熱海市の50代女性宅の敷地内に複数回ごみなどを投げ入れたとして、熱海署に11月、県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された70代の女が、新型コロナウイルスに感染した女性宅の玄関前に「コロナ女」「人殺し」と記した投書を置くなどの嫌がらせを繰り返していたことが30日までに関係者への取材で分かった。被害を受けた女性は、自宅を売却して転居する意思を固めている。全国で感染者への誹謗(ひぼう)中傷が後を絶たない中、女性は「心ない言動が他人の人生を狂わせることを分かってほしい」と訴える。 女性は4月中旬、後に感染が発覚する東京都の知人と自宅で会食して発熱。数日後にPCR検査を受けて陽性が確認された。市内初の感染者だったこともあってうわさはすぐ広がり、入院先まで興味本位の電話がかかってきたという。 退院して数日後、女性宅の玄関前には「コロナ女」などと記された投書が置かれた。女性は恐怖から不眠に陥り、精神が不安定