百貨店圖 日本橋 新三越本店 2004 紙にペン、水彩 59.4 × 84.1cm 株式会社三越伊勢丹 蔵 ©YAMAGUCHI Akira Courtesy Mizuma Art Gallery
入り組んだ迷路のような緻密な模様。巨大なレース編みのような渦巻き。手でつまめそうな立体感のある桜の花びら。写真を遠目に見るとそんな風に見えるが、これらはすべて1人の人間の手によって作られた、塩を使ったアート作品だ。 去年の秋、海外事情を伝えるサイトでは“日本人芸術家が作る塩を使った精緻なアートがスゴい!”というのが話題になっていた。ロサンゼルスで行われた展覧会を見た人たちが「人間の作ったものとは思えない細かさ」「どれだけの忍耐力が必要なのか」と、一様に驚きのコメントを寄せていた。日本人芸術家の名前は山本基さん。塩を使って空間を演出する“インスタレーション”形式の作品を数多く手がけていて、テレビなどでも紹介されているので見たことのある人も多いのではないだろうか。 広島に生まれ育ち、一度造船所に勤めてから美大へ進んだという山本さん。作品制作を続けるなかで、1994年に妹さんが24歳の若さで脳腫
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