Keynote - Jacob Kaplan-Moss - Pycon 2015 - YouTube The programming talent myth [LWN.net] PyCon 2015で、Djangoの貢献者であるJacob Kaplan-Mossが興味深い基調講演をしているので紹介する。LWM.netでほぼ全面書き起こしに近いまとめがあったので助かった。 自己紹介 Kaplan-MossはDjangoの貢献者であり、Herokuのセキュリテイ部門の部長である。PyCon参加者としては歴史が長く、その他のカンファレンスでもよく発表している。Pythonコミュニティは「自分にとってこの業界におけるとても重要なもの」であり、PyConの基調講演を行うということは、「自分のキャリア上の絶頂」である。 自分の最初のPyConの発表は2005年のことで、PythonとAppleScri
(編注:2020/08/18、いただいたフィードバックをもとに記事を修正いたしました。) これはある仕事熱心な若手開発者のほぼ実話です。2004年の後半、この若手開発者は小さな会社で働き始めました。条件は全て彼の望みどおりでした。給料はいいし、扱うのは彼の得意とするプログラミング言語、アプローチの複雑性、モデリングのアーキテキチャでした。 彼にとって今回の会社が初めての職場ではありませんでした。しかし、ここでの最初のプロジェクトは結果的に 問題だらけ に終わりました。当時、この若手開発者は、機能は絶対に変わらないものだと思っていました。しかし、それは間違いでした。機能が変更されるたびに完全なリファクタリングを行わなければなりませんし、バグを引き起こして膨大な時間を無駄にしてしまいます。彼は、テストを書くといった実直な方法も試してみましたが、書いたテストはメンテナンスが必要な上、書くのに時間
今日よく知られているプログラミングの多くは、古い言語として取り上げられるに十分な歴史を持っている。PHPは20年、Pythonで23年、HTMLは21年で、RubyとJavaScriptは19年だ。Cなどは42年もの歴史がある。 誰もこの様な事になるとは思いもしなかっただろう。今でも出版されている、世界で最初のCの教本の共著者であるコンピューターサイエンティスト、ブライアン・カーニハンですらだ(C自体は同じ本の共著者であるデニス・リッチーによるものだ。彼は2011年に亡くなっている)。 「編集者とこの本を5000部売れたらなという話をしたのをなんとなく覚えている。もっといいものにも出来たが、学生が2014年になってもあの本を使っているなど考えもしなかったことだ」と、カーニハンは最近のインタビューで答えてくれた。 Cがあまりに長く使われていることから、グーグルが今でもCを使って解決する問題を
ここ半年ほど、「プログラミングを職業とすることの意味」を考え続けています。私自身は職業プログラマではないので、プログラマ向けの各種サービスを取材して、何とか手がかりをつかもうとしています。これまでに、技術情報共有サービス「Qiita」、競技プログラミングサイト「topcoder」、技術者が企業を気軽に訪問できるきっかけを提供する「Wantedly」、技術者が得意なスキルをアピールできる「Forkwell」、プログラミングの実力を測定できる「CodeIQ」や「paiza」を取材しました。 そうした取材の成果は、折に触れてITproや日経ソフトウエアにまとめています。具体的には、ITproの「『プログラマの役に立つものを提供していきたい』、情報共有サービス『Qiita』の挑戦」や「『60万人の一流プログラマ』が『成功率93%のSI』を実現するtopcoder」といった記事です。このテーマの集大
今ちょうど、 科学者の手によるコードは質が低い という投稿を読み終えたところです。科学者の書いたコードは”ソフトウェア・エンジニア”が関与したコードと比べて質が劣るという内容でした。 私は10年以上同じ職場に勤めていますが、同僚の多くは数学や物理学が専門で、”ソフトウェア・エンジニアリング”の知識はほとんど持っていません。 そこでは、大惨事は必ずと言っていいほど、自分のことをいっぱしのプログラマだと思っている少数派によって引き起こされます。かくいう私も、少なくとも数件、いまだ解決を見ていない大きな不具合の原因を作ったことがあります。他にも大きめのバグをいくつか出しましたが、幸いその時のコードはお蔵入りしたため、私に無駄な給料を払わされた雇い主が被害をうけたくらいで、同僚の生産性を大きく損なうことはありませんでした。 その度(少なくともほとんどの場合)私は反省し、それまでにも増して退屈なくら
「HackerNews翻訳してみた」が POSTD (ポスト・ディー) としてリニューアルしました! この記事はここでも公開されています。 Original article: Saying Goodbye To Python by Ian Bicking ずっと先延ばしにしてきた記事を書きます。決別宣言ではなく(ずいぶん前に離れていますし)、ただ自分が歩んできた道を振り返ったに過ぎません。Pythonの世界に別れを告げてずいぶん経つのに、これまでサヨナラを言う勇気がなかったのです。 何年も前にPythonを卒業したとはいえ多少の愛着は残っており、戻る可能性もあると思っていました。PyCon 2013への提議が却下されたことは頭にきましたが(面白い話をしようと思っていたのに!)、この件で自分はもうPythonコミュニティの一員ではないのだと確信しました。 Pythonは私が初めて(もしかした
Paul Graham / 青木靖 訳 2007年8月 いいプログラマは、自分のコードに集中しているとき、それを頭の中に保持しておくことができる。数学者が取り組んでいる問題を頭の中に入れているのといっしょだ。数学者は学校で子供たちが習っているように、紙の上で問題の解いているわけではない。彼らは多くの部分を頭の中でやっているのだ。問題の領域をよく把握しようと努めることで、普通の人が記憶にある育った家の中を歩き回れるように、数学者は頭の中で問題空間を歩き回ることができる。最高の状態で行われるプログラミングもそうだ。プログラムの全体を頭の中に入れたなら、それを思い通りに操れるようになる。 これはプロジェクトのはじめにおいては特に価値がある。それはプログラムを作り始めるときに最も重要なことが、やっていることを変えられるということだからだ。単に問題の解き方を変えるという ことではなく、解いている問題
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