トヨタ自動車は17日、人工知能の研究開発を手がけるベンチャー企業「プリファード・ネットワークス(PFN)」(東京)と資本提携すると発表した。トヨタが10億円を投じて同社が発行する株を引き受ける。PFNとの連携を深めて、自動運転に必要な人工知能の開発を加速させる。 PFN株の取得は30日付。トヨタの出資比率は3%になる。昨年に設立されたPFNは、さまざまなデータから傾向やパターンを学んだり自ら判断したりできる人工知能技術に強みがある。すでにトヨタと共同研究を進めており、来月に米国で開かれる世界最大の家電見本市「CES」で、成果を公開する予定だ。 自動運転の性能を左右する人工知能をめぐっては、自動車メーカーだけでなく、米グーグルなどIT企業との競争も激しくなっている。トヨタも今年9月以降、米シリコンバレーでの研究施設新設や、米マサチューセッツ工科大、スタンフォード大との連携を決め、開発体制づく