今春高校に入学した病気・災害・自死遺児らを対象とした「あしなが高校奨学金」の予約申請者が三重県内で25人と過去最多を記録した。申請者は全国的に増加しており、奨学資金が追い付かないことから12人は不採用となった。一般財団法人あしなが育英会(本部・東京)では20日に全国各地で始まる街頭募金への協力を呼び掛けている。【山本直】 資金追い付かず、12人不採用 予約申請とは中学3年生が高校入学後の奨学金支給を申し込むこと。育英会によると、昨年度から奨学金が給付のみに変更されたことや、貧困家庭ではいまだ新型コロナウイルス禍での経済的ダメージや物価高の影響を受けていることから申請が増えたとみられる。 4月入学の高校奨学金予約採用には全国で過去最多の1800人が申請。これまで最多だった08年の1515人を大きく上回った。 申請者のデータを分析すると、可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した「等価可処分