台湾で広く浸透している電子マネー「悠遊(ゆうゆう)カード」が昨年11月に沖縄県内でも利用できるようになって、8カ月がたつ。 悠遊カード初の海外進出として台湾では話題を呼び、沖縄でも台湾からのさらなる観光誘客につながると期待が集まった。 しかし、この8カ月の間に台湾大手メディアが沖縄での使い勝手の悪さを相次いで報じ、利用できる加盟店が旅行者のニーズに合っていないことなどを問題提起している。なぜ旅行者との「ミスマッチ」が生じるのか。関係者の声から課題が見えてきた。 (呉俐君) 「悠遊カードを使用できる店舗は探しにくいと台湾人客が不満をあらわに」というタイトルで、沖縄での状況を伝えた台湾大手テレビ局「華視」の報道(YouTubeより) ■交通系ICカードなのに… 昨年12月、悠遊カード1枚で沖縄滞在を楽しもうとする台湾人女性がいた。女性は那覇空港に降り立った後、まず悠遊カードを使ってモノレール(