福井市の化学工場で、従業員など6人が相次いでぼうこうがんを発症した問題で、70代の元従業員の男性が新たにぼうこうがんを発症した疑いがあることが関係者への取材で分かりました。 関係者によりますと、70代の元従業員の男性が先月、病院で診察を受けたところ腫瘍が見つかり、ぼうこうがんを発症した疑いがあることが分かりました。男性は今後、専門の医師による診察や治療を受ける予定で、ぼうこうがんと確認されれば、この工場で勤務し、ぼうこうがんを発症した人は合わせて7人になります。 三星化学工業は「過去に勤務した人がぼうこうがんを発症した疑いがあるのは事実で、すでに監督官庁にも報告し労災申請の手続きを行っています。今後の治療に関して協力できることについては対処したい」と話しています。