ネイマールが初めてバルセロナのサポーターの前に姿を現したのは、2011年12月のことだった。クラブ・ワールドカップの決勝で、バルサと対戦するサントスの先発メンバーのひとりだったのだ。19歳のネイマールとリオネル・メッシの対決の一戦であり、当時サントスの監督だったムリシ・ラマーリョは全身全霊で前のめりだった。 「すぐに彼は世界最高の選手になる」と、試合前の記者会見でラマーリョは言った。 「2人とも素晴らしい選手だが、ネイマールの方が少し特別だ。メッシのドリブルは一直線のことが多いが、ネイマールはボールを持つとあちこち方向を変える。予測不能な動きをするんだ。ネイマールのようにボールを使える選手は世界中どこにもいない」