北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の直感は間違っていた。金委員長は28日午前8時55分(現地時間)、ドナルド・トランプ米国大統領と単独首脳会談を控えてメトロポールホテルで会って「私の直感からすると良い結果が生まれると信じている」と話した。トランプ大統領の言葉は微妙だった。「速度は重要ではない」とし「急がない」という言葉を3回繰り返した。ハノイ首脳会談の期待値を低くするジェスチャーだった。 前日の夕食会で「(今回の会談が)1回目の首脳会談と同じか、もっとすごいだろう」(トランプ)、「すべての人々が歓迎するような立派な結果のために最善を尽くす」(金正恩)など“言葉のごちそう”を並べていたときとはトーンが違った。 実のところ異常気流は27日午後から感知されていた。米国の非核化意志が非常に強硬で「全てのことが合意されるまでは何も合意することはできない」というのが米国の立場だという言葉が伝