仏高級ブランド、エルメスのバッグ「バーキン」の名前の由来となった女優・歌手のジェーン・バーキンさんが、「(ワニ革の製品に)私の名を使わないで」とエルメス側に訴えた。製造過程でのワニの取り扱いが残酷だと指摘している。 「バーキン」は、おしゃれで高級感がありながら、実用性も高い商品として知られる。エルメス首脳がバーキンさんと飛行機に乗り合わせたのがきっかけとなってつくられたという。数百万円の商品もざらで、世界中のファンが順番待ちも辞さずに買い求めている。 AFP通信によるとバーキンさんは声明で、動物愛護団体の署名に名を連ねたことを明かし、「国際的な規範にそった製造がなされるまで、違う名前にしてほしいと求めた」としている。エルメスは28日、バーキンさんの考えに理解を示したうえで、「ワニ革を扱う業者に対し、我々は高い倫理基準を課している」とのコメントを出した。(パリ=青田秀樹)