大御所の匂いを感じさせない坂崎幸之助 4月15日は坂崎幸之助の誕生日。彼は1954年生まれだから2024年に古希を迎えることとなる。 僕の個人的な感覚だけど、アルフィー以外では先輩アーティストとの活動が目立っていたためか、彼にはどこか若手という印象がつきまとってしまう。しかし、言うまでもないけれど、立場的にはすでに大御所と呼ばれるべき存在だし、音楽的実績としても申し分のないものがある。それでも大御所の匂いを感じさせない、というところも坂崎幸之助の “らしさ” なのかもしれない。 アルフィーにおける坂崎幸之助は、ボーカルやコーラスの重要な担い手であるとともに、アコースティックギターを操って演奏に繊細な陰影やまろやかさをもたらし、アルフィーならではの音楽性の高さと親しみやすさを兼ね備えたサウンドを作り出すキーマンとなっている。 もちろん、アルフィーのボーカルワークやサウンドメイキングにおいては