オランダからの報道によると、2020年に新型コロナウイルス禍で休館中の美術館から盗まれた同国出身の画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90年)の絵画が11日、発見された。地元警察が12日明らかにした。警察と協力関係にある美術専門の探偵がアムステルダムで取り戻した。 見つかったのは、春の庭園に女性が1人立つ情景を描いた「春のヌエネンの牧師館の庭」と題された1884年の作品。300万~600万ユーロ(約4億7千万~約9億4千万円)の価値があるとみられる。盗難を巡っては2021年に男が逮捕され禁錮刑を言い渡されていた。 作品は見つかっていなかったが、約2週間前に、ある人物から返還の申し出があり、探偵が11日、青い袋に入った状態で取り戻したという。 警察によると20年3月30日未明、何者かがオランダ中部ラーレンにあるシンガー・ラーレン美術館に押し入り、作品を盗んだ。同美術館は北部フローニン