人はなぜ「美しい」がわかるのか (ちくま新書) 作者: 橋本治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2002/12メディア: 新書購入: 5人 クリック: 70回この商品を含むブログ (65件) を見る 一度読んだだけだとよくわからなくて、二回続けて読んだ。今のところ何冊か読んだ中では、もっとも橋本治の色が濃いと感じる。というのも、人はなぜ「美しい」がわかるのか。この問いを解決したとしても、特に何がどうなるわけでもない。そういう無意味なところが橋本治の本質っぽい。「美しい」と感じる行為は基本的に「だからどーした」の世界である。たとえばある人がゴキブリに美を見出したとしよう。その人はゴキブリをウットリとして眺めているわけであるが、それはその人の感覚であって余人には理解が及ばない。その人が「ゴキブリが美しいからお前も見てみろって!」と言ったとしても誰も同意しないだろう。 僕はゴキブリが凄く苦手