コロナ禍の中、11日から丸善インテックアリーナ大阪で始まった全日本卓球選手権、通称「全日本」。そこに35歳にして初めて男子シングルスに出場する男がいる。奈良県代表の岩城禎(いわき・ただし)だ。 日本卓球協会に登録している男子選手は約22万人(2019年度)。そのうち都道府県予選を勝ち抜いて一般男子シングルスに出られるのは248人、わずか0.1%だ。協会に登録していない競技者はその数倍以上もいるため、実際の競争率はさらに厳しいものとなる。 卓球の低年齢化が進んだ現代では、全日本に出場する選手の多くは、遅くても小学生時代から卓球を始め、練習がないのは年に数日という生活を送り、高校や大学も卓球で入るという半分プロのような卓球エリートたちで占められる。ほとんどの卓球人にとって、全日本とは勝つどころか出ることさえ叶わない夢の舞台だ。 卓球エリートのみが出場を許される全日本卓球。この舞台に立てるのは卓
第100回全国高校野球選手権三重大会で、春夏通じて初の甲子園出場を決めた三重県立白山(はくさん)高校(津市)には、部員と苦楽をともにした女性部長の存在があった。三重大会の閉会式終了後、部長の川本牧子さん(40)は感慨深げに「まさか甲子園のベンチに入ることができるなんて夢みたいです」と笑顔を見せた。 【写真】白山の優勝が決まり、喜びを爆発させる川本牧子部長 川本さんは父親が少年野球チームの監督だった影響で、小学生時代は白球を追いかけていた。進学した高校でも野球に関わりたいとマネジャーを希望したが、募集はなかった。 以来、野球とは遠ざかっていたが、教師になっても野球好きを公言していた。その縁で、白山に赴任する前の2校でも野球部顧問を務めた。 白山では東拓司監督(40)の就任と同じ2013年に部長になった。当時、三重大会の登録選手が11人だったが、東監督が一から環境を整備し、有力選手が白山を志願
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