浜辺美波の躍進がすさまじい。「2023年を代表する俳優は誰?」と問われたら、「浜辺美波」と答えてもいいのではないだろうか。 今年3月に公開された庵野秀明監督『シン・仮面ライダー』でヒロインを務め、朝の連続テレビ小説『らんまん』ではほとんど主役のような準主役、そして11月に公開される山崎貴監督『ゴジラ-1.0』でもヒロインを演じる。 1年間で、仮面ライダー、朝ドラ、ゴジラに主演級で連続出演した俳優がこれまでいただろうか? もはや『紅白歌合戦』の司会に抜擢されても驚きはない。それぐらいの勢いである。 とりわけ目立っていたのが、最終回を迎えた『らんまん』での好演だ。 ヒーローのようでヒロイン、ヒロインのようでヒーロー 『らんまん』は、植物学者・牧野富太郎をモデルに、神木隆之介演じる主人公・槙野万太郎の生涯を描いている。本作では浜辺美波演じる妻の寿恵子がもう一人の主役のように扱われていたのが新鮮だ