黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察官の暴行を受けて亡くなった事件から1年が過ぎ、追悼のデモ行進をする若者ら=米ニューヨークで2021年5月25日、隅俊之撮影 国際政治学者のイアン・ブレマー氏が率いる米調査会社「ユーラシア・グループ」が3日、「世界の10大リスク」をまとめた年次報告書を発表しました。1位は「ならず者国家」のロシア、2位は権力集中を「極限」まで進める中国の習近平国家主席。世界が目を離すことができない二つの国が挙げられました。その報告書で、気になりながら当日の記事に盛り込めなかった「リスク」があります。9位の「Z世代(TikTok boom)」でした。【ニューヨーク隅俊之】 今もよく覚えている光景がある。2020年2月、米東部ニューハンプシャー州の大学の体育館。秋の大統領選の民主党候補に立候補した急進左派のサンダース上院議員の集会で、若い女性が一人ぽつりと座っているのが気にな