の小さな勝利を示して、既に感動的です。 こういう生産性の悪い土地では、神というものを拠り所にしなければ、人々は生きていけないだろうなと素直に納得できます。 そして老姉妹は自らの恋も封印して、神に仕える道を選びます。 それは、その村の人々が生きていく為に不可欠な祭祀を担うという選択です。

    映画『バベットの晩餐会』不毛の地と神の聖晩餐会/あらすじ・感想・解説・メニュー説明
  • 映画『ホワイトハンターブラックハート』巨匠ジョン・ヒューストンの実話を描くイーストウッド監督作品/感想・解説・考察・簡単あらすじ

    原題 White Hunter Black Heart 製作国 アメリカ 製作年 1990年 上映時間 112分 監督 クリント・イーストウッド 脚 ピーター・ヴィアテル、ジェームズ・ブリッジス、バート・ケネディ 原作 ピーター・ヴィアテル 評価:★★    2.0点 クリント・イーストウッド監督・主演の、伝説のハリウッド監督ジョン・ヒューストンを描いた映画です。 イーストウッド監督が、同じアイルランド系の尊敬する大監督を描いたこの映画という事で、期待感は高かったのです。 しかし、どうもハッキリしません・・・・・

    映画『ホワイトハンターブラックハート』巨匠ジョン・ヒューストンの実話を描くイーストウッド監督作品/感想・解説・考察・簡単あらすじ
    sonykichi
    sonykichi 2016/09/30
    なんといってもダーティー・ハリーが一番すき。
  • 映画『雨に唄えば』ハリウッド・ミュージカルの最高傑作!/あらすじ・感想・解説・ジーン・ケリー

    世界遺産認定!?ハリウッド・ミュージカル 評価:★★★★★  5.0点 この1952年公開のミュージカル映画を見て、やっぱり傑作だとしか言いようが無いと思ったのでした。 ヴォードヴィルから始め、1920年代のハリウッドにやって来て、俳優としてサイレント映画のスターになることが出来たドン・ロックウッド(ジーン・ケリー)と、その友達のコスモ・ブラウン(ドナルド・オコナー)。スターとなったドン・ロックウッドは女優リナ(ジーン・ヘイゲン)とのコンビで映画をヒットさえていた。彼女はドンの恋人だと信じていたので、ドンが若手女優ケーシー(デビー・レイノルズ)と恋仲になったとき、リナはケーシーをクビにした。映画界はサイレントからトーキーへの過渡期で、ドンとリナの新しい主演映画「決闘の騎士」をトーキーで撮影する事にしたが、リナの声は甲高いファニーボイスだったため不評だった。そんな困り果てている時、ケーシーと

    映画『雨に唄えば』ハリウッド・ミュージカルの最高傑作!/あらすじ・感想・解説・ジーン・ケリー
    sonykichi
    sonykichi 2016/09/27
    singing in the rain を聞くと、時計じかけのオレンジを思い出してしまうほど、本作の記憶がない。
  • 映画『ベストキッド(1984年)』マイノリティーの勝利・あらすじ・感想・解説

    映画音楽などばら色のレビューを目指します。独断と偏見の感想による最高5☆の評価をしています。 御当地ソングのパワー 評価:★★★★   4.0点 この映画シリーズは大ヒットして1~4まで作られ、更に2010年にジャッキーチェンでリメイクが作られるほど、世界で受け入れられた作品です。 しかし、個人的にこの第一作にある疑問を持ってきました。 それは、主人公がヒスパニック系のラルフ・マッチオで、副主人公とも言うべき存在が日系人のパット・モリタだということです。 子供のころ見たときには、何とも思わなかったのですが、実はこれは不思議なことではないかと感じるようになって来たのです・・・・・・・・・・・・ <ベストキッドあらすじ> 母のルシール(ランディ・ヘラー)と高校生のダニエル(ラルフ・マッチオ)は母子家庭。ニュージャージーからカリフォルニア州サンフェルナンド・バレーに引っ越して来た。その地で

    映画『ベストキッド(1984年)』マイノリティーの勝利・あらすじ・感想・解説
    sonykichi
    sonykichi 2016/09/22
    ベスト・キッドでマーケティングが学べるとは以外!
  • 映画『黒いオルフェ』カーニバルの魔術的な夜!/感想・あらすじ・解説・意味・音楽

    ちょっと意味が・・・ 評価:★★★ 3.0点 1959年のフランス映画。 カンヌ映画祭グランプリ、アカデミー最優秀外国映画賞、ゴールデン・グローブ賞を獲得した。 ブラジル。リオ。カーニバルの夜。 サンバのリズムに乗せて、ギリシャ神話オルフェウスとエウリュディケの悲劇を、ブラジルの現代に置き換えた物語。 『黒いオルフェ』とは黒人の演じる、オルフェの物語という意味だろう。 リオ・デ・ジャネイロで黒人娘ユリディス(マルペッサ・ドーン)は、市電の運転手、黒人青年オルフェ(ブレノ・メロ)と出会い、愛しあった。夜、翌日のカーニバルの練習をしているところに、死の仮面をつけた男が現れ、ユリディスを襲った。オルフェは、彼女を助けその晩は事なきを得た。しかしカーニバルの日逃れるユリディスを、死の仮面の男が再び追ってきた。ユリディスとオルフェの運命は・・・・

    映画『黒いオルフェ』カーニバルの魔術的な夜!/感想・あらすじ・解説・意味・音楽
    sonykichi
    sonykichi 2016/09/15
  • 映画『プレデター』象徴としてのシュワルツネッガー/感想・あらすじ・解説・意味

    プレデターは文明人 評価:★★★☆   3.5点 作『プレデター』のシュワルツネッガーを見て、このハリウッドスターの持つ魅力を、再確認した。 ところで、この映画の題名『プレデター』とは「捕者=物連鎖の頂点=肉獣」を意味するようですが、映画内でのその実態は狩猟を楽しむ猟師のようで、当は「ハンター」という題がふさわしいかと・・・・・・人間べてないですし・・・・ 『プレデター』あらすじ 3人の閣僚を乗せたヘリが中南米で撃墜され、その救出任務がコマンド隊長ダッチ・シェイファー(アーノルド・シュワルツェネッガー)に、フィリップ将軍(R・G・アームストロング)から命じられた。CIA部員のディロン(カール・ウェザーズ)、コマンド部隊のプレイン(ジェシー・ヴェンチュラ)、マック(ビル・デューク)、ラミレス(リチャード・チェイヴス)、ホーキンス(シェーン・ブラック)、ビリー(ソニー・ランダム)の

    映画『プレデター』象徴としてのシュワルツネッガー/感想・あらすじ・解説・意味
    sonykichi
    sonykichi 2016/09/09
    スターで、演技が下手、キムタ…。。
  • 『COVERS』レコード会社とケンカしても貫くロック魂!: レビュー・アン・ローズ

    映画音楽などばら色のレビューを目指します。独断と偏見の感想による最高5☆の評価をしています。 RCサクセション ― Rock の伝道師、見参!! 評価:★★★★   4.0点 RCサクセション1988年の洋楽カバーアルバム。 「サマータイムブルース」のカバーの歌詞が原発反対の歌だったため、原子力発電所を事業の一つに置いている東芝社からの圧力によって、東芝EMIが販売中止を決定したと言われるいわくつきのアルバム。 当時の所属会社東芝EMIからは発売できず、忌野清志郎との話し合いの中で謝罪広告を出すこととなり、1988年6月22日付けの新聞広告で「素晴らしすぎて発売出来ません」とEMI側が掲載した。 ローリングストーン日版で、当時の担当者 現・石坂敬一 元ワーナーミュージック・ジャパン名誉会長が事件の経緯を語っていた記事があり、そこでは「親会社東芝の意向には逆らえなかった」しかし「別

    『COVERS』レコード会社とケンカしても貫くロック魂!: レビュー・アン・ローズ
    sonykichi
    sonykichi 2016/09/05
    愛しあってるかい!
  • 今敏『千年女優』アニメの開く虚構の新世界/解説・あらすじ・感想・意味

    映画音楽などばら色のレビューを目指します。独断と偏見の感想による最高5☆の評価をしています。 評価:★★★★   4.0点 「わたくしずるいんです。」 「わたし、いつだって夢のような事ばかり考えて・・・・・」 「いつまでも、こうしていたいんです。」 私はこのアニメ映画を見た夜の夢で、こんな原節子の夢を見ました・・・・・・ このアニメの主人公「藤原千代子」のモデルが、大スターでありながら銀幕を後にした原節子だと感じたからでしょう・・・・・・・ この映画は、そんな「現実世界」と「夢=非現実=虚構」が融合して、一つの物語世界を構築する作品だと感じました。 <千年女優あらすじ> 銀映撮影所が解体されることとなり、その70周年記念に、大女優として映画界に君臨しながら三十年前に銀幕から姿を消した藤原千代子にインタビューをする企画が立案された。千代子のファンだった立花源也は、その部下井田恭二と共に

    今敏『千年女優』アニメの開く虚構の新世界/解説・あらすじ・感想・意味
    sonykichi
    sonykichi 2016/09/02
  • 『キャット・ピープル』映画はエンディング・テーマ曲のためにある!: レビュー・アン・ローズ

    映画音楽などばら色のレビューを目指します。独断と偏見の感想による最高5☆の評価をしています。 映画の評価は☆2.0だけれども! 評価:★★★★★  5.0点 みなさんにお聞きします! オムライスにケチャップをかけますか!? かけるとしたら、あなたがべたいのは、オムライスですか?ケチャップですか? 何バカな事を言ってんだと思うでしょうが、私の友人はキッパリ答えました!! 「ケチャップを味わうためにベストな材がオムライスなのだ」と! さらにこうも断言しました「ちなみにソースを味わうベストはコロッケ」だと ・・・・この友人は主役と脇役をワキマエないフラチな人間だと、そう思われるでしょう。 私もそう思っていたのですが・・・・ え~っと、映画の話です・・・・・ この映画は、1942年の『キャット・ピ-プル』のリメイクで、ポール・シュレイダー監督の1981年公開作品です。ま~ざっくり狼男の

    『キャット・ピープル』映画はエンディング・テーマ曲のためにある!: レビュー・アン・ローズ
    sonykichi
    sonykichi 2016/08/22
    スタンド・バイ・ミーは、確かに印象的。
  • 『フルメタル・ジャケット』天才キューブリックの戦争映画!/意味・あらすじ・感想・解説

    評価:★★★★★  5.0点 この映画は天才スタンリー・キューブリック監督の、ベトナム戦争映画なのだが・・・・ほんとにビックリする! ヴェトナム戦時下のアメリカ海兵隊新兵訓練基地に訓練を受ける新兵、ジョーカー(マシュー・モディン)、パイル(ヴィンセント・ドノフリオ)、カウボーイ(アーリス・ハワード)たちが入隊してきた。彼らは鬼のような訓練教官ハートマン(リー・アーメイ)から苛酷で厳しい訓練でシゴきまくられる。特にハートマンは不器用なデブのパイルを嫌い、厳しく責め立てる。遂に卒業前夜パイルはハートマンを撃ち殺し自殺する。そんな事件を経つつも、新兵はベトナムで海兵隊員としてそれぞれの部隊に配属されて経験をつむ。ジョーカーはダナン基地で北ヴェトナム軍の激烈なテト(旧正月)攻撃を受ける。ジョーカーはカメラマンのラフタマン(ケヴィン・メジャー・ハワード)とともに最前線へ向かう。そこで小隊のタッチダウ

    『フルメタル・ジャケット』天才キューブリックの戦争映画!/意味・あらすじ・感想・解説
  • 映画『お嬢さん乾杯!』木下恵介監督の戦後の恋と夢/あらすじ・感想・解説

    この映画が、どれくらいすばらしい映画か物語る後日談があります。 この映画は1949年、戦争終結して4年後に公開されました。 当時GHQに占領されていた日は、すべての映画を「GHQ民間情報教育局」が検閲していました。 そして、この映画を見た当時の情報教育局長カーミット・R・ダイク准将がその出来栄えにビックリして、アメリカ国で上映会を開いたそうです・・・・・そこに、オブザーバーとして出席していた映画監督がいました。 その監督ビリーワイルダーもこの映画に感動し、貴族的なヒロインと庶民的なヒーローという組み合わせを使って、1953年に一映画を撮り上げました・・・・・そう「ローマの休日」です。 というのは・・・・・ゴメンナサイ・・・・ 嘘です。 でも、こんなウソがまんざら無い話じゃないと思えるぐらい、良くできてるし、原節子クライマックスの決意表明のセリフなんか「ローマの休日」のアン王女の最後

    映画『お嬢さん乾杯!』木下恵介監督の戦後の恋と夢/あらすじ・感想・解説
  • 『永遠の0』戦争を語らない戦争映画ができた理由

    映画音楽などばら色のレビューを目指します。独断と偏見の感想による最高5☆の評価をしています。 評価:★     1.0点 戦争というのは、人類の生み出した最大の悪業であり、最悪の犯罪だと信じている。 第二次世界大戦開始の時点ですら戦争の持つ欺瞞や罪悪が語られており、しかも全世界の5000万~8000万人の命を犠牲にして、その点は微塵も疑う余地無く完璧に証明されたはずではなかったか? 少なくとも日映画界は戦後一貫して「戦争=悪」として描き続けてきたのは、戦争に対する忌避感が国民全体に骨の髄まで沁み込んでいたからだったろう。 しかし平成に入ってそんな戦争観が揺らいで来ている点に、個人的には一抹の危機感を禁じえない。 しかし、この映画を見てみると、事態はもっと悪い方向に向かっているようにも思える。 この映画が、戦争という歴史に対して何事も語っていないという事実に、一種の恐怖感すら覚えた

    『永遠の0』戦争を語らない戦争映画ができた理由
    sonykichi
    sonykichi 2016/08/18
    反戦じゃない戦争映画があっても良いと思う。そもそも、先の大戦をすくなくとも私は全否定しない。
  • 『戦争のはらわた』暴力装置としての映画表現/解説・あらすじ・感想・意味

    映画音楽などばら色のレビューを目指します。独断と偏見の感想による最高5☆の評価をしています。 サムペキンパーの得た勲章 評価:★★★★   4.0点 原題を「鉄十字勲章」というこの映画は、暴力映画の名匠サム・ペキンパーのちょっと珍しい映画だ。 珍しいというのは、この映画が第二次世界大戦末期のナチスドイツの対ロシア戦線を描いた、アメリカ映画だという点にある。 <戦争のはらわたあらすじ> 1943年ドイツの敗戦が濃厚となった、ロシア戦線。古参兵スタイナー伍長(ジェームズ・コバーン)は、ドイツ軍はソ連軍の反撃の前に後退し続ける戦線に有っても、彼の小隊を率いて死に物狂いの戦闘を続けている。そんな時、スタイナーの所属するブラント大佐(ジェームズ・メイソン)の連隊に、貴族の末裔で名誉欲が強い新任の中隊長ストランスキー大尉(マクシミリアン・シェル)が派遣されて来る。彼は“鉄十字章”を家名の名誉に賭

    『戦争のはらわた』暴力装置としての映画表現/解説・あらすじ・感想・意味
  • 映画『麗しのサブリナ』 オードリーのラブロマンス/感想・解説・名曲「バラ色の人生」

    オードリー・ヘップバーンの映画デビュー作『ローマの休日』は、恋よりも自分の責務に殉ずるという、女性の自立を描いた物語でした。 そして、このロマンチック・コメディーも第二次世界大戦後の女性の社会進出の象徴としての、オードリー・ヘップバーンが見事に表現されていると思います。 何せ、ボギー(ハンフリー・ボガード)とウィリアム・ホールデンの色男二人を夢中にさせてしまうのです。 それは、運転手の娘という使用人の娘(シンデレラ)がパリ(魔法)でエレガンスを身にまとい、王子様を夢中にさせる物語だと言えます。 ここで、鍵となるのは「シンデレラ物語」は王子を追いかける物語でしたが、これは王子に追いかけさせる物語になっているという点です。 つまりは、あくまで女性が主体と成っている点が、戦前のハリウッド恋愛物語にはない革命的な点だと思うのです。 そんな新しい女性像は、この映画で登場した「サブリナ・パンツ」(右写

    映画『麗しのサブリナ』 オードリーのラブロマンス/感想・解説・名曲「バラ色の人生」
  • 映画『7年目の浮気』マリリン・モンロー「ロリータ巨乳」伝説/あらすじ・感想・解説・意味

    映画音楽などばら色のレビューを目指します。独断と偏見の感想による最高5☆の評価をしています。 肉体派女優の系譜 評価:★★★★★ 5.0点 マリリン・モンローの完成形は、『7年目の浮気』この映画において出来上がったという気がします。 この作品以前にも、マリリン・モンローは何作もの映画に出演してきました。 しかし、「ナイアガラ」「帰らざる河」「バスストップ」はマリリン・モンローの来的な魅力とは違うような気がします。 また「紳士は金髪がお好き」「百万長者と結婚する方法」「ショウほど素敵な商売はない」は単独主演では在りませんでした。 そういう意味では、この映画こそマリリン・モンローのための映画だったでしょう。 <『七年目の浮気』あらすじ> 中年男のリチャード・シャーマン(トム・イーウェル)は出版社の編集者。ヘレン(イヴリン・キース)と息子のリッキー(ブッチ・バーナード)が避暑に出かける

    映画『7年目の浮気』マリリン・モンロー「ロリータ巨乳」伝説/あらすじ・感想・解説・意味