長崎県・壱岐市の漁師たちが、全国で初めて、クロマグロの禁漁を始めている。 それも、減り続けるマグロを守るため。 生活の糧を失う覚悟で下した苦渋の決断。「このままだと先が見えない」と、地元の漁師はつぶやく。 いったい、何が起きているのか。 【BuzzFeed Japan / 籏智広太】 「マグロが釣れないんです。ちっちゃいのも、おらなくなったんですよ。親もおらんごつなるし。子も生まれよらん」 そうBuzzFeed Newsの取材に答えるのは、会長の中村稔さん(48)。 壱岐市の勝本町漁協におけるマグロ漁獲量は激減している。2005年度に358トンだったのが、2012年度には145トンに、2014年度はたったの23トンまで減った。売り上げで見れば、9億6千万円減となる。