7月21日、厚労省のワクチン分科会副反応検討部会で、「新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例」が16日までに751件に上ったことが発表された。 前回(7月7日)発表の556件から約200件増え、内訳はファイザー製746件(2月に接種開始)、モデルナ製5件(5月に接種開始)だった。 このデータは予防接種法が定める「副反応疑い報告」制度により全国の医療機関などから届いた報告を集計したもの。21日の同部会では、ファイザー製663件とモデルナ製4件の死亡事例について、専門家による因果関係評価が公表された。 それによると、ワクチンと死亡との因果関係が認められない「β」評価はファイザー製3件のみ。情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できない「γ」評価がファイザー製660件、モデルナ製4件と大半を占めた。因果関係を否定できないとする「α」評価はゼロだった。 「ファイザー製ワクチン
筆者は、近所の学校のグラウンドや、町の軟式野球場で行われている小学生の野球の試合を時折、観に行く。小学生の野球競技人口は激減しているので最近、試合数はかなり減っている印象がある。 試合前の練習を見れば、そのチームが強いか弱いかはすぐにわかる。弱いチームはキャッチボールやノックでもボールが手につかないし、低学年と思しき小さな子も参加している。女子選手がいるのは最近では当たり前で、女子のほうが上手なことも多い。 弱いチームを「足でかき回す」戦い方 試合が始まると、強いチームはすぐに出塁する。出塁すると、走者は監督の「いけ!」の指示でどんどん走る。捕手は二塁に送球するが、アウトになることはない。それどころか二塁手が後逸して走者がそのまま帰ってくることもある。 投手は走者が出ると、ただでさえも悪い制球がさらに悪くなり、歩かせることも多い。ゴロを打たせても野手がちゃんと捕球できず、どんどん走者が塁に
新型コロナウイルス感染症が広がるなか、東京五輪の開催に関する世論の関心は高い。日本人の多くが東京五輪開催の決定権を持たないのだが、マスメディアだけでなく、道を歩いていても「五輪開催したほうがよいかどうか」といった会話が聞こえてくる。 5月22日に毎日新聞と社会調査研究センターが行った世論調査では、「中止すべきだ」と「再延期すべきだ」を合わせると60%以上だった。しかし一方で、東京五輪開催を求める声も強い。 本稿では、東京五輪開催に際し、何が必要なのかを論じてみたい。 まず、日本の新型コロナウイルス感染症の現状に関してまとめておこう。新型コロナウイルスは、2020年秋頃から日本に入ってきたといわれている。流行当初はわからないことばかりだったが、1年以上の付き合いによって明らかになってきたことが少なくない。 第一に、この新型コロナウイルスは、SARS(重症急性呼吸器症候群)、MERS(中東呼吸
世界では『女性・高齢・低学歴の者ほど幸福度が低い』が、日本人はこれにすべて反しているという。Ranta Images - iStockphoto 「幸福度」を国別・男女別にみると、先進国や発展途上国を含むほとんどの国は女性のほうが男性より低い。一方、日本は逆に男性のほうが低い。統計データ分析家の本川裕氏は「OECDの統計を分析すると、世界のスタンダードは『女性・高齢・低学歴の者ほど幸福度が低い』が、日本人はこれにすべて反している」という――。 世界の中で日本人の幸福度は低いのか高いのか 本連載で以前、「男女格差ランキング120位は本当? 「女性が差別される国」日本で男より女の幸福感が高い皮肉」というテーマを扱い、反響が大きかった。 今回はこの時とは別のデータを使い、やはり日本人の幸福度は、世界の傾向とは反対に女性の方が高い点を示すとともに、男女別だけでなく、年齢別、学歴別といったその他の属
誰のための祭典なのか――。新型コロナウイルス禍の影響で1年延期となった東京五輪の開会式が23日に行われたが、直前まで国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)を代表する〝五輪貴族〟の横暴ぶりが目立つ形となった。そんななか、ラグビー元日本代表の平尾剛氏(46=神戸親和女子大教授)ら、コロナ禍での五輪開催に異議を唱えてきた論客たちは何を思うのか? 改めて胸中を聞いた。 ――ついに東京五輪が始まった 平尾氏(以下平尾) ますます気持ちが冷めている。IOCのバッハ会長が来日した際の「チャイニーズピープル」という発言から始まり、コロナ禍での広島への訪問、それから迎賓館での歓迎会など、日々飛び込んでくる五輪関連のニュースを見るたびに憤りすら覚えます。アスリートが一生懸命頑張る姿を応援するというのとは別の文脈で、まったく気乗りがしないなというのが正直な気持ちですね。 ――バッハ会長の
7月は大きなスポーツイベントを巡り、日本と欧州で奇妙な違いが見られた。11日に英国では新型コロナウイルスの感染者が急増しているのにもかかわらず、サッカー欧州選手権は6万人の観衆の前で決勝が行われた。同じ日にテニスのウィンブルドン選手権も大勢の観客に囲まれる中、男子シングルス決勝を迎えた。 一方で23日に開幕した東京オリンピックは、VIPをのぞいて無観客で行われていく。日本では新型コロナの1日の100万人当たりの症例数が英国の30分の1に過ぎず、死亡率が低いのにもかかわらずだ。 対応に違いがある理由の一つはワクチンの接種状況だ。英国が世界で最も早く接種を始めた一方で、日本は大きく遅れている。英国は、国民の半数以上が規定回数の接種を終えたが、日本は2割程度だ。他の欧州諸国は英国よりも遅かったものの、現在は同じ水準まで接種が進んでいる。
2021年7月23日に国立競技場でおこなわれた東京五輪開会式。テニスの大坂なおみが聖火の最終点火者となり、会場上空に地球をかたどったドローンが躍った。しかし、本番4日前に音楽制作チームのメンバーだった小山田圭吾氏が辞任し、前日には開閉会式のショーディレクターを務めていた小林賢太郎氏が解任と、舞台裏は混迷を極めた。 この大混乱の引き金を引いたのは、五輪開会式の執行責任者だった振付演出家のMIKIKO氏が2020年5月、突然役職を下ろされたことだった。MIKIKOチームがIOC側にプレゼンし、絶賛された“幻の開会式案”とはどんなものだったのだろうか。約280ページに及ぶ資料を入手した「週刊文春」の記事を再公開する。(初出:2021年3月31日、肩書き、年齢等は当時のまま) ◆◆◆ 東京五輪開会式の執行責任者だった振付演出家・MIKIKO氏(43)。彼女が責任者を降ろされたことで、日の目を見るこ
『いだてん』は、日本の近代史において女性たちが走り続けてきた様を描いた物語でもある。 それはまるで駅伝のように、あるいはオリンピックの聖火リレーのように、走り続ける人が継承される物語だ。ひとりひとり、自分の区間を走る。そして火は渡される。消えないように、ずっと。物語はつづく。走り続ける人がいる限り。 とりわけ近代で「女性」が走ってきたことを取り上げたドラマは、大河ドラマ史上、そう多くはない。 『いだてん』は「日本近代フェミニズム史」の物語でもある 2019年の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』は、表向きは「日本のオリンピックをめぐる物語」だが、多様なテーマが隠されていた。ある側面からみたら「日本近代政治史」の話もあり、しかし同時に「日本近代文化史」の話だった。それはまるでオリンピックがある面から見たら政治に利用される場であり、しかし国際交流の場でもあり、同時に選手にとって重要な戦
今回のテアトルロードは、今週7月22日(木)に封切られる映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』(以下、『スーパーヒーロー戦記』)の公開を記念して、同作のプロデューサーを務める白倉伸一郎さん、武部直美さんとテアトルアカデミーグループ所属の俳優・鈴木福さんとの鼎談をお届けします。 平成仮面ライダーシリーズの生みの親である、特撮ファンにはおなじみの白倉さん、武部さんのお二人。そして大のライダーファンとして知られ、今回の『スーパーヒーロー戦記』では物語のカギを握る「謎の少年」役で出演する福さんの3人で、「ライダー」「特撮」をさまざまな角度から語ってもらいます! 2本に分けてお送りする今回の前編では、できるかぎり映画のネタバレはなしです。映画公開後に出る後編では若干のネタバレも出てくるかも? それではさっそくいってみましょう! ※記事の内容は公開時点のものです スーパーヒーロー戦記
著作権なし この作品は著作権法の既知の制約(隣接権や関連する権利を含む)から自由であると 特定 されています。 この作品は、たとえ営利目的であっても、許可を得ずに複製、改変・翻案、配布、上演・演奏することが出来ます。下記の その他の情報 も参照してください。 その他の情報 作品は、全ての 管轄地 で既知の著作権の制約から自由ではない場合があります。 特許権や商標権など作品に関する他の権利を持っている人がいるかも知れません。また他の人が パブリシティ権やプライバシーの権利 など作品の利用に関する権利を持っているかも知れません。 一部の管轄地では、著作者の 人格的権利 は著作権の保護期間を超えて存続します。この権利は著作者として特定される権利や、名誉声望を害するような扱いに異議申し立てを行う権利などを含む場合があります。 明示的に異なる宣言がなされている場合を除いて、作品を特定した者は、適用法
本日お届けするのは、ライター・編集者の中野慧さんによる連載『文化系のための野球入門』の第10回「戦後日本を代表する作詞家・阿久悠が描き出した”高校野球と日本人”の関係」です。 「若者の青春」の代名詞ともいえる高校野球ですが、日本人のそうした青春観が野球界の歪みを招き、社会の幸福度にも影響を与えているのではないか。阿久悠の掌編小説を引きながら、日本社会における高校野球の位置づけについて考察します。 中野慧 文化系のための野球入門 第10回 戦後日本を代表する作詞家・阿久悠が描き出した”高校野球と日本人”の関係 ユースが登場すれば特待生問題も自動的に解決される 本連載を通じて、すでに述べたように、これまでのプロ野球は高校生年代の育成においてアマチュア野球にフリーライドしてきたわけですが、ユース制度の導入はいわゆる「野球留学」「野球特待生」の問題の解決となる可能性もあります。 故・野村克
中川会長を含め、これまでの幹部たちは口癖のように、「国民の健康と命を守れ」「国民の側に立った医療政策」を唱えてきた。 だが、「その裏で、『医師の権益』『開業医の利益誘導』という国民の利益とは反するような本音が垣間見えるのもまた、事実」(辰濃哲郎『歪んだ権威 日本医師会 積怨と権力闘争の舞台裏』2010年9月初版・医薬経済社)なのだ。 コロナ感染が蔓延する中、コロナ患者のための病床は、感染症への対応可能な病床のうちの、わずか4%しかないという。 なぜ、新型コロナウイルスが蔓延してから1年半近くになるのに、なぜ、患者のために病床を確保できないのか、コロナに対応できる医師や看護師などの医療従事者を増やすことができないのか。 その大きな理由の一つに日本医師会の存在があるのではないか。 「大半の病院は協力なんかしたくない」 医師会には約17万人の医師が加入している。勤務医もいるが主に開業医の病院経営
それとは別に『宇崎ちゃん』がけっこう好きな件 そして実は僕は『宇崎ちゃん〜』はけっこう好きである。ただ、「自分の好きなキャラが公共的なポスターに使われてそれが『環境型セクハラだ』と批判されているのは忍びない」という意見は、ちょっと違うのかなと思っていることを、最近のネットを見ていて思い出した。 『宇崎ちゃん〜』自体はたしかに、正面からポルノコンテンツとして作られているわけではない。 でも、僕が『宇崎ちゃん〜』をまあまあ好きと思うのは、むしろこの作品にポルノ性があるからだ。 『宇崎ちゃん〜』がどういう話かというと、冴えない友達のいない何にも燃えられないうだつの上がらない男子大学生、そいつになぜかまとわりつく小柄で巨乳でうるさい後輩女子大生、この二人のドタバタ劇である。その後輩女子大生「宇崎ちゃん」は、名前のとおりまあまあウザい。主人公のことをしょっちゅうバカにしたり、友達いないいじりとかをし
アメリカに実在した、「女子プロ野球」を題材にした 映画「プリティ・リーグ」 トム・ハンクス、ジーナ・デイヴィス、マドンナが出演しています。 ロケで使った野球場は、今も残っており、野球観戦も可能です。 野球映画「プリティ・リーグ」(A League of Their Own) アメリカでの映画タイトルは「A League of Their Own」 日本版では「プリティ・リーグ」と、名付けられました。 「プリティ・リーグ」は、第2次世界大戦中に実在した「女子プロ野球リーグ」を題材にしています。 女性版・スポーツ青春映画です。 出演者は ・トム・ハンクス ・ジーナ・デイヴィス ・マドンナ と豪華キャスト。 トム・ハンクスが叫んだ 「There’s no crying in baseball」 は、「アメリカ映画の名セリフ」として、ランクインしています。 メジャーリーグ球場でも、試合中によく見か
この「コロナ禍」はいつになったら終わるのか。ライター・編集者の中川淳一郎さんは「専門家がテレビなどで語る『コロナは相変わらず危険』『まだ気を緩めるな』といった煽りには本当に辟易している。メディアや専門家は、いつまで国民をビビらせれば気が済むのか」と憤る──。 国民の行動を著しく制限した専門家たち いわゆる「専門家」と呼ばれる人々がテレビ番組に出演して私見を述べまくり、それが日本社会全体に多大な影響を及ぼしていく──その不気味さを、1年4カ月に及ぶコロナ禍において、つくづく感じている。なにしろ、絶大な影響力を持つ民放のテレビ番組に出演する専門家であるとか、政府分科会や東京都のモニタリング会議に登場する専門家、そして各地の医師会のトップらが発言をすることによって、国民の行動が著しく制限されてしまったのだから。 本稿では、世間で「専門家」と目される存在の危うさについて、そして、彼らがメディアに出
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