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まず、書店が大幅に減少している背景には、単に本が売れなくなっているという要因だけではなく、日本独特の出版産業の構造がある。 書店調査会社のアルメディアによると、1990年代の終わりに2万3000店ほどあった書店は、2018年には1万2026店にまで減少した。さらに、この数字には売り場のない事務所や雑誌スタンドなども含まれているため、書籍をそれなりに販売している店舗としては、図書カードの端末機を設置している約8800店(日本図書普及の発表による)が実態に近い数字だと思われる。 雑誌が支えてきた出版流通 欧米先進国と日本の書店の最大の違いは、日本の書店は雑誌を多く販売してきたという点である。一般的に日本以外の国の書店は「書籍店(BookStore)」であり、雑誌はニューススタンドやドラッグストアなどで販売されてきた。書店店頭に毎日新しい雑誌が次々に並ぶという風景は、日本にしかないのだ。 それは
九段新報 犯罪学オタク、新橋九段によるブログです。 日常の出来事から世間を騒がすニュースまで犯罪学のフィルターを通してみていきます。 シュナムル@chounamoulきょう書店で娘が心底嫌そうな顔で「お父さん、これ気持ち悪い…」と指さした光景。自分の属する性別の体が性的に異様に誇張されて描かれ、ひたすら性的消費の道具として扱われる気持ち悪さは想像できるし、それを子供の眼前に公然と並べる抑圧はほ… https://t.co/pjlEEdKFpj 2018/09/08 22:48:47 このツイートについてです。当該ツイートは過激化するライトノベルの表紙の「暴力性」について言及しており、どこまでが書店の平積みに適する表紙なのかという議論はあるとしてもその指摘は至極真っ当なものというほかないでしょう。 しかしいつもの表現の自由戦士たちは、その指摘へまともに反論するどころか正確に解釈することすらま
紙で買って貰えると嬉しい理由として、「電子は数字が固まるのが遅いので単行本の初速は紙で見る」とか「何十年もお世話になってきた書店さんたちをちょっと贔屓したい」とかありますが、賛否両論あってしかるべきだと思います。
まるで沈みゆく泥舟のようではないか、と思う。日本の出版業界のことだ。 このコラムは毎月、基本的に月初に公開することにしている。毎月更新される小田光雄氏の「出版状況クロニクル」や、ジュンク堂書店の福嶋聡氏の「本屋とコンピュータ」といったコラムを意識しつつ書いているのだが、これまではできるだけポジティブな話題を見つけるようにしてきた。でも今月はどうしても筆が進まず、公開が週をまたいでしまった。いまだに何を書いてよいやら、という諦めのような境地にさえなっている。 「文字もの」電子書籍は未だに紙の4% そうした思いを抱いた理由の一つは、先月に相次いで公開された出版市場統計である。 まず、インプレス総合研究所から2017年の日本の電子書籍と電子雑誌の市場規模が発表された。同研究所の調査によると、昨年の電子書籍市場規模は前年比13.4%増の2241億円、電子雑誌市場規模は前年比4.3%増の315億円。
少女漫画コーナーって入りづらくね? 私ははたから見ればおじさ……お兄さんと呼ばれるような年代ですが、少女漫画をちょこちょこと嗜みます。 昔と比べると、最近の少女漫画は男性でも読みやすいものが増えてきているように思えますね。 絵柄もゴリゴリの「THE少女漫画!」ってものよりも、絵柄のスッキリとした少年・青年漫画に近いものが主流で人気になってきています。 最近の漫画で特にそれが顕著に現れていたのが『うたかたダイアログ』(稲井カオル)でした。 もはや絵だけ見てもこれが少女漫画とは思わないですよね。 (『うたかたダイアログ』1巻より) うたかたダイアログ 1 (花とゆめコミックス) 作者: 稲井カオル 出版社/メーカー: 白泉社 発売日: 2017/07/20 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (2件) を見る そんな漫画が増えている昨今。おじさ……お兄さんの私でも少女漫画コーナー
「マガジン航」のエディターズ・ノートは毎月1日に公開することにしているのだが、今月はどうしても考えがまとまらないまま最初の週末を越えてしまった。理由はほかでもない、出版物流の限界がはっきりと露呈してきたからであり、それを前提とした出版産業の未来をポジティブに考えることが難しいと思えたからである。 取次自身が認めたシステム崩壊 出版関係者の多くが読んでいると思われる二つのネット連載が、この問題に触れている。まず小田光雄氏の「出版状況クロニクル」は6月1日の記事(第121回)で「新文化」(4月26日付)や「文化通信」(5月21日付)などが伝えた大手取次のトーハン、日販の経営者の生々しい発言を紹介している。 「出版業界は未曽有の事態が起こりつつある」(トーハン・藤井武彦社長) 「取次業は崩壊の危機にある」(日販・平林彰社長) こうした大仰な発言の背景にあるのは、取次という出版流通ビジネスの屋台骨
某書店員のブログがきっかけでツタヤ書店への批判が集まっているけど、いやいやいや、現実を知らない批判ばっかりで並行する。 「出版文化を破壊している!」と鼻息荒くしているけども、あのね、すでに出版文化はスマホその他で破壊されているの。 その現状に対して抵抗しようと、収益を見込めるように試行錯誤しているのが実際なの。 (1)なぜ書棚をおしゃれにするのか そもそも本屋には人が来ない。だから見た目もこじゃれた感じにして、新規ユーザーの興味を引かなきゃいけない。それがダメって言うんならあんたら読書家たちで経営が成り立つぐらい購入してくださいよ。現状の収益じゃ成り立たないから新規層の開拓をしなきゃいけないの。 (2)なぜカフェを併設するのか 本だけじゃ利益率が低いから。それがダメって言うなら(以下同文) おそらく批判している人は都会に住んでいて行動範囲内にツタヤ以外の大型書店があるんだと思う。でも、ちょ
これは出版業に隣接する場所で働く人間にはこう見ているという話だ。出版業は苦境に立たされている、新しい売り方を模索せねば、という声が聞こえてくるが、いや、苦境どころじゃなくてもう終わっているよなーと素直に思う。 編集者はいつ会っても疲弊している。ノルマに追われ、考える時間がない。著者を見つけ、本を作っても、宣伝費がないので売る方法がない。ノルマがあるので完成したらすぐ次の本に取り掛からなきゃいけない。同時並行でやっているので、一冊に力をかけることもできないし、完成したら販売に力を入れることもできない。結果、作ったらあとは放置。売れてくれたらラッキー。そのぐらいの気持ちでやっている。 宣伝費がかけられないので、少しでも売れる確率をあげたければ、すでにファンがいる人間にあたらなきゃいけなくなる。なので、ツイッターでフォロワーが多い人間、ブログが少しでもバズった人間に声をかける。だから、今はネット
最近、街の本屋さんが少なくなったと感じませんか。雑誌の売り上げの不振やネット書店の普及で、全国の書店の数は2000年と比べて4割も減少しているんです。急速に街から姿を消す本屋さん。今、地域で支えようという動きが出ています。(ネットワーク報道部記者 野町かずみ、青森局 山内洋平、高松局 目見田健) 東京 渋谷にある創業40年の「幸福書房」。小田急線代々木上原駅前にある20坪ほどの家族経営の書店です。 店長こだわりの品揃えに加え、朝8時から夜11時まで店を開けて、夜遅く立ち寄る客のニーズにも応え、地元の人たちから愛されてきました。近所に住む作家の林真理子さんのサイン本が購入できる店として「林真理子さんのファンの聖地」としても知られています。 ところが「幸福書房」は今月20日で閉店することになりました。 人通りも多い駅前の店だけに閉店は多くの人たちに衝撃を与えました。 常連客の1人は「朝と夜の2
出版関係で働いていますが、本屋大賞とはまったく縁がありません。が、本屋大賞そのものは、爆発的に売れる販売力だけでなく、「書店員」という仕事に対する誇りや共感を高めている、本当に素晴らしい企画だと思っています。専門の小売が苦しい中、「本屋」という業態が消費者からの支持を集めてなんとかかんとか維持されているのは本屋大賞の影響もあるのかもしれません(ちょっと褒めすぎ?)。 そのうえで、わずかな危惧を。 昨年2017年、本屋大賞ノミネート作に「サンマーク出版」という文字列を見つけて驚愕しました。だって、サンマークだよ、文芸書とかのイメージないじゃん? というか、サンマークのイメージって微妙じゃない? いや、そりゃ、ベストセラー沢山作ってるよ、すごいよベストセラー。そしてまた、作り方だけじゃなくてベストセラーの売り方がとにかく上手い。もうこれは出版業界で働いてたら常識。サンマークはベストセラー作るの
消えた本屋さん=燈茜 @L23524772 ほぼ毎日泣く。よくまぁ涙製造所がカラカラにならないものだと思ってしまう。 今日は悔し涙でした。 今朝からの話を少し振り返って書きます。 本垢とは違うので少し丁寧に書こうと思います。 きっかけは、午前中の相方の悲鳴に近い「配本がない!」の声でした。 2017-09-06 20:47:45 消えた本屋さん=燈茜 @L23524772 配本とは、本を配る事。問屋さんから発売日送られてくる事を意味します。 大体当日から、3日先位のリストが毎日パソコンから配信されます。 なんの本? 近寄ると、それは昔から人気のライトノベルのタイトル。 ここではSとしておきます。 アニメ映画化にもなっています。 2017-09-06 20:51:35 消えた本屋さん=燈茜 @L23524772 今も楽しみにしてる人はいらっしゃるんではないでしょうか?ライトノベルが好きな方で
ジェフベゾスが世界一の富豪になった。 なにを今更と言われることは承知だが、知らない人のために解説すると、ベゾスは金持ちであって金持ちではない。 アマゾンは無配だから、配当収入があるわけでもなく、役員報酬だって大した額ではない。 金持ちではあるが、カネはもってない。 儲けた金は、1ドルも残さず、次の事業にぶち込みたい狂人だ。 ジェフベゾスは自分の金を持ちたいという願望がたいしてない。 アマゾンという会社に金を集めたいとも思ってない。 アマゾンという会社が集めた金は、全て次の事業にぶち込まれ、ほぼほぼなにも残さない。 利益がないから税金さえ払わない。 普通の会社の事業活動は、金を稼ぐことが目的だが、アマゾンは違う、 金を稼ぐことは事業活動を拡大する手段にすぎない。 従業員から労働力を、顧客から金を絞り尽くし、自身からさえ絞り尽くし、いったいなにがしたいのか? 株価はものすごい割高だが、一般の指
私が敬愛して止まない、ふみふみこさんという漫画家さんがいる。 その方が本日twitterで下記のような事をおっしゃっていた。 発行部数が少なく、書店にあまりおいてない上、Amazon楽天もずっと欠品状態ですが、重版かからないと打ち切りという謎の状況です。ははは(乾いた笑い)どうぞみなさまご協力ください。としかいえません。まずは一話お試し読みを読んで下さい→https://t.co/QhCOic31uS— ふみふみこ@3/25『qtμt①』発売 (@fumifumiko23235) 2017年4月13日 本日はこの 「書店にあまりおいてない上、Amazon楽天もずっと欠品状態ですが、重版かからないと打ち切りという謎の状況」 について解説をしようと思います。 脱線多めだからゆるしてね。 漫画家(作家)が本を作って中身が完成してそれが世に出る事になった時、 同時進行で出版社内で行われているのが「
「深刻さ増す出版輸送問題」 「流通改革の必要性強調」 「輸送問題『出口見えない』」 「取次社長が輸送問題語る訳」 ——これらは、新年早々の業界紙『新文化』(1月19日号)の1〜2面に並んだ見出しの数々だ。 最初の「深刻さ増す〜」が東京都トラック協会出版取次専門部会の瀧澤賢司会長にインタビューした1 面記事で、瀧澤氏は「発足時(昭和44年)72社いた部会店社は約半世紀を経て現在20店社となりました」として、「このままいくと早晩、出版輸送の崩壊がどんどん進む」と危機感を露わにしている。 つぎの「流通改革の必要性〜」は業界会合で紀伊國屋書店の高井昌史社長が「取次会社による物流体制の維持が困難になっている」と発言したというもの。さらに「〜出口見えない」は日本出版取次協会(取協)の平林彰会長がドライバーの労働環境について「荷主として対応しないといけない」が「出口がまったく見えない」と語ったという。そ
「1週間以内に本屋で買ってくれないと重版されないのでお願いします」といった宣伝ツイートを見ると、 「なんで、そんなそっちの勝手な都合を押し付けるの?って思って買うのやめたことある」って言ってる人に少なくとも3人は会った。 こういう消極的な意志はなかなか届かない。 本好きで集まったとき、話題にした。 「最初はあわてて買ってたけど、さすがにいくつもあるともう無理」 「脅されて買った感じになって、気分良くないよね」 「どう考えたって、そんな自転車操業やってたら滅びるでしょ」 「だいたいそういうツイートされるコミックスって、うちの近所の本屋には入ってないんだよね」 とあれこれ感想が出た。 ぼくはゲームデザイナーだ。 ゲームをつくっていたときは、発売日前は販売促進でインタビューやイベントやらで動いてた。 その後、本を出したとき、本の世界ではそういうのがあんまりなくて驚いた。 販売初日を重視してない感
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