[インタビュー]SC-3000&SG-1000発売40周年! セガハードを支えた石川雅美氏,奥成洋輔氏,堀井直樹氏がセガハード史を語る 編集部:早苗月 ハンバーグ食べ男 本日(2023年7月15日)は,セガ・エンタープライゼス(当時)からホビーパソコン・SC-3000および家庭用ゲーム機・SG-1000が発売されてから40周年を迎える節目の日となる。 今日の4Gamerには赤くて白いゲーム機の記事が何本か載っているはずだが,そんなことよりセガハードである。ドリームキャスト,セガサターン,メガドライブ……それらの始祖たるSC-3000&SG-1000こそ,我らが本日の主役。7月15日はセガハード記念日であり,それ以外の大抵のことは些事である。あっちの記事の機材提供も筆者だったりはするが,それはそれ,これはこれだ。 これを機に,改めてセガ8bitハード時代の裏側を探るべく,SG-1000IIか
アーケードゲームやパソコンゲームなどで数々のゲームを手掛けていたナムコ(※1)社、ハドソン(※2)社などといったメーカーがファミコンに参入。ROMカセットはメーカーのロゴが入っていたり、形状が少し異なっていたりとメーカーによってデザインに違いがあった。 12月にコンピュータゲーム総合情報誌「Beep」創刊。パソコン雑誌の「コンプティーク」や「ログイン」などでもファミコン情報を取り扱うコーナーが登場。1985年にはファミコンのゲームを取り扱う初の専門誌「ファミリーコンピュータMagazine」創刊。その後、「マル勝ファミコン」、「ファミコン通信」といったファミコン専門誌の創刊ラッシュが訪れ、「ファミリーコンピュータMagazine」の最盛期の発行部数は100万部を突破した。ファミコン雑誌ではゲームの“裏技”が特集され、雑誌によって“ウルテク”、“奥義”、“秘技”などといった用語も生まれた。
無論、ゲーム機の名前だけを言う人もいる。「最初に遊んだのはスーファミ(スーパーファミコン)かな」とか。そうしたら、スーファミで何を遊んでいたのかと、ゲームの話をきっかけに会話が弾むことも多いが、若い世代ともなると知らなかったり、実際に遊んだことがなかったりするゲーム機がぽつぽつと出てくることがある。 Amazon.co.jpでテレビゲームを調べる そんな筆者も平成生まれであるためか、実際に遊んだことがないハードは多々存在する。読者諸氏でハード発売時に生まれていても、子どもだったから買えなかったとか……いろいろあると思う。 いまから実際に遊ぼうとすれば、大変な代物もあるだろう。しかし、ここはゲームメディアの編集部。当然、昔のゲームを遊び、その当時の事情を知るベテラン編集者たちもいる。そんな人たちに当時の話を聞こう、そうしようと思い立ったのが本企画だ。 もっともらしい建前をつけるならば、先達の
「マインスイーパ」がアメリカを滅ぼしそうになった30年前から,Windowsゲームの歴史は始まっている ライター:游研社 下記の記事は,游研社(→リンク)に掲載された記事を,許可を得て翻訳したものです。可能な限りオリジナルのまま翻訳することに注力していますが,一部,画面写真などを変更したり,文化的な背景などで理解されづらいものについては日本向けに表現を変えたりしている箇所があります。→元記事 ビル・ゲイツとマイクロソフトの社員によるマインスイーパへの熱狂は,その後アメリカが直面する「マインスイーパ中毒」の縮図だった 今でも多くのプレイヤーが競っている「マインスイーパ」(Minesweeper Online) 2012年にWindows 8がリリースされるまで,マイクロソフトは歴代のWindowsにミニゲームをプレインストールしていたが,その中には「ソリティア」と「マインスイーパ」という,根
あのゲーム機が出たとき、何歳だったっけ!? そんな疑問を一発で解決する便利な表「ゲーム機出たときの年齢早見表」の2023年バージョンが完成したぞ。今年は記念すべきファミコン40周年の年。その他のハードとしてはメガドライブが35周年だ。 今年もヤング版、アダルト版、シニア版、そして完全版の4種類を用意したよ。勝手に好きなように使ってね。(※ただし印刷して再配布したりする場合は要相談) ※画像をクリックして拡大してご利用ください。(縮小すると背景パターンがつぶれてしまうので) ◆ヤング版◆ 5歳から29歳までのヤング版です。ほとんどのハードが生まれる前だね!。 ◆アダルト版◆ 30歳から59歳までのアダルト版です。いわゆるファミコン世代って呼ばれてる層だね!。 ◆シニア版◆ 60歳から85歳までのシニア版です。まだまだ現役バリバリや!。 ◆完全版◆ 最後は5歳から90歳までカバーした完全版です
低価格の「SIMPLE」シリーズで業界の隙間を突いた,元D3パブリッシャー社長・伊藤裕二氏の生存戦略 ビデオゲームの語り部たち:第33部 ライター:大陸新秩序 ライター:黒川文雄 カメラマン:畑沢亮太 さまざまな業界に,“大手ではないがユニークな存在感があり,一目置かれる企業”がある。ゲーム業界で言えば,「地球防衛軍」シリーズで知られるディースリー・パブリッシャーがそれに当てはまるのではないだろうか。今回の「ビデオゲーム語り部たち」では,元ディースリー・パブリッシャー社長の伊藤裕二氏に登場いただく。 実を言うと筆者(黒川)と伊藤氏は旧知の間柄なのだが,最初の出会いは2人がゲーム業界に入る前のことだった。1990年代前半,筆者は映画配給会社のギャガ・コミュニケーションズ(現ギャガ)で,自社配給映画の宣伝を担当しており,TSUTAYAなどを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下,CC
最終更新日 2018 2/17 ■青字はそこそこ人気のあった作品。太字は大ヒット作品や後進への影響力が大きかった作品です。 マニアから高く評価されていても商業的に今一つだった作品は黒文字だったりします。 できるだけ当時の状況や世間の評価などを参考にして判断しましたが、私の主観も含まれているのでご了承ください。 特に、2000年以降は地域や店舗によって人気の差が激しい作品が多く、判断が大雑把になっています。 ■人口密度の高い都内(特に人気店)では流行っていても、地方に行くとガラガラというゲームもあります。 都内や有名店で人気=ヒット作とは思わないでください。 ■毎年バージョンアップが繰り返されるだけの音ゲーや通信型のゲームなどは途中から評価していません。 ■「ゲームセンターの状況」は2000年辺りまでは「月刊アルカディア」のゲーム史特集をベースにしながら自身の体験も交えて執筆しました。 私と
はじめに 桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~ が累計販売本数350万本を突破しました。おめでとうございます。 最新ニュースを掲載しました。 『桃鉄』と「日清焼そばU.F.O.」の異色コラボが実現! ~ 『桃鉄』 の累計販売本数は350万本を突破 ~https://t.co/AGox7AEIDw pic.twitter.com/8yPM7ozeRv — KONAMI 企業広報・IR (@Konami_PR_IR) March 22, 2022 この売上は驚異的なものです。日本において300万本以上売り上げたゲームソフトは、実は「任天堂/ポケモン関連」「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」「モンスターハンター」「妖怪ウォッチ」しかありません。とんでもない化け物IPたちに桃鉄が仲間入りした、ということになります(元から長年の歴史を組んだ化け物IPな気がしますが)。 さて、そんな桃鉄
今年2022年の3月4日(金)にPlayStation®2(PS2®)が発売22周年を迎えました。グラフィクスの美しさがゲームの表現の幅を広げ、前世代機である初代PlayStation®のゲームもプレイできることから話題を集めたPS2。さらにゲームだけでなくDVD再生プレイヤーとしても使うことができたため、幅広い層からから支持を得たハードウェアでもありました。 当時PS2がいかに世間の注目を集めたかは、全世界累計販売台数がプレイステーション史上最大(2013年末時点)の1億5500万台以上であることからもうかがい知ることができます。そんな、最もユーザーから期待されたゲーム機であるPS2は、どのように開発されたのでしょうか? PS2の開発に携ったソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の豊 禎治、鳳 康宏の二人が当時の出来事や想いを語ります。 写真左:豊 禎治(ゆたか ていじ)
ソニーの「プレイステーション」とセガの「セガサターン」による「次世代ゲーム機戦争」がついに決着。敗北を喫したセガサターンはその道をドリームキャストへゆずることになった。その日を迎えたとき、セガサターンはセガに、セガファンにいったい何を残したのか? 現役セガ社員の奥成洋輔さんの執筆で当時をふり返る本連載、ついに最終回。 セガハードで初の国内500万台を達成したセガサターンは、前年末の大作RPGラッシュ後、1998年に入ってからも強力なタイトルが続々とリリースされた。チュンソフトの完全新作サウンドノベル『街』、シリーズ3作目にしてRPGとなった『AZEL ~パンツァードラグーンRPG~』、ソニックチームの新作3Dアクション『バーニングレンジャー』。 さらに『センチメンタルグラフティ』『Piaキャロットへようこそ!!』に『EVE The Lost One』といった人気美少女アドベンチャー、その他
30周年「メタルマックス」&「サーガ」歴代作品総まとめ。シリーズの軌跡をメインスタッフの証言とともに振り返る! ライター:柳 雄大 RPGといえば「剣と魔法」の中世ファンタジーがお決まりだった1991年。荒廃した近未来世界+西部劇,そして「戦車」を題材に,ファミリーコンピュータ用RPGとして産声をあげた「メタルマックス」──その誕生から30周年を記念し4Gamerが贈る特別企画! 本稿では,シリーズが歩んできた全作品の歴史とともに,クリエイターから寄せられた各作品へのコメントを紹介。また,つい先日にリリースされたスピンオフ作品「METAL DOGS」と,今後発売が予定されている「メタルマックス ワイルドウエスト」(PS4 / Switch)「メタルサーガ 〜叛逆ノ狼火〜」についても,コメントや最新情報などを掲載する。 「メタルマックス」が歩んできた30年をあらためて振り返るためのものとして
バンダイ・山科 誠伝 後編 ゲーム機での失敗とたまごっちの成功,幻となったセガバンダイ ビデオゲームの語り部たち:第24部 ライター:黒川文雄 カメラマン:佐々木秀二 この連載「ビデオゲームの語り部たち」で,元バンダイ代表取締役社長の山科 誠氏の足跡を振り返る3回め,今回の後編が締めとなる。筆者が最初に書簡を送ってからの1年半,山科氏と会ってお話をいただく機会は何度もあったが,その度に意外な事実に触れたことは言うまでもない。 前編ではガンダムをはじめとするキャラクタービジネス,中編では映像事業における山科氏の奮闘ぶりを紹介した。いずれもそれまでの玩具メーカーの範囲を超えた挑戦だったわけだが,バンダイが総合エンターテイメント企業へと変貌を遂げることになった最も大きな要因は,デジタル領域の事業,言い換えればゲームであったと思う。 今回は,山科氏がゲームにかけた思いを語ってもらおう。 関連記事
日本の古典文学の中で、もっともポピュラーなものと言えば、まず「百人一首」でしょう。いつからか学校教育で、内容はともかく生徒全員が何らかの形で覚えるようになりました。競技も盛んで、マンガ等で読んだ方も多いのではないでしょうか。 しかし、その内実は案外知られてないのでは?ということで、今回から数回にわたり「百人一首」を採り上げてご紹介します。 百人一首と言えば、まずカルタを思い浮かべますが、最初からカルタだったわけではありません。百人一首の成立については、回を改めて紹介しますが、最初は一首一首がそれぞれ色紙に書かれていたという推測もあります。それが、戦国時代のスペインやポルトガルなどヨーロッパ文化の流入でトランプのようなカードゲームが紹介されたのち、近世の初め頃にカルタに作られたようです。とはいえ、一方で伝統文化を受け継いでいる面も大きいのです。 百人一首の読み札には、各歌人の肖像が描かれてい
新年あけましておめでとうございます。昨年はコロナ渦であるにもかかわらず、お店に足を運んでいただき誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 さて昨年、BEEPにPCゲームに関する歴史をまとめた本を探しに来店されたお客様(メスネル氏)との、ちょっとした出会いをブログにして頂き、さらにそのブログが日本語化され、一部で話題となっていましたので、今更ではありますが自分の視点も一緒に載せておこうと思います。 まだ記事を読んでいない方は、是非読んでみてください。 原文 https://medium.com/@obskyr/the-secret-origin-of-the-action-rpg-254a180079dd 日本語の要約 https://gigazine.net/news/20200816-action-rpg-history/ 休憩から帰ってきたところ「アクションR
『16bitセンセーション 私とみんなが作った美少女ゲーム』1巻 Kindle版の購入はこちら(Amazon.co.jp) 主人公の上原メイ子はPCショップでのアルバイト中に、店長に頼まれ店舗の2階へと上がる。部屋にはデスクとPCが並び、なにやらカタカタと作業中。そこは、(成人向け)PCゲームメーカー“アルコールソフト”の開発室だったのだ! 絵が描けるメイ子はその腕前を買われ、しだいにグラフィッカーとしてゲームづくりに加わることになっていく……そんなあらすじの本作は、エロゲーメーカーのゲームづくりや葛藤をコミカルに描きつつ、1990年代のオタクカルチャーも回顧させる絶妙な臨場感が心地よい内容です。これがまた、おもしろい! 本作を描くのは、自身もPCゲームに造詣が深いマンガ家・若木民喜氏と、『うたわれるもの』シリーズでキャラクターデザインやイラストを手掛ける美少女ゲーム界のレジェンドクリエイ
’90年代初頭。任天堂はすでに全米の家庭用ゲーム市場の90%超を握る圧倒的な存在だった。そんな任天堂に対し、アーケードゲーム専門の中堅メーカーであったセガは、16ビットゲーム機・北米版メガドライブ“ジェネシス”の発売と共に逆襲を図る。 アメリカにおける家庭用ゲーム機市場の90%超を握る存在「任天堂」に対抗するべくしのぎを削る「セガ」の戦略や、それに付随したアメリカ国内で起きたビデオゲームに関わる問題などを描いたドキュメンタリー映画がついに日本国内でも配信開始! セガと任天堂における当時の中心人物の口から、市場を奪い合った歴史や当時の市場そのものについて語られる本作、NES(ファミコン)に対して作られたジェネシス(メガドライブ)とNESの後継機SNES(スーパーファミコン)を中心に企業間の争いが描かれ、90年代ゲームファン必見の内容となっている。 ©2020 LEGENDARY TELEVI
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