「乗車拒否」ブログが反響を呼んだ障害者のコラムニスト・伊是名夏子さんは、バリアフリー法や障害者差別解消法を根拠に、無人駅への降車をもとめた。 たしかに、誰もがいつでも平等に移動するため、法律はその助けとなる。しかし、法は万能とは言えず、限界もある。 社会保障法を専門とする上智大学法学部の永野仁美教授に、法的な問題について詳細に解説してもらった。(編集部・塚田賢慎) ●「乗車拒否問題」の経緯を振り返る 永野教授の解説の前に、まずは、「乗車拒否問題」を振り返ってみよう。伊是名さんは「JRで車いすは乗車拒否されました」との記事で、事前連絡なしで、無人駅のJR来宮駅に下車するため、小田原駅の駅員とやりとりをした経緯を伝えている。 駅員から「来宮駅は階段しかないのでご案内ができません。熱海まででいいですか?」と言われたことで、次に、3〜4人の駅員を集めて、階段を持ち上げてほしいと頼んだところ、今度も
弁護士ドットコム インターネット AV会社の社長に対する「名誉毀損」で賠償命令、訴えられた伊藤弁護士「血の通った判決ではない」上告の方針
天皇即位のたびに元号を制定するのは、憲法13条が保障する「個人の尊厳」を侵害して違憲だとして、弁護士やジャーナリストら3人が3月26日、国を相手取り、元号制定の差し止めを求めて、東京地裁に提訴した。原告によると、元号制定を違憲とする訴訟は初めて。 原告は、長野県の山根二郎弁護士(82)、東京のジャーナリスト・矢崎泰久氏(86)ら3人。訴状によると、3人は、国による元号制定が、国民一人ひとりが有している「連続した時間」を切断し、憲法13条が保障する「個人の尊厳」や「人格権」を侵害すると主張している。 ●「元号制定に必然性がない」 提訴後、原告3人は、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開いた。山根弁護士は「元号制定によって、国民は『天皇在位の時間』に閉じ込められ、世界史(西暦)とつながっているという意識がぶつ切られることになる」と述べた。 また、元号の年度を覚えていても、何年前のことかすぐに
京都造形芸術大の東京キャンパスで公開講座を受けたところ、ゲスト講師から環境型セクハラにあって、精神的苦痛を受けたとして、受講していた女性が、大学を運営する学校法人「瓜生山学園」を相手取り、慰謝料など計約333万円の支払いをもとめる訴訟を東京地裁に起こした。提訴は2月22日付。 原告の大原直美さん(39)と代理人が2月27日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開いた。大原さんは「講義内容が本当にひどいものだった」「セクハラを訴えたあとも、大学側の対応が、教育者としてあるまじき姿だった」「生徒を守ってくれないのは本当に残念だ」と心境を語った。 ●会田誠さんの講義でショックを受けた。 代理人などによると、大原さんは2018年4月から6月にかけて、京都造形大・東京藝術学舎で開かれた社会人向け公開講座(全5回)を受講した。ヌードを通して、芸術作品の見方を身につけるという内容だった。大原さんは、第3
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