日銀の黒田総裁は東京都内で講演し、大規模な金融緩和への期待感から円安が進んでいることについて、「日銀の金融政策はデフレ脱却のためで、為替をターゲットとして行うことはない」と述べ、新たな金融緩和策は為替操作に当たらないという認識を改めて強調しました。 日銀が今月4日に発表した大規模な金融緩和への期待感から円安が進み、中国が、円安が自国の経済に与える影響に懸念を示すなど、金融政策と円相場の関係が再び議論されてきています。 これについて、日銀の黒田総裁は12日の講演で、「日銀の金融政策は日本経済のデフレ脱却という目的を達成するためのもので、世界経済全体にも好影響を与える。日銀が為替をターゲットにして金融政策を運営することはない」と述べ、新たな金融緩和策は為替操作に当たらないという認識を改めて強調しました。 一方、日銀の金融政策によって、物価が上がっても賃金は上がらないのではないか、という懸念が出