全国の小中学校、高校などの教員から、悲鳴にも似た声が相次いでいる。 感染力は高いが重症化のリスクは低いとされる、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」だが、生徒たちの間で流行し、学年・学級閉鎖や休校に。その結果、一部では教員の「責任」について論じられてしまうケースもあるという。 コロナ陽性者の発生で保護者から攻め立てられる教員「年明けに担任のクラスで生徒と接しました。もちろん、教師として子どもたちを危険な目には遭わせられないですから、勤務以外はどこにも外出していません。コンビニだって寄らなかった。それなのに、急に体調が悪くなり、38度以上の熱が出ました。まずい、と思ったときにはもう手遅れでした」 電話口でもわかるほど、憔悴し切った状態で筆者の電話インタビューに答えてくれたのは、東京都内の公立中学校で教諭を務める雄作さん(仮名・30代)だ。 自身の感染直後、体調不良を訴える生徒が続