亀田さんの質問にお答えするには、「自己肯定感」以外に、「自己効力感」という言葉も使って説明する必要があるように感じます。 自己肯定感とは簡単に言うと「自分の現状を肯定できる感覚」のことです。ありのままの自分を認めるという感覚です。 一方で、似た言葉に「自己効力感」があります。これは「自分はできるという感覚」になります。ある目標に対して”自分はできる”と信じているときは、自己効力感が高いと表現されます。カナダの心理学者、アルバート・バンデューラのセルフ・エフィカシーを訳した言葉として使われています。 この2つの言葉を使って回答すると、亀田さんのお子さんは、勉強ができているけども、人を見下しているということは、実は、自己効力感は高いけれども、自己肯定感は高いわけではないと考えられます。つまり亀田さんの見立てと実態はまったく逆で、自己肯定感が高すぎるのではなく、低い可能性が高いように感じられます