ルネサンス(Renaissance)=「再生」を意味するフランス語。 この夏、大豆の世界に“ルネサンス”の波が起こりつつある。 そのムーブメントの中心となるのが、食品素材加工会社の不二製油が開発した新素材だ。 同社は中長期事業戦略「大豆ルネサンス」の一環として、世界初の大豆分離分画技術(USS製法)を開発。通常、豆乳を製造する際は、大豆を加工、加水処理、分離することで豆乳とおから(沈殿物)に分ける。だが、今回の新技術では、生乳を遠心分離にかけて脱脂乳と生クリームに分離するのと似た方法で大豆を分離する。その結果、「低脂肪豆乳」と「豆乳クリーム」という新しい素材が生まれた。 中でも外食や食品メーカーから熱い視線を向けられているのが、「豆乳クリーム」だ。 「素材の味を邪魔せずに、まろやかさや大豆のコクを加えられるのが特徴」(不二製油)。コクを出す際に生クリームを使いにくい和食などでも活用できる素