新進気鋭なラグジュアリー・ストリートの波やインディペンデントブランド、そしてメディアに上がるスタイルサンプルの数々など、さまざまな価値観の混在するなかに身を置く僕らは、たまに何を基準に服を選べばいいかわからなくなることがある。それは服だけでなく、音楽や食べ物においても同様だ。 本特集では、Lee(リー)が開発したデニムの元祖モデル『101』を、スタンダードと所縁のある多様なミュージシャンに着こなしてもらうとともに、“スタンダード”について、彼らなりの記憶を辿りながら再考。 今回は、去る11月20日に通算14枚目となるアルバム『cherish』をリリースしたKIRINJIが登場。2018年にメジャーデビュー20周年を迎え、このタイミングで発表されたアルバム『愛をあるだけ、すべて』では生音 × プログラミングというサウンドスタイルを提示。そして、わずか1年半で完成した『cherish』は、前作