同性愛を厳しく取り締まる国が多いアフリカで、ゲイだと公表しているイマーム(イスラム教の宗教指導者)がいるという。LGBTQ+のために、社会と宗教という二つの圧力に抵抗するムシン・ヘンドリクスが、自身が力を注ぐ啓発活動にかける思いを語った。 南アフリカの首都・ケープタウン郊外にある工業団地内の質素な部屋に、サフィア・カーン(32)はいた。大学講師を勤める彼女の隣には、パートナーのタイが座っている。 2人が「マスジデゥル・ガーバー」と呼ばれるモスクを訪れるのは2回目だ。同モスクは、性的指向やジェンダーアイデンティティ、信条によって差別されるイスラム教徒(ムスリム)を支援するNPO「アル・ガーバー基金」によって運営されている。カーンは言う。 「このモスクのイマーム(イスラム教の宗教指導者)、ムシン・ヘンドリクスはとてもいい人です。彼は、タイの『三人称』が何かを聞いてくれました(註 近年、英語圏で
戸籍の性別を変更するには、生殖能力をなくす手術を受ける必要があるとする法律の規定が、憲法に違反するかどうかが争われた申し立てについて、最高裁判所は15人の裁判官全員による大法廷で審理することを決めました。この規定について最高裁は3年前、「憲法に違反しない」と判断していますが、新たな憲法判断が示される可能性が出てきました。 最高裁判所大法廷で審理されることになったのは、男性として生まれ、女性として社会生活を送る人が、戸籍の性別変更を求めた申し立てです。 戸籍の性別を変更するには、生殖腺を取り除く必要があるとする性同一性障害特例法の規定について「手術を強制するもので、重大な人権侵害で、憲法に違反する」と主張して、手術を受けていなくても性別変更を認めるよう求めています。 この規定について最高裁は3年前に「変更前の性別の生殖機能によって子どもが生まれると、社会に混乱が生じかねないことなどへの配慮に
海外の学校ではどのような性教育が行われているのでしょうか。漫画家の田房永子さんは「ある女性がカナダの中学校の性教育で、『初めてのセックスはどんなシチュエーションかを考えてくる』という宿題を出されたという話に衝撃を受けた」といいます――。 「男性の性欲は女性のそれとは比べものにならない」のか 日本の小中高では、第二次性徴として女性には「生理」があり男性には「射精」がある、と性教育でならうのが一般的だと思います。 生理は生殖にまつわることで、射精は生殖にまつわりながら性欲と切り離せない機能。それを男女の“対”として教わることで、暗に「女性には性欲がない、もしくは男性に比べてわざわざ教えるほどでもないくらい弱い」かのような印象が刷り込まれているように思います。 それにより男女がお互いの無理解は深まり、溝を複雑化させているんじゃないか。私はそう思ってきました。 男性のように射精とセットになっていな
生涯未婚率は年々上がっている(gettyimages) 今年4月から公的年金の受け取りを最長75歳まで繰り下げることができるようになった。繰り下げ受給することで受け取る年金額が増加する。日本人の平均寿命は男性81.47歳、女性87.57歳(2021年)。40年前と比較すると、75歳からの平均余命は男性で約4年、女性は約6年長くなった。ゆえに、政府は繰り下げ受給をアピールし、それを後押しするように「得する繰り下げ受給」をテーマにした報道も多い。しかし、それらの記事でめったに語られないのが、未婚男性の存在だ。未婚男性の死亡年齢の中央値は約67歳。数字上では、繰り下げ受給どころか、未婚男性の約半数の人は繰り上げ受給しなければ年金をわずかしか受け取れないことになる。その背景について、独身研究家の荒川和久さんに聞いた。 【グラフ】年金受給の開始が65歳からと70歳からで、総額はどう変わる? * *
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